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Panchanga〜インドの「択日法」〜
Panchanga(パンチャンガ)とはインドの天文暦のことである。最もインパクトの強い天体である太陽と月で構成されるインド占星術のようなものである。インドでは庶民が個人的な行事や仕事をする時に、パンチャンガを用いて日の吉凶をみていく。いわばインド版の「択日法」である。太陽と月が日々どのような関係をもち、これらの2つの天体の相互作用がある特殊な意識や展望をもたらす。パンチャンガの構成要素は5つからなる。

 varana
◆nakshatra
 tithi
ぁKarana
ァnitya yoga

varanaとは「曜日」のことである。暦にあるよう月曜日から日曜日までの七曜日で構成される。△nakshatraはよく知られている。ナクシャトラとはサンスクリット語で「Star」を意味し1日の月の動きをみていく。「月の星宿」と呼んでいる。ナクシャトラだけで日々の吉凶をみていく時もある。のtithi(ティティ)は新月から1日に12度ずつ月は太陽から離れていくが、その12度の分離を「ティティ」と呼ぶ。30ティティで一つの単位となるが、1日の長さはsolar dayより少し短い。いKarana(カラナ)はティティを半分の長さを期間の単位とするもので、前半と後半に2等分している。イnitha yoga(ニチャヨガ)は太陽と月の日々の関係を表す。具体的には太陽と月の黄径を足した数字を13度20分で割った数字でみていく。実際の「択日」はネイタルチャートとの兼ね合いでみていく。太陽と月のラーシチャートの位置が重要である。

これら5つの要素は複雑に絡み、吉凶混合の形でてくるので、その中から目的に沿った最適の日を選択を選択するのは、けっこう大変な作業である。
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パンチャンガとヒンドゥーカレンダー
今日は占星術アカデミーが毎年年初に作成している「ヒンドゥ-カレンダー」について少し解説をさせていただくことにする。

ムフルタとはインド占星術におけるエレクションのことである。インド占星術において月は重要な位置を占めるが、パンチャンガと呼ばれる日取り選定基準は月の動きが中心である。パンチャンガとは日取り選定を中心とするインド占星術の開運法である。インド占星術のムフルタでパンチャーンガ (pancaaGga)は特に重要視されている。これは五つ(パンチャ)の要素(アンガ)と言う意味であり、具体的には下記の5つを指す。

1 ナクシャトラ (nakshatra 『二十七宿』)
2 ティティ (tithi 『朔望日』)
3 ヴァーラ (vaara 『曜日』)
4 ヨーガ (yoga 『和』:月と太陽の黄経を足した数値を13度1/3で割る
5 カラナ (karana ティティを前半と後半に二等分した時間単位)

インド暦を見ると必ずこの五要素が記されている。 このうち、最も重要視しされているのがナクシャトラで、個人のヴィムショッタリダシャーを算出する時の基準としても使われている。ナクシャトラは似たような性質に応じて7つに分類され、それぞれになすべき行為、してはいけない行為の決まりがある。

もう一つの基準として、「朔望日」と呼ばれるものが、ムフルタにおける開運法としてよく用いられる。これは太陽と月の天球上における実際の動きに基き、太陽に対する月の離角が東に12度増す毎の期間と定義されている。「朔望日」は月の動きをもとにしているのでいわゆる1日のではない。一ティティは0.9483日の長さとなる。「朔望日」はティティと呼ばれるが、昼夜を考慮すのものではない。だから、ティティの変わり目は一日のどの時間でも起こり、日付とは必ずしも一致しない。朔から望までの月が満ちていくwaxingの期間は白分(シュクラ・パクシャ)と呼ばれ、望から朔までの月が欠けていくwaningの期間は黒分 (クリシュナ・パクシャ)と呼ばれる。ティティはある朔望月の第1ティティは「白分1ティティ」、第16ティティは「黒分1ティティ」という風に白分・黒分に分けて呼ばれる。インド占星術では、ティティのナンバーの選択が、アセンダント、太陽、ハウスとのバランスの上で、開運法として利用される。これらの動きが日の吉凶を決めるのである。

hinducal1.jpg  
  
       hinducal2.jpg
 ヒンドゥーカレンダーとナクシャトラとティティトタランジットの一覧表

これらの要素をすべて考慮に入れて日取り選定をしていくのは実際問題として手間ひまと時間がかり、なかなか大変な作業となる。そこで占星術アカデミーではこれを簡便に見て行けるツールはないかと考えてみた。そこで作成したのが占星術アカデミーが毎年作成している「ヒンドゥーカレンダー」がそれである。このカレンダーではパンチャンガの要素をさらに絞り込み、ナクシャトラ、ティティ、タラーバラを特に重視し、これらの図表にその時々のトランジットチャートを併記して一覧表にまとめている。これにより、日々の吉凶が一目瞭然かつ的確に把握できるようにしている。ここに個人のダシャー(ヴィムショッタリ、ヨーギニー、ジャイミニの3つ)を加えると、個人別の開運カレンダーとして使用できる。
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ラオ先生の占星術学校バールティヤ・ヴィッディヤ・バワン
14日の夜中に、羽田からインドに向かう予定である。本場のインド占星術を学びに、ラオ先生主宰の占星術学校バールティヤ・ヴィッディヤ・バワンに行ってくる。15日ほど滞在する予定である。私は日本にいても十分にインド占星術は学べると今でも思っているし、本場インドと言っても実は占星術師は玉石混交だと思う。それに基本おろそかにしてインドに行った所で得るものは何もない。しかしながら、ラオ先生主宰の占星術学校バールティヤ・ヴィッディヤ・バワンの講義内容は間違いなく本物の占星術を教えてくれる所だ。そういう所で学べる機会があるなら、質の高い占星術を効率的に学べることは間違いない。毎日8時間の講義を15日間続けて、しかも英語で受けるのはかなりきついと思うが、頑張って勉強するつもりでいる。日本のインド占星術を単に普及させるだけでなく、優れた理論を学び質も高めていくことも必要と考えるからである。又、インド人を始めアメリカ人やロシア人の占星術家と知りあえることも楽しみの一つである。

ところでラオスクールはおそらくこの講座を始めるにあたってムフルタ(インド占星術における日取選定)を使っていると思う。なぜなら、12月15日時点のデリーのホロスコープをみるとあまりによい星の配置だからだ。

BVBムフルタ
12月15日(デリー)のトランジットチャート

まず、月はシュクラパクシャ(新月から満月に向かっている時)である。確か、20日頃に満月になる。木星は長い逆行期間を終えて順行に戻っている。そして月と魚座コンジャンクションして土星と対向アスペクトを組んでいる。魚座に定座の木星、それに満月の月がコンジャンクションして、高い品位のガージャケサリヨガができている。占星術の学習環境としては最適である。精神科学の高い知識を求める気持と優れた教師と学習上の幸運が約束される配置である。そこに土星が加わるから、厳しい講義にも耐えていける恩寵を土星がもたらすだろう。さすがはラオスクールの占星術師だなと思う。

私個人をとっても、私は射手座ラグナなので、ケンドラの4室に木星、月の吉星が在住し、7室は水星のアスペクトバック、10室には木星のアスペクトと友好星の土星がある。ウパチャヤの10室には凶星の土星、11室にはムーラトリコーナの金星がくる。海外を意味する12室には太陽がくる。大変良い配置である。

そういうわけでブログの記事は年内は、デリーのホテルにビジネスコーナーでもあれば授業の様子位は書きこめるかもしれない(コンピューターはあえて日本から持ち込まないつもりだ)。しかし、年明けで帰国すれば、学校での経験や学習内容等いろいろ紹介できると思うので、楽しみしていただきたい。
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引っ越しのムフルタ
 下図は移転時のムフルタのチャートである。移転と言っても中国風水ではないので「方位」をみるわけではない。あくまで日の吉凶である。住居、住宅、土地、不動産に関わる事象は4室の吉凶を用いるのが原則である。

mufurutarejidenceA.jpg
   Gさんのラーシチャート

例えばラグナが双子座にある人の場合、4室の乙女座のハウスがよい時を用いるとよい。財産形成と言う意味では、2室、11室の状態も見ていった方がいいだろう。2室にはトランジットの木星がアスペクトし、11室はトランジットの火星がアスペクトバックしているので、こちらの方は特に問題はない。

mufurutarejidencetranjit.jpg
    Gさんのトランジットチャート

上のトランジットチャートでは、4室はちょうどダブルトランジットとなり、木星と土星のアスペクトが重なっている。木星は定座にあって月とコンジャンクトする。その月は満月の月であり光が強い状態にある。従って品位の高いガージャケサリヨガを形成する。これが4室にアスペクトしているわけだから
4室は大変よい状態になっている。
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命理は開運法に勝る〜ムフルタにみる事例〜
インド占星術を始めとして、西洋占星術、四柱推命、紫微斗数、遁甲命理等はその人の先天運をみて人生全般の傾向、努力の方向性、開運の時期等を示す「命理系」の占術である。これに対して気学、家相、風水、改名、択日、宝石療法、エレクション等々は開運系の占いである。奇門遁甲は卜占系と主張する占術家もいるのが、それを論じるのはこのブログの目的ではないのでこれについては脇に置いておく。

論じたいことは、命理系の示す内容を開運系の占いのパワーによって覆せるものかどうかである。これは話が大きすぎるので、議論しても徒労に終わるだけだろう。結局、いろいろの事例研究でそれぞれの有効性を地道に検証していくしかない。ただ、私の鑑定経験では、命理で示すものを開運系占術によって覆すことはできないと思う。その理由を以下に挙げる。

インド占星術にはムフルタと呼ばれる中国系占術の言葉で言うと「択日法」の開運法がある。私の所にも結婚式の日取りとか、引っ越しの吉日、開店によい日、入院・手術の時期等で相談に来る方がいる。それで見てみると、結婚運のもともとよい人は、良い時期によい相性の人と結婚するという例がいくつも確認されている。そしてその逆も真なりなのだ。結婚運の悪い人のムフルタを行うのは実に苦労する。具体的に言うと、良い時期をすぎた後で相談に見えたり、肝心の時に病気になったりして動きが取れなかったするのだ。

ムフルタ(結婚)
結婚運のよいホロスコープ

例えば、上図のホリスコープは基本的に結婚運のよいホロスコープと言える。アセンダントから見た7室に5室支配の水星が在住している。弱いながらもラージャヨガを形成する。この人の奥さんとの相性を見てみたが悪くない。5室には金星があり4室、5室支配のラージャヨガカラカである。恋愛運もよい。

この人がある日、結婚したいので日取りを見てくれと言ってきた。
さっそく見てみたが、よき日取りを選ぶのに苦労しなかった。

ムフルタ(結婚)
ムフルタによる結婚式の日取り選定

ムフルタには無数の技法があって、よい日取りの条件というのを選びだしたらきりがない。はっきり言って完全無欠の日取り選定などできない。例えよい日があったとしても、10年後に結婚式を挙げろなどというのは現実的でない。せいぜい半年以内の中でベストな日を選ぶしかない。ナクシャトラ、ヴァーラ等を無視しても、まずトランジットチャートのよい時を選ぶことだ。

この人の場合、結婚式をあげたいと言ってきたいくつかの時期の中に、よいトランジットチャートのものがあった。月の高揚、木星の高揚、金星のアスペクトバック、水星のアスペクトバックとよい条件が揃っている日を選んだ。木星は結婚式当日に偶然にも高揚の7室に入っていた。月も満月近い位置にある。私はこういう良き日を偶然に選ぶことができたとは思わない。やはりこの人の命理、先天運の強さによるものだ。

※誤解のないようにつけ加えるが、開運法に効果がないと言っているのではない。それなりの開運効果はある。但し、あくまで命理の範囲の中での開運である。
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ムフルタチャート(1)〜結婚式の日取り選定〜
占星術では何事もスタート時が重要となる。ラーシチャート、プラシュナ(ホーラリー)、イベントチャート、マンデーンチャートみなそうである。もしある時点を起点としたチャートに吉凶があるとすれば、逆に意図的によき時点を選んで事を起せば、よい結果をもたらす筈である。逆は真であるというわけだ。これをインド占星術ではムフルタ(エレクション)と呼ぶ。

しかし、実際にエレクションを試みてみるとなかなか難しい。ありとあらゆる条件を考慮しなければならないからだ。本当のムフルタはシュクラの日がよいとかナクシャトラで吉日を選ぶというような単純なものではない。それは単なる縁起担ぎ、お楽しみ占いに過ぎない。雑誌や占いコンテンツなどは殆どこの域を出ない。

ジェームズ・ブラハ
J・ブラハ氏の結婚式のホロスコープ

ここによい事例がある。アメリカ人のインド占星術家ジェームズ・ブラハ氏が、彼の著作(The Art & Practice of Ancient Hindu Astrology)の中で、自らの結婚式の例を挙げているので紹介したい。この本も初中級レベルのよい内容の本である。彼はなかなかの愛妻家で、彼のいろいろの著作の中で自分の妻の事例を取上げている。

ブラハの書籍
「The Art & Practic of Ancient Hindu Astrology」

彼がこの時間帯を選択するに当たって考慮して点は以下の点である。

このチャートのもつ強みは以下の通りある。
1 月が新月から満月に向かっている。
2 第1室に木星が在住し、第1室を強めている。
3 よき結婚生活という目的に合致するよう、第7室に「吉星」が入るようにしている。金星と月という吉星が在住している。
4 金星が魚座で高揚している。
5 凶ハウスである8室と12室に惑星が在住しないようにしている。
6 木星と金星/月という生来的吉星同士が対向アスペクトを組む。

しかし、一方でこのチャートは弱点も同時に含む。
1 金星はラーシサンディとなっている。
2 金星の第7室在住は「結婚」というテーマには問題がある。
3 凶星の土星が第7室に3番目のアスペクトをしている。
4 水星が凶星に囲まれている。

もちろん彼はこれらの弱点をできるだけ抑制するように、ホロスコープ上でいろいろ工夫はしている。しかし、この中で彼は、やはり完全によいチャートを作り出すのは不可能と述べている。ムフルタの難しさはやはり完全なチャートを作れない点にある。

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パンチャンガについて(1)
インド占星術では「月」が重要な意味をもつ。インド占星術では月は「心」を支配するものと定義づけられている。月はナクシャトラ、ダシャーの計算基準、アセンセダントに次ぐ月ラグナとして、ムフルタ特にパンチャンガと呼ばれる日取り選定基準等で、月は重要な位置を占める。パンチャンガとは日取り選定を中心とするインド占星術の開運法である。

インド占星術で特に重視されている要素としてパンチャーンガ (pancaaGga)というものがある。これは五つ(パンチャ)の要素(アンガ)と言う意味であり、具体的には下記の5つを指す。

1 ナクシャトラ (nakshatra 『二十七宿』)
2 ティティ (tithi 『朔望日』)
3 ヴァーラ (vaara 『曜日』)
4 ヨーガ (yoga 『和』: 月と太陽の黄経を足した数値を13度1/3で割る)
5 カラナ (karana ティティを前半と後半に二等分した時間単位)

インド暦では必ずこの五要素が記されている。 このうち、最も重要視しされているのがナクシャトラで、個人の運命を見る時に主に使われている。

ナクシャトラとは、サンスクリット語で「朽ちないもの」という意味で、白道をインド占星術上の基点を基にして等分に27分割したものである。すなわち一宿は13°20′に細分化されたエリアになり、インド占星術の十二サインと対応関係がある。例えば、サイデリアル方式で牡羊0度はナクシャトラ番号1で「アシュヴィニー 」と対応する。以下、13°20′毎にバーラニー、クリティカー、ローヒニーとナクシャトラが代わって行く。

nakshatra
サインとナクシャトラの関係

一方、「朔望日」というのが、ムフルタにおける開運法としてよく用いられる。これは太陽と月の天球上における実際の動きに基き、太陽に対する月の離角が東に12度増す毎の期間と定義されている。「朔望日」は月の動きをもとにしているのでいわゆる1日のではない。「朔望日」はティティと呼ばれるが、昼夜を考慮すのものではない。だから、ティティの変わり目は一日のどの時間でも起こり、日付とは必ずしも一致しない。一ティティは0.9483日の長さになる。太陽と月が0度でコンジャンクションしている時が「新月」であり、180度でオポジションになっている時が「満月」となる。

朔から望までの月が満ちていくwaxingの期間は白分(シュクラ・パクシャ)と呼ばれ、望から朔までの月が欠けていくwaningの期間は黒分 (クリシュナ・パクシャ)と呼ばれる。ティティはある朔望月の第1ティティは「白分1ティティ」、第16ティティは「黒分1ティティ」という風に白分・黒分に分けて呼ばれる。

インド占星術では、ティティのナンバーの選択が、アセンダント、太陽、ハウスとのバランスの上で、開運法として利用される。これらの動きが日の吉凶を決めるのである。

詳細は、また別の機会に述べることにする。

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