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命占と卜占の使い分け

最近、何人かの占いの先生が、命占と卜占の違いについて論じていた。命占とは要するに誕生日によりその人の性格、宿命、運の流れをみていく占いで、西洋占星術、インド占星術、四柱推命、紫微斗数、宿曜経等々がこれに当たる。卜占とはある行動を起こす時、それが吉か凶か結果そのものをズバリ見ていく意思決定のための占いである。周易、断易、六壬神課、タロット、ホラリー(西洋占星術)、プラシュナ(インド占星術)等々である。もっとも一口に命理系占術といっても紫微卜占、紫微風水といった使い方もあり、相術或いは開運法と思われている奇門遁甲にも奇門命理というような使い方もある。だからそのように命占、卜占と分ける事に自体意味がないとする立場の人もいる。しかしそう屁理屈は言わずに一般的にどちらを中心に使うかということで分けてもいいと思う。

それでは一つの事柄を占う時、命占と卜占の結果が一致する場合は問題ない。では違う結果が出たらどうするのか、どちらを優先するべきかということである。これもいろいろ見解があるが、そういう場合は、卜占を優先させるというのが一般的な見解だと思う。

私個人の意見を言わせてもらうならば、そもそも命占と卜占は使い方も占いの対象もちがうので併用することはまずない。命占はその人の一生の運の流れをみるもので、「落とした財布が見つかるかそしてどこにあるか?」とか「A選手とB選手のどちらが勝つか?」などは卜占の占いの対象である。逆に、卜占の場合はあまり大きな対象や中長期にわたる事象はみない日本国の運命だとか10年後の日本は?などというのは卜占の対象ではない。卜占が対象とするのは、せいぜい1年以内の身近な具体的な出来事に限られる。それから正確な誕生時間が分からない人というのも時々いるので、そういう時は卜占、手相人相等の相学、気学遁甲等他の占いを総動員するしかない。

だが、事柄によっては占いの対象は重なるものもある。ある人が結婚するかどうかを見る時は、その人の運気からみて結婚の流れにつながるかどうかは大運、年運、トランジット、プログレス、ダシャー等々をみていけば大体推測はつく。しかしながら、その人の誕生日だけではどうにも現在の運気や吉凶の状態が分からない時もある。それはお前さんの腕が悪いからだと言われればそれまでだが、吉凶が複雑に入り組んでいて解析判断が難しい場合は実際にある。

そんな時、まず他の命占で見てみる。占術にはそれぞれ得手不得手があって、ある占いでは曖昧でも別の占いでは実に明瞭に出ることがある。それでもわからなければ卜占を行う。命占だけでどうしてもわからない時は致し方ない。私はそういう時はプラシュナか周易を使う。そして最終的には卜占の結果を優先する。

そういう意味では一つの占術に専念してそれを極めることはもちろんもいい。実際、そういう人はよい腕をしている。あれこれ中途半端にかじる占い師より当たる精度ははるかに高い。鑑定依頼者の真のニーズはこちらにある。でも複数の占術を駆使して多面的に見た方がよい場合もある。それもバランスの問題だ。世の中には多岐にわたる占術をつかう占い師がいる。よくそんなにいろいろできるなと感心する反面、人間のもつ時間や能力には限界があるわけだから、本当にできるのかな、どうせ中途半端な薄いものでしかないと疑心暗鬼になる面と両方ある。私も命占、卜占、相学、開運法等それぞれ2つずつくらいならできるが、それで精一杯である。それ以上はちょっと困難だし芸が荒れるだけだと思うのでそれ以上広げる気はない。

こういう総合的な占術の使い方、区分けの仕方のスタンスをどこに置くかというのも占い師としてまた大切なことだと思う。

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日経平均の急落と回復

11日の株式市場で、日経平均株価225種が急落し、下げ幅が一時、1030円を超えた。前日10日のNY株式市場でダウ平均株価30種が市場3番目の下落幅を受けての事だ。10日の米株安の主因は長期金利が上昇し、企業の利益を圧迫するとの見方から株価が急激に値下がりしたことによる。米中貿易戦争による貿易摩擦も投資家心理を冷え込ませている

20181011日経平均暴落

  2018年10月11日日経平均のホロスコープ(SG使用)

こういう極端な下落やその逆の上昇時には日経平均、ダウ平均等のホロスコープには必ずそういう兆候を示すトランジットチャートが顕著に示される。太陽pは木星nとオポジション月pは海王星nとスクエア、更に木星tは太陽nとオポジション、海王星tは水星nとスクエアとなっていて、典型的なバブル崩壊のチャートになっている。これがこのまま更なる下落につながるのかすぐに回復基調になるかはこの後数日の日経平均チャートを時系列に追ってみるとわかる。或いは日経平均に大きな影響を与えるダウ平均、為替の動き、金利の動き、貿易取引、雇用状況、政治経済情勢等も参考にすると判断できる。13日の日経平均チャートは木星のハードアスペクトが緩み、金星のソフトアスペクトが強化されているので、まだ不安定ながら回復基調に向かっている。

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小惑星ジュノーの機能

現代西洋占星術において、外惑星とともに小惑星も使用するが、小惑星はその体積容量から考えて、占星術的にどこまで機能するか今一つ議論の余地が残されている。インド占星術や西洋古典占星術の信奉者からみるとナンセンスと思うかもしれないが、しかしながら、現在の所、セレス、パラス、ベスタ、ジュノーの4大小惑星に関しては、その有効性は一定限度認められているように思われる。私個人も今までこれら小惑星に関しては、それが強い人はには確かにその傾向がみられると実感している。

ジュノーは1804年9月1日にドイツの天文学者カール・ハーディングにより発見された小惑星で、主にニッケルと鉄の混合によりできている直径233.92Km大きさである。ローマ神話の女神ユーノーに因んで名づけられた

ジュノーの軌道.PNG

上記はWikipediaより引用したものであるが、殆どの小惑星は火星と木星の間の軌道である。小惑星は原則ギリシャ神話、ローマ神話の神様の名に因んで名づけられるが、不思議なことにその名づけた神様の性質がその惑星の象意になる。ユーノーは元来女性の結婚の守護神であるが、いろいろの神と戦いを挑み、軍神マルスを生んだ女神とされていて、占星術的に「自己主張」「訴訟」「地震」等の象意をもつ。

古川修訴訟王.PNG

      ジュノーが強い人のホロスコープの事例

上図はジュノーが天頂10室の上がっていて、月とオポジション、天王星とトライン、木星とセクスタイル、海王星とインコンジャンクトとアスペクト集中している人のホロスコープである。身近な人からは「訴訟」大好き人間とみなされている人で、何かというと訴訟を起こし勝ったり負けたりしている。それで裁判費用倒れにならないのは、ジュノーにソフトアスペクトがあるせいだろう。この人に限らずジュノーの強い人は、自己の権利を守ろうとする権利意識の強い人が多いことはまちがいない。古典に書いていないとか微細な天体が影響を与える筈がないと言う人もいる。人工衛星までが機能するとはさすがに思わないが、その前にまずは現象として現れる事柄を確認した方がいいと私は思う。

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吉本ばななの作家の適性と成功要因

ある職業に見いだされる特徴は一つだけだろうか。私は経営者の人生訓であれ科学的心理学であれ、占星術的研究であれ「職業適性論」を論じる時にいつも疑問に思う。一つの職業での成功要因、失敗要因は性格、能力、運命を問わず多様な要素(技術者が好きな言葉を使えば「変数」)があり、一つや二つに帰せられるものでない。そんなことは少し考えれば分かることである。職業を論じる時、より細かいセグメント(分類)をもっと考えるべきである。

もしそれを占星術的に論じるにしても、作家の適性は?俳優の適性は?と問う時、まず考えなくてはいけないのは、純文学作家と推理作家、歴史作家、童話作家、エロ小説家と適性は同じですか?ということがある。俳優さんも同様で、舞台俳優、映画俳優、テレビ俳優、声優、は同じ適性ですか?、主役、2枚目、3枚目、スタントマンの適性は同じですか?ということも言える。

当然違うと思う。それと同時に、人間のもつ性格・才能は多様なものがあり、いくつもの役割・職業をこなせる存在でもあると言える。それは心理学であれ占星術であれ、「職業適性」をどう見るかという時に大切な要素となる。

吉本ばなな

      吉本ばななのホロスコープ

占星術の研究というと統計的な研究が主流になっているが、BVBのように多くの専門家が集まって行う研究機関であれば、ある事象に関して100以上のデータを集めることは可能だろう。しかし個人で研究する場合、そういう大量のデータを集める数量的な研究方法は不可能である。その前にまず職業研究でもセグメント毎に変数の仮説を立てて、その仮説の正しさを統計とは違う方法で検証していくしかないと思う。個々の成功者或いは落後者が具体的どういう人生を歩んだのか、その生涯を深く調べて占星術的な整合性をとる質的アプローチもあってよい。

それぞれの職業の成功者にどういう特徴があるかをまず考えよう。例えば「作家」の職業適性といえば、やはり「文章表現能力にたけている」ことが第一に頭に浮かぶ。それは水星及び水星の支配星である双子座と乙女座の状態の観察につながる。次に芸術的精進を表す3室、創造性の5室、芸術性と縁のある金星、感受性と心を表す月がざっと思い浮かぶ。それらがまず着眼点になるだろう。しかし特定に職業で生活していくとなれば経済生活を支える要素、つまり2室、10室、社会的評価の11室等も見ていく必要がある。そしてそれぞれの職業にふさわしいデビューの時期、即ち適齢期とダシャーの関係も念頭に置かなければならない。

吉本ばななが作家の適性があるかどうかをみる時、水星が2,11支配で1室在住で方角を得ていて、吉星の木星がアスペクトしており、文章能力と同時に文筆で食べていける先天運にそもそも恵まれていることが分かる。ラーシチャートで金星は3,10支配でケンドラ10室で定座、つまりマラビアヨガであり、芸術的才能とともに人気商売で成功する職業運をもっている。5室には木星がアスペクトバックし人文科学の才能、創造性を彼女に与えている。7室もムーラトリコーナの土星があり彼女の作家人生を支えるパートナーに恵まれているのだろう。D9がこれまた強力で、1室火星アスペクトバック、3室木星ムーラトリコーナ、月は4室で方角を得てかつアスペクトバック、土星定座になっている。これなら生涯に亘って作家としてやっていける。但し、金星は減衰でVPRY、木星はグルチャンダラヨガでここら辺が彼女の作風というか作家としての特徴を表すものと思われる。D1,D9ともに父親を表す太陽が12室にありこれも彼女の作風に大きな影響を与えていると思われる。こう見てくると、私が最初に立てた作家の特徴をかなりの程度満たしている。後は彼女の今までの人生、家族関係、健康状態をよく調べて見ることが重要になってくる。

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ナクシャトラの役割と使い方について(1) 

ナクシャトラはインド占星術の中で非常に重要な役割を果たしている。ナクシャトラはいわゆる星占いのような単純な性格占いには使用しない。しかしナクシャトラは上手に使えば、サイン(星座)を中心としたリーディングに非常に深みを与えるという実感がある。

ナクシャトラは原則27ナクシャトラを用い、ウッタラーシャダーの最後のおおよそ4°部分だけをアビジットと称して、ムフルタ(インドの拓日法)の時だけダブらせて用いる。サイン(星座)との関係で見ていくと、惑星の影響はナクシャトラの影響の下に、その象意は微妙に変更され修正される。ナクシャトラとサインとの関係を考慮することと惑星の微妙な象意の変化の影響をみていくことができる。たとえば牡羊座は火星支配であるがアシュヴィニーはケートゥ支配であり、火星に加えてケートゥ支配の影響も微妙にみられる。これらはダシャーの働きを見る時にも微妙に惑星の強弱の判定に影響する

ナクシャトラはルーナマンション(星宿)と訳され、異なるナクシャクトラと月との関係の違いによりホロスコープのリーディングでも大きな変化が生じる。月の性質はナクシャトラによって異なってくる。それぞれのナクシャトラは、3°20′毎に4つのパダをもつ。それぞれのパダは異なる惑星によって支配されている。

ナクシャトラの性質にどのようなものがあるかを挙げてみると、まずジャンマナクシャトラという誕生時の月の位置がある。月が位置しているナクシャトラはジャンマ(誕生)ナクシャトラと呼ばれる。ナクシャトラの支配星はアセンダントや月の支配星と同じ程度に重要である。次にヴァイナクシャトラがある。ジャンマナクシャトラから22番目のナクシャトラは破壊、破滅の原因となるとされている。

ナクシャトラが主に用いられる分野として、ムフルタ、相性、KPシステム、チャクラ等がある。ムフルタ(拓日法)は主にパンチャンガによって構成されている。パンチャンガは、ティティ(インド暦による1日)、ナクシャトラ、ヴァーラ(曜日)、 ヨーガ(太陽と月の相対的な位置関係)、カラーナ(ティティの半分、白分と黒分)よりなり、それらの組み合わせによりよい結果を生む日時の選択を行う。

ナクシャトラの性質により日取りの選定をするが、同時に相性もみる。ナクシャトラ同士の組合わせによる相性の見方があり、我が国に古くから伝わっている宿曜経はこの日取りと相性の一部部分を取り出した占いである。従って宿曜経はインド占星術のナクシャトラの一部分から成り立っている占いである。もっとも宿曜経には中国の陰陽思想や密教の教えも色濃く入っているので異なる占いであるともいえる。それにナクシャトラと宿曜では計算の基礎を異にするし、友ー衰、安ー壊等の相性関係においてはむしろナクシャトラより詳しいものがある。これも併用すると面白い。  

クリシュナムルティパダッティといって、インド占星術ではめずらしい、プラシーダス方式を用いてプラシュナを行う占星術がある。俗にKPシステムと呼ばれている。KNラオはこのやり方を非難するが、非常によく当たるという人達がいることも事実である。下表のように占時に得たサインの支配星、ナクシャトラの支配星更には副支配星等を用いて吉凶を判断する。具体的な占断法はここでは省略する。

KPシステム

更にはチャクラと呼ばれる、マンデーンの時に地方地域等を特定する時にもナクシャトラが用いられる。下図はコタチャクラと呼ばれるインド国内の地域を特定する独特のシステムである。 

コタチャクラ

          コタチャクラ

詳しい使い方は、またの機会にしたいと思う。このようにナクシャトラは単なる誕生日占いでなく、独自の役割と使い方をするのである。

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