astrodatabankにて紹介されていた、ある無名の「宝石加工職人」のホロスコープである。彼の人生の背景の情報は乏しいが、要所要所は納得できる内容を、ホロスコープは示している。

宝石加工職人のホロスコープ
詳しい説明がないので彼の生涯の詳細は不明だが、7室牡羊座の惑星集中が印象的である。しかも牡羊座には月、土星が在住し出家のヨガと呼ばれる
サニヤシヨガが成立している。7室惑星集中で月、金星、火星アスペクトバックとなると、
普通は非常に持てる人でかなりの遊び人と推測される。しかし同時にサンにヤシヨガであり8室木星を考慮すると、ストイックな一面もある。
太陽、月、金星、土星といずれも月支配の
バラニーナクシャトラ、社交性あるリーダーシップのとれる魅力的な人物が想定できる。
彼の人生は金星期のダシャーで始まる。その後、太陽、月とMDは続くが、その位置はすべて牡羊座の7室で、火星期になるまで大きく人生を変えることはなかったと推測される。1958年の月期から62年まで軍隊に入っているが、月とコンジャンクションしている土星と火星は星座交換し、
月から見た10室は火星で軍人を職業とする時期であり、牡羊座高揚の太陽の人は一般的に非常に政治意識が高い。
サイン構成は、カーディナルサインが7つであるが男女比は6対4で特に過剰に男性度が高いわけではない。4元素では地のサインが3つあり、これなどは物質的基盤を重んじる金属加工の職人としての適職が考えられる。風のサインが0という所を見ると、この人物は
社交嫌いでマスコミ等との交わりも下手な人である。人生記録が少ないのもあまり文章等の記録を好まなかったのかもしれない。
1968年に彼は指輪、ネックレス、鳥籠、ランプ等の事業を手掛け、
評判のよい加工職人として腕を奮う。因みに1968年は火星期がスタートしたばかりで、
MDが牡羊座から山羊座に大きく変わった直後に、人生の変化が現れるのである。MD火星からみて10室天秤座に金星がアスペクトバックしている。