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カルマと開運法についての考察(2)

インドのようにカースト制度による現世的縛りが強いが、現実に貧困、病気、差別で苦しむ人々が多い国は、カルマの法則に従う気持ちが強い反面そこから抜け出したい気持ちも又強い。だから矛盾しているようであるが、インド占星術はカルマの法則を強調している反面、そこから脱却する運命改善法(remedies)もまた発達している。インド占星術というと宝石処方がよく知られているがそればかりでなく、ヨガ、ワシュトゥ(インド風水)、方位、相性、マントラ、ヤントラ、ヤギャ、パンチャンガ等々無数の開運法がある。日本での方位学、拓日、風水、家相、墓相、印相、姓名判断、祈祷等々を加えると世の中にはかなりの開運法が存在する。

それらの中にはいかがわしい胡散臭いものあるが、すべて無駄だとか詐欺行為だとは私は思わない。上手に使えばそれなりの開運効果(現世的な意味で)はあるだろう。問題は相矛盾する宿命やカルマとの兼ね合い、その選択方法、適用限界、適用方法だろう。特定の開運法をむやみやたらに使えば即開運するものではない。そういう人間の欲望の無限拡大性を助長する考え方こそが、まさに愚かなカルマに他ならない人間の欲望をいたずらに刺激する開運法は、実は不幸を助長するものである。怒り、争い、嫉妬、独占、拝金等々、これこそ人類の不幸の根源である。

そういう意味で、カルマの法則と一番矛盾しない開運法は、食事療法ではないかと思う。江戸時代の日本の人相学者、水野南北の「南北相法修身録」はあまりにも有名である。街頭易者から貧相,凶相、死相を指摘された水野南北が、食を慎み腹八分目を心掛けた結果それらの凶相が消えた話こそ開運法で一番参考になる。人間の不幸の原因が欲望に対する煩悩我執への囚われからくるとすれば、腹八分目、即ち食欲の制御は大事な修行である。人間の欲望の第一は食欲である。それがコントロールできれば他の欲望のコントロールも順次、可能となる。たとえば性欲の制御、そして金銭欲に対する制御もある。それらをなくせというのではなく、我欲に走らない範囲の中でコントロールしろという事である。しかしこれは実は容易なことではない。釈迦の悟りが完成に近づきつつあった時、それをさせまいとして悪魔が近づき、美女の媚態を釈迦に示して修行の完成を妨害した話は有名である。それらは実話ではないだろうが、人間の修行にとって性欲の制御がいかに難しいものかの例えだと思う。或いは政治家、芸能人等のスキャンダルの殆どは金、女(男)、名誉、飲み食いにかかわるものである。賄賂、ハニトラ、不倫、虚飾で失脚する政治家や芸能人のなんと多いことか。学者、僧侶といえども名誉欲、虚栄心で不評を買う。これも欲望の制御が難しい現実の姿である。

よくヨガの訓練が進んでくると、食欲が減って大食いをしなくなるという話を聞く。人間の欲望の突極の制御は難しいが、まずはできることから始めるといいと思う。節食、少食、腹八分目、節酒、魚菜優先等々から始めるといい。本格的な修行ができないから霊性が進歩しないなどというのは嘘で、我々の現実の生活の中でそれを実行していく道を選択すればよい。私が教えを受けたクンダリニヨガの先生は。よく「超作」という言葉を使ってそのことを言っていた。「超作」とは要するに、人事を尽くして天命を待つという態度を日常生活の中で実行しなさいという事だと私は解釈している。私見だが、それを実行する方が、つまらない開運法(その道の専門家の先生には失礼かもしれないが)よほど開運につながる。カルマを乗り越える行為こそ世俗の開運法にまさる開運方法であると固く信じている。

インド占星術の代表的な開運法である宝石療法の第一の視点は第1室を強化することにある。第1室は健康、体質、先天的運の強さを示す部分である。従って、本質的な健康体を築くことが実は運命の強化につながるのである。本質的な意味での肉体及び精神の健康を築く、個々人がなすべき努力の方向性とタイミングをよく自覚するインド占星術のホロスコープはこれを明確に示してくれる。そうすれば過剰な欲望ももたないし間違った方向での行動もしなくなる。)、その上でカルマの限界の範囲内で上手に運命改善法、開運法を善用する。開運法の細かい技法を知る前に、このことをよく認識しておいた方がよい。そういう前提条件があるなら私自身も真剣に開運法を勉強もするし罪の意識なく教えることもできる。

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カルマと開運法についての考察(1)

古代中国の韓非子の一説より生まれた故事成語に「矛盾」という言葉がある。楚の商人が「どんな盾も突き通す矛」「どんな矛も防ぐ盾」を売っていた。それを聞いた客から「それではその矛でその盾を突いたらどうなるか」と質問され、返答できなかったという話である。転生輪廻(これを信じなければインド占星術は成り立たない)と過去世の行為の結果としてのカルマを前提するインド占星術と世俗的な開運術とは相矛盾する要素がある。そもそも幸福に関する考え方が違う。インド占星術の基になるヴェーダ哲学では幸福をこの世限りのものと考えない。インド占星術の中にスピリチュアル占星術という非常にディープな占星術がある。世俗の幸せという立場から凶とされる要素を持つ人は、転生輪廻の考え方に照らせばむしろよいという精神的思想である。凶意の強いホロスコープの持ち主は世俗の人生では困難苦労の多い人生を歩む。しかし、その苦悩故に自己を深く見つめカルマを解き放つ機会をもつ。つまりそれだけ霊的な進化を促進される。逆いうと苦労や葛藤のない人生は人間を霊的に進化させない。そういう人は今生では多少幸せかもしれないが、来世、来来世ではその分しっぺ返しをくう。だから苦労の多い人生を歩む人は転生輪廻的に考えるとむしろいいのだとスピリチュアル占星術は言う。

カルマとは行為の結果という意味であるが、仏教でいう一番深い部分の意識を阿頼耶識という。その阿頼耶識が蔵している種子からこの世の諸現象が生じそこから生じた諸現象がまた阿頼耶識に新たな種子を与えると仏教では説く。これこそがカルマの根源である。カルマは現象化しない限り火種がなくなることはない。だから悪しきカルマを持つ人は人生において様々な苦労困難を体験して苦しむ。カルマを浄化するには、まず瞑想により阿頼耶識レベルの深い部分の自我に目覚めること、そしてそこからの執着煩悩から解き放されることである。そのために瞑想とそこに至るまでの神仏の保護の力としてマントラを唱える。また執着煩悩から自我を解き放つために、善なる行いや陰徳を積み自我を執着から解き放つ。それ以外にカルマを消滅させる方法はない。諸々の開運法はこうした悪しきカルマが現象化することを一時的にストップさせ先延ばしにする方法であって、カルマそのものが消滅するわけではない。まずこれが根本の考えである。

しかしながらそれでも人は今生で幸せになりたい気持ちを捨てることはできないから苦悩し、宗教的指導者に教を乞い、占い師の門を叩くのである。これにどう対応するか、ただヴェーダ思想に従えというだけでは問題は解決しない。そこまで大多数の人間の機根はで成長成熟していない。それこそ現世的に直視しなければいけない問題がある。(続く)

 

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インド占星術の食事による開運法〜1日断食の勧め〜

運命学に中で「食による開運法」といったら何といっても水野南北の「南北相法修身録」が有名だ。この中で、水野南北はいかなる悪相凶相であっても、飲食を腹八分目として徹底すれば必ず開運するということを説いている。腹八分目が人間の健康によいのは承知の通リだが、それを1年間以上続けるとなると、一種の修行にも似た覚悟が必要になる。

インド占星術の開運法にも第1室を強化するという開運法がある。第1室には健康、身体、幸不幸という意味があり健康、身体を強化するということは本人の全体の運気そのものをよくすることと相通じるのである。インド占星術で用いられる宝石による開運法もまずは1室を強める処方が用いられる。しかしながらインド占星術で言う所の宝石、マントラ、拓日、方位、ヤーギャ等々の開運法は、飽くまで開運のための補助手段に過ぎない。根底にカルマの法則に沿った功徳そのものを増やす精神的修行を積む覚悟がない場合、例え一時的に開運したところで、その反動としてくるリバウンド効果は大きいものがある。時には開運以上の大きな不幸が襲ってくることすらある。だから安易な開運法を用いてはならないのである。そういう点、一日断食のような方法でまずはアグニと呼ばれる心身のエネルギーを強化することは、開運法の第一歩として無理のない方法だと思う。アグニの強化による明晰な思考力と身体の強化は惑星の悪いエネルギーに対する強い抵抗力として働き、鋭い判断力はカルマのもたらす悪い作用に対する強い精神的抵抗力となる1週間に一度1日断食を1年間以上続けるとこうした精神的抵抗力が働く働くようになる。これは「南北相法終身禄」の説く食事療法による開運法と一脈相通じるところがあるように思う。

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最善のインド占星術による運命改善法
インド占星術の開運法、いわゆるremedyとしていろいろの処方箋がある。宝石、ヤントラ、プージャ、ヤーギャ、瞑想、マントラ、パンチャンガ、ヴァストゥ等々である。インドに行って占星術師に診てもらったらしつこく宝石を買うことを勧められたというのはよく聞き話である。ある意味でインドこそ精神世界ビジネスの確立した国であろう。その中で、インド占星術の代表的古典である「BPHS」にはマントラと瞑想だけが開運法として取り上げられている。私もそれが基本的に正しいと思う。たとえば宝石は一時的には確かに開運効果がある。しかしそれはカルマの現象化を先延ばしするだけで宿命そのものを転換するものではない。しかし、一方であくまで医療の立場から「宝石光線療法」なるものがあり、これは真面目な研究が行われている。いかがわしいビジネスで宝石を売りつけることは感心しないが、BPHSに書いてないからと言って宝石の効用を全否定はできない。アーユルベーダやヨガも含めてインド精神文化はもっと幅広い。

マントラも代表的マントラ、たとえば「ガーヤトリーマントラ」や「シバマントラ」「ナバグラハのマントラ」の本など読むと大変に面白い。でもマントラ(真言)も瞑想もただやればよいというものではない。唱えるべきマントラ、マントラの唱え方等々いろいろ作法がある。日本のマントラ(真言)ともいえる空海が唱えたと「虚空求聞持法」等を読むと、その実践修行はまことにすさまじい。マントラを唱えることは、結局は「宗教的行の実践」につながることだと思う。瞑想もまたしかり。クンダリーニのコントロールをしっかりしないと、下手なやり方をすると瞑想は魔境に墜ちる因になる

そこにもまた落とし穴がある。マントラも瞑想も我欲の実現の為にするものではない。修行が進むにつれて人間としての徳が高くならなければ本末転倒だ。精神世界には白魔術と黒魔術の区別が厳然としてある。我らが志向するのは当然「利他行」を中心に据えた高い精神性を備えた世界だ。親鸞上人に帰依するある農民が質問をした有名な話しがある。「上人様、私は貧乏でお布施をする余裕もなければ、念仏を唱える時間もない。そういう凡夫は極楽に行くことはできないのですか」もちろん親鸞はこれを即座に否定し「日々正しい行いをすることこそ仏への道である」と説いたという。

結局はお布施や修行や信仰よりも「徳を積む」行為を日々実践することが平凡なようだが、一番の開運法につながると思う。それ以外の開運法は心の浄化のための手段であってそれ自体が目的ではない。そういうものに囚われえるのは賢くない。
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ホロスコープでみる成功者のパターン(1)     〜すべてにおいてソツがないタイプ〜
 多数の人のホロスコープをみて感じるのは、いわゆる「成功者」にはある種のパターンがあるという事である。大きく分けると3種類に分類できる。それは以下の通りである。

1 すべてにおいてさしたる欠点がなくソツのないホロスコープ
2 ある一点にすべてのよさが集中しているホロスコープ
3 吉凶混合であるが、ある特定時期において大成功するホロスコープ

そして大部分の人のホロスコープはそのいずれでもない。だからこそ「成功者」「有名人」となるとも言える。占術及び占星術の事例紹介は大部分がこうした成功者、有名人かその逆の犯罪者、夭折者の両極端になりがちである。これは両極端の方がみんなに分かりやすいし、占星術上の特徴が強くでているのでやむを得ないところだろう。でも、繰り返すことになるが実際の大部分の人は上記3パターンのいずれでもない。

まずパターン1から見ていこう。

五十嵐喜芳
成功者のパターン1(すべてにソツのないチャート)

これは成功者の中で、最もよく見られるホロスコープである。この人物はある職能集団の中で優れた技量を発揮した人であるが、同時にそういう職能集団にありがちな世間知らず、実務音痴の所がなく、マネージャーとしても優れた力量を発揮した人のホロスコープである。

太陽は獅子座10室にあるので万事派手で目立つ人だが、そこに火星が4番目のアスペクトをし木星も5番目のアスペクトをするので専門分野でめだった働きのできる成功者である。金星は減衰しているが同時にムーラトリコーナの水星とコンジャンクションしてニーチャバンガラージャヨガとなる。これが11室にあるのでまちがいなくこの人の才能は世間から評価をされる。火星は蠍座にアスペクトバックし土星と対向アスペクトになる。こうした上記の才能をじっくり時間をかけて努力し続けられる人でもある。

時期的にみても、管理者になる年齢時期にがケートゥ期になっている。成功するには、ある年齢期に発揮しやすい才能や社会的立場とダシャー一致することが重要である。ケートゥは高揚し、ディスポジターの火星は自室にアスペクトバックしているので、ケートゥ期は成功期になる。このように、才能、努力、よきタイミング等々いろいろな側面からみてすきがないャートをしている。成功者に一番よく見られるパターンである。
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