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失恋自殺者のホロスコープ

失恋というのは誰にとってもショックなものである。そもそも文学や歌のテーマは、8割くらいは愛の苦悩を扱っている。失恋が如何に人に深い苦悩と苦しみを与えるかのなによりの証拠である。ゲーテの青春小説「若きウェルテルの悩み」はその代表作品だ。そうではあるが、世の中、失恋が原因で自殺する人はそうはいない。その時はショックでも半年、一年と月日がたてばやがて傷も癒え、次の新しい恋人を見つけるべく心を切り替えるのが大多数だろう。だが世の中にはそういうことのできない人も少なからず存在する。たまたま失恋自殺した人の例があるのでそれを紹介したい。

失恋自殺(バーシン)

失恋自殺した人のホロスコープ

特異な行動を取る人のホロスコープの特徴は、同じような傾向が、ラーシでもハウスでも分割図でもダシャーでも何重にも重なってこれでもかというくらい出ることである。まずラグナロードである土星が8室と8室支配の太陽の両方にアスペクトしている。8室支配の火星は火星とコンジャンクトして、暴力的な死を暗示する。火星は又、死を笑わすマラカ7室のケートゥにもアスペクトしている。またこの人はウパチャヤに凶星が存在せず、精神的な脆さをもっている。水星は減衰し月は6室でケマドルマで衝撃に対する心の抵抗力は弱い。金星もまた8室にアスペクトしている。金星は恋愛を示す代表的な惑星である。金星はラーシからみても月から見ても恋愛の5室を支配している。この事例のように、在住星と支配星、アセンダントラグナと月ラグナが重なると、ある傾向が強くでることになる。

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カルマと努力と開運の関係
インド占星術は「カルマ」を重視する占いであるが、だからと言って「努力の価値」を否定するものではない。カルマには大きく分けて3つのカルマがある。サンチッタカルマ、プララブダカルマ、クリヤマナカルマがそれである。

サンチッタカルマ・・過去生において行った行為が蓄積されたすべてのカルマ
プララブダカルマ・・・現在の生で経験するカルマ
クリヤマナカルマ・・・自由意思で行動しようとするカルマ

すなわちインド占星術においても「努力」が運命開拓をもたらす力を認めている。ただそれは生半可な中途半端な努力ではそれは実現しないと言っているだけである。私は風水による開運効果は認めるが、それでも基本的に、「カルマを越えた開運はない」ということである。努力も開運もあくまでカルマの範囲内である。それを認めたからといって、人が我慢も努力もしなくなるということはない。それでもやりたいことをするために努力するというのが人間の本性としてあるからだ。

そもそも人はカルマを越えた欲望は抱かない。「あなたは総理大臣になりたいですか」「あなたはオリンピックにでて金メダルを取りたいですか」そう質問しても殆どの人は「はい」とは答えない。それは無意識の内に自己の使命と限界を感じているからだ。

努力の価値とは具体的にはこういうことだ。まず努力の方向性とタイミングを考えることが大切だ。ホロスコープをみてその人の資質をみること。これが努力の方向性の判断に他ならない。次に、ダシャー、トランジット、択日法(ムフルタ)をみる。それが努力のタイミングを選ぶことにつながる。

例えば、ダシャーでみて4年後によくなると出ているとしよう。その人は水星の働きがよく他の条件からみて経理の適性があると判断できる。そんな場合、4年間必死になって勉強すれば税理士の資格が取れて独立開業ができるかもしれない。しかし、何も努力しなければ4年後に運は巡ってくるかもしれないが、どこかの会社の経理部で働くだけの結果になるだろう。努力はそのくらいの重みと開運効果の差がでる。インド占星術だから努力と開運効果を認めないなどということはないその方法論が他の占術と異なるだけの話である。
 
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インド占星術におけるカルマのでかた
世の中一般の人は、占星術にインド占星術と西洋占星術の2つがある事を知らない。正確にいうと他にもチベットやモンゴルにも占星術があり、中國にも七政四余という実星を使用する占星術がある。その構造をみると紫微斗数の原型かなとも思われる位似たような構造になっているが、詳しい解釈は専門家にお任せする。四柱推命は命占ではあるがいわゆる占星術とはちょっと構造が違うように思う。

話を元に戻すと、西洋占星術以外にインド占星術というものがあると聞くと驚く人がまだ多い。何が違うのですかともよく聞かれる。しかし、占星術に関心のない人に西洋占星術で使用する「トロピカル方式」とインド占星術で用いる「サイデリアル方式」の違いを説明するのはちょっと面倒なので、アセンダントの位置がちがいます程度にしか話していない。

だがインド占星術でその人のカルマがわかるということは、ある程度知られているようだ。だがそのカルマがどこに出るかという話になるとちょっと誤解がある。よくラーフが「前世」を示すというような話を、スピリチュアル系の西洋占星術を勉強した人から聞くが、そのような説明は私が読んだインド占星術の古典からは見たことがない。ラオ、ラーマン、カプアー、チャラクの著書からも私が読んだ範囲では読んだことがない。

ラーフがカルマを生みうみだす「煩悩」のハウスでその煩悩を解消するのがケートゥという「解脱」のハウスということの拡大解釈か誤解だと思う。インド占星術でカルマが最も出るのは、私が確認できた範囲では「家族の関係性」だろう。つまり子供運のないホロスコープをもっている女性から生まれた子供のホロスコープをみると、母親と縁が薄いか折り合いが悪いホロスコープをもっている。この点だけは実に不思議である。
 
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本物の聖者と偽物の聖者〜チャクラの覚醒〜

インド占星術の開運法でよく言われるのが「瞑想」である。凶星の影響の強いダシャー期や凶星からのトラジットアスペクトを受けている時、瞑想をすることによって惑星の凶意を和らげることができるといわれている。
一般的にいうと、瞑想ヨガの実践は、チャクラの覚醒を通じて行われる。ヒンドゥー教のヨーガでは、人体の頭部、胸部、腹部で、輪または回転する車輪のように光っているように感じられる箇所を言う。下からあげていくと、ムーラダーラチャクラ、スワディスターナチャクラ、マニプラチャクラ、アナハタチャクラ、ヴィシュダチャクラ、アジナチャクラ、サハスラーラチャクラの7つである。

チャクラ理論
7
つのチャクラの図

悟りを得るためには、クンダリーニと呼ばれるシャクティ(性力)の活性化と浄化を行う必要がある。クンダリニーは、普段は尾てい骨付近のムーラダーラチャクラに眠っているが、瞑想ヨーガや宗教修業の実践によって活性化する。このクンダリーニのエネルギーを最も物質的な世界を司るムーラダーラチャクラから次第に上の精神的な分野の各チャクラを活性化させていく。そして最終的には頭頂のサハスラーラチャクラを覚醒させ解脱に至るのである。クンダリーニの活性化と浄化は性欲の昇華に他ならない。禁欲するとはこのように性エネルギーを浄化し昇華させる働きを促進することなのである。

会陰にあるムーラダーラチャクラに一切の過去世の記憶が眠っていると言われ、この部位と丹田部分のスワデュスターナチャクラが活性化してくると性欲が一時的に強くなり、かえって煩悩が激しくなる。しかし、健康になることは間違いない。また、スワデスターナが活性化されると低次元の霊能が開放されることになる。いわゆる、魔術、呪術、物質的次元の予言、低次元の霊現象(幽霊が見える等)が生じてくるので、世の人々はこのような人物を聖者扱いする。しかし修行がこのレベルで止まると、ニセモノの予言者や詐欺的な霊能者で終わってしまう。世の中をよくするどころか、世の中に害毒を流す結果となる。多くの修行者がこの時点で挫折している。第8室の象意のオカルトのレベルでとどまり、第9室のような精神性を高める宗教性にまでいかない。

真の修行者たるには、物質的次元のスワディスターナから精神世界の第一歩であるマニプラチャクラの覚醒にまで進まなければならない。この壁を越えられるかどうかが、高い霊的成長をもたらす鍵となる。ひいては惑星の凶意コントロールし、精神的幸福をもたらす力となるのである。

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カルマをポジティブに考えよう!
インド占星術に限らず、四柱推命を始めとする命理系の占いは宿命があることを前提とする占術である。それはインド占星術だけのものではない。しかしその中にあって、 インド占星術はヴェーダ思想が説く「カルマ」を真正面に据えてそれから目をそらさない。深いレベルの霊的現実を直視する占いである。それだけにある面とても厳しい所がある。カルマとは幾世代にわたる過去世からの行為の蓄積と結果の事を言う。善因善果、因果応報の思想がこれほど徹底している占術は他にないと思われる。

人間の運命はカルマによってすべて決まっていると言われると、誰もがそれに対して心理的抵抗感を抱く。しかし、それは先天的に、遺伝子的に決定されている体質や、病気しやすい遺伝的要因と同じと考えれば納得もいくし対策もたつ。糖尿病になりやすい遺伝子と言うものがある。癌そのものは遺伝しないけれども癌になりやすい体質は遺伝する。血圧の高くなる体質も遺伝する。精神病の家系というものもある。力士やプロスポーツ選手の子供は、体格もいいし運動神経も発達している場合が多い。これらは肉体的、健康的に与えられた宿命=カルマである。「門前の小僧習わぬ経を読む」と言って、才能に幼時の環境が大事なことは事実である。しかし、寺で生まれ育ったたこと自体がカルマであることを忘れるべきでない。

糖尿病になりやすい体質をもって生まれたからといって、成人後に発病するとは限らない。食事、運動、ストレス、睡眠等のコントロールがうまくいく生活をすれば、先天的体質は変わらなくても発病しなくて済むかもしれない。その逆に、糖尿病の遺伝子がなくても暴飲暴食、偏った食事、激しいストレス、運動不足の生活を続ければ、発病する。インド占星術では未来を予測する時に、前世から引き継いだカルマを扱うと同時に、現世で積んだカルマも判断材料に入れる。「現世で積む功徳」、これほど開運にとって大切なことはない。どんな宗教や風水より勝る開運法である。

カルマというと暗い宿命的なものと思い込むのは間違いである。カルマには悪いカルマとよいカルマがあることを忘れてはいけない。小学校5〜6年の時に、たいして勉強も努力もしないのにできる科目というのが誰にもある。それがその人の適性だという教育心理学の説がある。ならば、その適性=よきカルマが活きるように、それで飯が食えるようになるまで徹底的にその道で努力すればよい。悪いカルなど放っておいてよい。よき特徴ができてくれば悪い要素は自然にその中に吸収される。

それがカルマに立脚した努力であり、その人を最大限の可能性を実現させる道だと思う。カルマに対してもっとポジティブに明るく考えてよい。
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ホーキング博士のあの世についての否定的見解
 英国の宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士は、5月16日の英紙ガーディアンのインタビューで、天国について「暗闇が怖い人間のための架空の世界」と述べ、宗教の根幹を成す概念を改めて否定した。これについては占い師、神秘家、宗教家はある種のショックを受けたらしく、いろいろのブログで意見述べている。

ホーキング博士は、かつて世界各地でベストセラーとなった『ホーキング、宇宙を語る』(1988年)では「神というアイデアは宇宙に対する科学理解と必ずしも相いれないものではない」と記していたが、その後四半世紀で宗教に対する態度は著しく厳しいものになった。2010年の『ホーキング、宇宙と人間を語る(The Grand Design)』では、「宇宙創造の理論において、もはや神の居場所はない」と述べている。物理学における一連の進展により、そう確信するに至ったという。

彼はこう断言している。「脳はコンピューターのようなもの。部品が壊れれば動作しなくなる。壊れたコンピューターには天国も来世もない。天国は、暗闇を恐れる人間のための架空の世界だよ」

まあ、彼はこう言っているわけだが、死後の世界は死んでみなければわからないというのが正直なところだ。インド占星術のホロスコープリーディングを通じて「カルマ」がどのようにして運命に発現してくるのか、嫌というほど見てきた。しかし、インド占星術は過去世から来世への因縁や解脱については語るが、前世やあの世を直接覗き見るわけではない。そのような神秘主義は取らない。インド占星術を勉強する人はそこらへんを勘違いしていけない。「解脱と悟りの補助学問」とはそういう意味ではない。だから、死後の世界については正直何も知らないというしかない。

結論から言うと、たとえ永遠の魂は残るとしても、あの世ではこの世的な意識や感覚的なものは何もないと思う。だからこの世的な見地から言えば死んだら何もないと同じだ。すべては無である。でもそれは意識は脳に宿るということが前提となる。しかし、脳以外に例えば魂のようなものに無意識が宿るとしたら話は別だ。私はその鍵は深い瞑想に入った時の三昧の境地にあるように思う。五感を通じての感覚はなにもなくても、深い瞑想時は外界の動きや他者の意識に対して、潜在意識層や無意識層の「真我」は確実に敏感に反応する。そういう魂の動きならあるような気がする。それが肉体は死んでも意識は残るということではないかと思う。だから生きている内に瞑想訓練をしておくのが大切になってくるのだろう。そしてそれが何かのきっかけを通じて、又肉体の衣をまとってこの世に生まれ変わってくる。そんな気がする。しかし証拠はなにもないので、知らないとしか言いようがない。
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離婚浮気不倫問題とカルマ
鑑定依頼の時に、恋愛・結婚相談が多い事は何度か述べている。しかし、実はその逆の問題の相談もかなり多い。浮気不倫問題だけで占いの本が書けるほどである。浮気不倫離婚の問題を正面から扱った占術本は少ないと言うか殆どない。おそらくテーマが前向きでないせいであろう。建て前としては存在しない問題として処理したいかもしれないが、実態はちがう。この問題に関する相談は相当多い。出版したらおそらく隠れたベストセラーになると思う。現代日本人が伝統的価値観を維持していれば書店の店頭では売れないがアマゾン等通信販売、ネット販売では売れるだろう。でも近頃の日本は「恥の文化」も崩壊しかかっているから店頭でも売れるだろう。

離婚はともかく浮気不倫問題は当事者は誰にも相談できない。夫(妻)はもちろんのこと、両親、友人でもうっかりした事は言えない。カウンセリングでも一般的なことしか言ってくれない。そこで占い師を頼るという事になる。

インド占星術が得意とする分野は「結婚」に関するテーマである。なぜかと言うと、結婚とはいわゆる「縁」の問題であり「縁」とはカルマからくるものである。その逆の浮気不倫離婚も実はカルマから来る。

浮気不倫に走る人、悩む人は実はこのことに気づいていない。私も占い稼業を始めた時はよく分からなかった。しかし、多くの人の鑑定経験を通じて段々に分かってきた。夫(妻)との結婚生活が不満で浮気不倫の走る場合、本人は「自由選択」をしているつもりでも実はそうではない。本人の深い意識レベルからくる宿命的な選択をしている。その呪縛に本人が気づかない場合が殆どである。そのことを指摘しよく説明するだけで、涙を流す人もいる。煩悩とその苦しみを洗い流す貴い涙である。

本人、配偶者、浮気相手或いは不倫相手の3者のチャートを比較検討すると愕然とする時がある。もっとも最近は慣れっこになったので「ブルータス、お前もか」ということでそう驚くことはなくなった。こうした場合、道徳的問題では片付かない。単純にイチゼロ式に別れろくっつけと言う助言も適切でない。もっと深いレベルのアドバイスを必要とする。

そもそも浮気不倫問題を起こす人はもともと結婚運の悪い人である。結婚運の悪い人は恋愛・結婚において、感情に走った無理な選択をしがちな傾向がある。そしてその解決策として選んだ次の人も実は不自然な選択をしている。そのことに本人が気づいていない。その結果、同じ轍を繰り返すだけになる。つまり新たなカルマをつむだけに終わるのである。この問題は、商売上手な占い師が奨める「開運法」や「癒しの言葉」だけでは絶対に解決しない。天位や六殺の方位に風水グッズやパワーストーンを置く位で問題が解決するなら、人生苦労はない。

不倫
浮気不倫問題を起しがち人のホロスコープ

浮気不倫問題を起こしがちな人のチャートの事例を示そう。浮気不倫を起こす条件をいろいろもっている。例えば、以下のように浮気不倫を起こす特徴をいくつももっている。

 〔收韻減衰し道徳性に問題がある。
◆‖斥曚減衰し夫(妻)運がない。
 ASからみて7室に火星がありクジャドーシャになっている。
ぁゞ眄韻魯肇薀屮襪裡玄爾鮖拉曚靴討い襦
ァ仝什澆錬唯弔鰐收唄のため、木星からみて金星が12室に在住するので、不倫問題を起こしがちな時期となっている。
Α〃遒らみて7室支配の太陽が倫理の9室で減衰している。
А〃遒らみて木星が12室にくるので、木星期には問題を起こす。

こういう特徴のある人は、皮肉なことに例えば次のようなホロスコープの持ち主を好きになる。

不倫相手
不倫相手のホロスコープ

パッと見て分かる通り、7室に惑星が多い。金星、水星が7室にあることも確認できる。こういう人は異性に関心が深く言葉が巧みで女性の扱いがうまい。夫に不満をもっている人は魅せられるだろう。しかしこの人の7室のビンドゥは18点と低く、この人自身が結婚生活に問題のある人である。2人の相性関係は月は1−1関係なのできっと気があうだろう。しかしASは2−12関係であり金星は6−8関係である。お互いに相手のことをよく理解していない。一端不倫関係に陥ったら現在の夫に抱く不満と同じ不満を抱くは目に見えている。

浮気不倫で好きになる相手は、多くは問題含みの人が多い。明らかにカルマ的要因からくるものである。冷静な対応が望まれる所である。
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先行ソーラーリターンチャートとカルマ
インド占星術はカルマ、つまり過去世からの行為の積み重ねの結果として現在のホロスコープがあると考える。これが大前提になっている。しからばその前世のカルマはどの惑星やハウスでみていくのかというと、特定されてることはない。その人のラーシチャートからすべての分割図で示されるもの全体がカルマを表すと言っていいだろう。かつて私が書いたようにラーフだけが前世を示すというような記述も証拠も何もない。

本当にドラゴンヘッドは前世をあらわすのか?

ドラゴンヘッド=前世説はでっちあげである

西洋占星術の側では前世のカルマを示すいくつかの惑星や感受点を挙げているが、これを特定化することは実際問題として困難である。なぜなら人は自分の前世を実際に見ることはできないからである。そういう風に言われてみればそんな気もするという程度である。誰も見たことがないのだからなんとでも言える。だからカルミックな占星術は誇大妄想のインチキ占いが蔓延しやすい分野である。それこそ早稲田の大槻教授のいい攻撃の対象にされる。

ラオ先生の「Karma in Rebirth」にしてもその扱い方はまことに慎重である。親のラーシチャートやシャプタムシャーの示す特徴が、子供のラーシチャートやドゥバダシャムシャにどう共通した特徴として現れるのか慎重に示すにとどまっている。実際にこのような特徴は親子のホロスコープを同時にみると如実にでていることは、私もしばしば経験している。不思議なものだなとは思いつつも、普通はそのようなオカルティックな問題には首を突っ込まないことにしている。他にいくらでも研究する占星術の分野があるからだ。やるのなら慎重に方法論を考えなけれならないだろう。

だが先日このテーマで面白い記事を発見した。橋本航征氏が彼の名著である「宿命占星術」の中で、いくつか前世の特徴をあげている。その中で、作家の三島由紀夫の先行ソーラーリターンチャートの例がある。そのホロスコープをみると、インド占星術が示す三島由紀夫のチャートとある部分が不思議な位合致するのである。

三島
三島由紀夫の先行ソーラーリターンチャート

橋本氏はその著書の中で、フランシス・リトルジョンの説をとりあげ、第3室でカルマを読むと述べている。事例として三島由紀夫の先行ソーラーリターンチャートを取り上げている。第3室は獅子座であり、獅子座の示す自己顕示欲、自己主張、芸術的才能を彼は前世から持ち越したという。第3室には芸術的才能を示す海王星が入っている。3室のカスプの支配星である太陽は再生と死、先祖や因縁を表す第8室に入っている。これが三島の悲惨な死をもたらした原因となっている。

今度はインド占星術のラーシチャートを見てみると、驚いたことにこれとそっくり同じ特徴が出ている
三島由紀夫
三島由紀夫のラーシチャート

三島由紀夫の第5室の射手座には水星、金星、木星が在住しいくつか強力なラージャヨガ形成している。直情径行と強い自己顕示欲と豊かな文章芸術の才能を示している。アセンダントと月が獅子座でダブルラグナとなっているので、こうした特徴が更に強化される。獅子座の支配星である太陽はウパチャヤ及びドゥシュタナの第8室にあり、アリシュタヨガを作る。アリシュタヨガとは病気、事故、死の危険にあうヨガである。1970年11月に割腹自殺を遂げたダシャー期にはこれにマーラカが絡んでいる。

1つのケースだけをもって検証したとは言えない。リリス、バーテックス、プリネイタルチャートについての実証研究は殆どない。だが、検証困難な前世の問題を幾分かでも立証する手掛かりは得られたように思う。妄想の次元でなく、ホロスコープ間の関係でみていくと、カルマにかかわるいろいろなことがいろいろ検証できるかもしれない。

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親のチャートから子供の教育問題を見る
鑑定の依頼内容で最も多いのは、恋愛結婚相談である。次が職業に関する事、そして健康問題等の相談が多い。これだけで全体の鑑定の8割を占める。その次はと言えば、家族の問題、特に子供の教育についてよく尋ねられる。母親にしてみれば子供の将来が気にかかるのであろう。子供の問題を知りたければ、子供のホロスコープをみるのが一番確実でてっとり早い。しかし、鑑定依頼者から子供について質問されたらどこを見ていけばいいだろうか。インド占星術では子供は、ハウスなら5室、惑星なら木星で見ていく。

子供の教育
Bさんのホロスコープ

Bさんのホロスコープから子供の教育問題をみてみよう。まず、ラグナと4室支配の木星は7、10室支配の水星と3室でコンジャンクションをして、強力なラージャヨガを作っている。木星と水星は9室にアスペクトし2,3室支配の土星と相互アスペクトする。ここで又ラージャヨガ、ダーナヨガができる。木星と月のコンジャンクションはガージャケサリヨガができる。しかし、3室の月は障害と挫折の8室支配であり更に土星からのアスペクトがあるので、必ずしも品位の高いラージャヨガとは言えない。5室支配で10室在住の火星はキャリア形成によく、5室支配で4室在住の太陽のコンビネーションは教育とキャリア形成に強力な力を与える。

こう見てくると、Bさんの子供は高学歴でよき職業上ではエリートコースを歩む人と推測できる。特に、5室支配の火星は太陽、ラーフ、ケートゥといった凶星のアスペクトを受けるので、優秀な技術者となるだろう。しかし、8室支配の月という健康上の問題が残るので、これについてはナヴァムシャやシャプタムシャを同時に検討する必要がある。

追記1:この後で子供のホロスコープを直接みる機会をもつことが時々ある。それはよき検証の機会になる。そうすると実際にその子供は親のホロスコープが示すような特徴を持っているので不思議な感に打たれる。これについてはラオ先生の「カルマと再生」(Karma&Rebirth)という本に親子のカルマにもとづく因縁を示す面白い記事が載っているので、いずれまた機会をみて内容を紹介したいと思う。
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