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インドタロット(1)〜ラーマーヤナカード〜
キリスト教には『聖書』、イスラム教は『コーラン』という聖典がある。しかし、ヒンドゥー教にはこれに相当する聖典はない。しかし、ヒンドゥー教徒には、聖典と言ってもよい心の拠り所になっている書物がいくつかある。例えば、紀元前数世紀から語り継がれている『ラーマーヤナ』『マハーバーラタ』という2つの叙事詩がある。『マハーバーラタ』(Mahabharata)は、古代インドの宗教的、哲学的、神話的叙事詩である。その中の一部である『バガバットギータ』は特に聖典として重要視されている。又、『ラーマーヤナ』は48000行の長大な詩である。この叙事詩はヴァールミーキという詩人の作とされている。ヴァールミーキはガンジス川流域のコーサラ国(紀元前6世紀頃)の人であり、インドのホメロス(古代ギリシアの大詩人)と称えられている。

このラーマーヤナをテーマとしたタロットが実はインドにある。インドにタロットがあるのかと思うかもしれない。だが、一説によるとタロットはもともとインド発という説もある。インド占星術師の中のある人々は、ラーマガンジーファ(ラーマーヤナをテーマとしたタロットカード)を用いて占いを行う。

占い方は単純だ。下図のようなタロット占いでいう所のスプレッド法、特にホロスコープ法を用いる。もともと、インド占星術の理論を応用したものだからだ。普通のタロットカードで行うようなスリーカード法、ケルト十字法等々のような細かいテクニックは用いない。その代りに、ラーマーヤナの物語に精通し、背景にあるヒンドゥーの精神を深く理解しておかなければならない。そうでないと深いレベルのリーディングはできない。もちろんインド占星術の知識も必要になる。

タロット
ホロスコープ法

ラーマーヤナのあらすじは以下の通りである。
コーサラ国の王子ラーマの武勇譚(たん)を主題とし、貞節な妃シーターの危難、弟バラタの孝悌(こうてい)、猿(えん)族ハヌマットの活躍、魔王ラーバナの暴戻を配したものである。この中で史的人物であるラーマをビシュヌ神の権化とし、多くの挿話を加えている。それがこの叙事詩に宗教的意義を与えて、後世ラーマ崇拝を生む因になっている。

ラーマーヤナに出てくるラーマ王子、シータ姫、ハヌマーン等々の人物と背景の物語がラーマーヤナカードの図案であり、祈り、神酒、兄弟、修行、勇士等々24枚のカードよりなる。これは、1999年、インドに詳しい作家・伊藤武氏の著作『図説インド神秘事典』(講談社)において初めて発表したものである。氏はインドでさるヨーガ行者から、24枚組みのラーマ・ガンジーファを譲り受けたが、使い込まれて原画すらあやうくなっていたので、それを帰国後描きなおし、オリジナリティの高いラーマーヤナ・カードを作成した。この24枚組というのは、インド国立のガンジーファのアーカイブにも見つけることができない非常に希少なものだそうである。

ラー マ王子
ラーマ王子とハヌマーン

リーディングはインド占星術や古典ホラリーで用いる「ハウス展開」の手法を駆使して行う。例えば、「子供の試験の合否」について質問されたら、第5室(子供)からみた第6室(試験)、「妹の結婚」について聞かれたら、第3室(妹)からみた第7室(結婚)におかれたカードを読み取る。インドタロットに習熟するにはこうしたハウス展開技法が自在にできるようになることになることが必要だ。その為には、ある程度、インド占星術を学習することが求められる。

実際に、ラーマガンジーファを実践している数少ない占い師に聞くと、恋愛、結婚、仕事と質問されたテーマに応じて具体的な答えが導き出せることが大きなメリットになっている。つまり、曖昧さがなく具体的であるということで、鑑定客からの評判はとてもいいようだ。インドタロットに興味のある方は文化人類趣味学者で作家の伊藤武氏主宰のサイトもあわせてみるといいだろう。

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