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ハーモニクス占星術〜アディー調波による山中伸弥氏の人生行路〜

職業適性や成功の可能性などは、鑑定の時に恋愛結婚(これが一番質問される事柄である)に次いで多い。職業問題はインド占星術や四柱推命でもみていけるが、西洋占星術でももちろんみていける。

インド占星術独特の見方に分割図の見方があるが、西洋占星術でもジョンアディーがインド占星術の第9分割図(ナヴァムシャ)の機能に着目し西洋占星術独自のハーモニクス(調波占星術)を創造した。これは算出方法から解釈までインド占星術の分割図のそれとは明確に異なる不幸にしてジョンアディーは研究が未完成の内に亡くなってしまったので、まだ完成された占星術というわけにはいかないが、それでも完成途上とはいえ従来の占星術にない新風を吹き込む成果は見られる。

アディー調波では第5調波、第7調波、第9調波を一つのセットとしてみる。高次の調波も見ないことはないがインド占星術の場合と同様、出生時間が不確定の場合やはり安定性を欠くので主要には見ない。第5調波はその人が努力しようとする方向、第7調波はその人が喜びとする分野、第9調波はその人が成果を上げる分野を示す。それはカーディナルサイン、フィックトサイン、ミュータブルサインの構成比で示されるが、そのC,F,Mの算出方法は通常の西洋占星術の算出方法とは異なる独自の計算方法を用いる。

山中伸弥HN5表
山中氏の第5調波構成表

山中氏の第5調波はCardinal Sign(カーディナルサイン)が多い。彼は当初は整形外科医で現場にいたこと、スポーツマンあること、遺伝子工学の先駆者であろうとしたこと等の事実から、活動星座が多いことは肯ける。

 

山中伸弥HN9
         山中伸弥氏の第9調波(SG使用)

山中伸弥HN9表
 第9調波の構成表

しかし、成果を上げるべき分野をみる第9調波図では右上の表で見るように、Mutable Signが多い。すでに説明したように、普通の西洋占星術とはCFMの算出方法は違うので数の算出方法は間違っていない。(その計算方法の説明はここでは省略する)

これをみるとMutable Signが5個ありこれが優勢となっている。Mutable Signが多い場合思考や研究に関わる分野が適性とされる。山中氏の場合、当初は整形外科医を志していながら途中で研究者の道に転身しそして見事に成功した。その大きな人生の流れをこの調波図の構成が見事に示していると言えるだろう。

アバウトではあるがその人が辿るべき人生行路を明らかに示すので、進路問題、職業適性決定の時は非常に参考になる。


 

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現代西洋占星術の最新技法(2)〜現代西洋占星術の潮流〜
現代西洋占星術はアラン・レオにより再構築されたが、それ以来、幾多の変遷を経てきている。アラン・レオ自身が「神智学」の影響を受けた人だけに彼の占星術は個人のパーソナリティーや心理的側面によりスポットを当てている。その流れの中から心理カウンセリング的な対応をする心理占星術が生まれた。

それを更に一歩進めて、360度すべての度数にシンボルとしての意味づけをしたのがサビアン占星術である。サビアン・シンボルというのは、エドムンド・ジョーンズとエルシー・ウィーラーのチャネリング実験から生まれたと言われている。後にディーン・ルディアによってそれが体系化されたものである。チャネリングとかシンボルとか言葉を聞くだけでサイキックな占星術を連想させる。

個人のホロスコープからその人の潜在意識の内容を読み取り、カウンセリング的アドヴァイスをすること自体は素晴らしい試みである。しかし、心理占星術は占いの本来の役割である「予言」的側面がおろそかになる傾向があり、曖昧でよく分からないという批判がある。リーディング能力の欠如を弁解する為に、やたら心理的側面を強調する一部の占星術家もいる。心理的な癒しと称して象徴的な言葉を操ってオカルトに陥る。これが占星術に対する評価やレベルを著しく落している。

これに対する反動としてアラン・レオ以前の古典占星術を見直そうという動きも近年盛んとなり、古典の再評価が進みつつある。確かに古典占星術はインド占星術にも似た厳密な法則があり、それらの法則の中には、ホーラリーだけでなくネイタルの実占にも使えそうなよき技法がある。だが、どういうものか日本の古典占星術研究は、モダンに対する批判と狭い文献主義の域を出ていない。そこを脱却し実証主義に基づく研究を進めない限り古典が再評価される事はないだろう。今後、実証的な研究成果が生まれることを期待したい。

現代西洋占星術の動きはそれだけではない。現代西洋占星術=心理占星術という考えは間違いである。心理主義に走らず実証を重視する立場の現代西洋占星術がちゃんとある。決定的に正しいハウスシステムを欠く西洋占星術の欠陥を補うべく、ハウスシステムを重視しない新しい占星術が生まれた。ウィッテの「ウラニアン占星術」、そこから生まれたエバーティンの「ハーフサム」、ジョン・アディーの「ハーモニクス」、アディーの第2調波を基礎にして生まれた石川源晃氏の「分割調波」がそれである。

「ハーフサム」の原型はボタナスの文献の中にあるそうだが、この研究を本格的に進めたのはエバーティンの功績である。ジョン・アディーの「ハーモニクス」はインド占星術の分割図、特に第9分割図のナヴァムシャを参考にしている。しかし、西洋占星術はトロピカル方式、インド占星術はサイデリアル方式に基づいているので、同じ分割図と言っても内容はまるで違う。第8調波が、45度法によるハーフサムと一致する理論構成をもっている。ハーモニクスはあくまでネイタルチャートでは読みきれない部分を補強するものでこれだけを単独で用いるものではない。

ハーモニクスと心理占星術やサビアン占星術とはもともとの発生がちがう。一部にこの両者を無理やり結びつける妄想的試みがあるが、こういうハーモニクスの歪曲はオカルティズムへの堕落をもたらすものである。いくら占いだからと言って何でもありというわけにはいかない。この点に関してははっきり批判する。ハーモニクスは飽くまでジョン・アディーの基本思想に忠実なもののみを指すのである。この場合の調波占星術(ハーモニクス)とはアディー調波、ハーフサム、分割調波のことをさす。

これらの現代技法はハウスシステムの弱点を補う他、時間が正確に判らない場合でもより正確な予測が可能である。比較的シンプルな技法ではあるが太陽占星術等に比べたらはるかに高い精度で未来を予測することができる。

これからインド占星術の事例紹介とともに、現代西洋占星術の最新技法の事例紹介も進めて生きたいと思う。

※ジョン・アディーのハーモニクスをインド占星術の分割図の焼き直しみたいに考えている人もいるようだ。西洋占星術のハーモニクス(調波図)は確かにインド占星術の第9分割図(ナヴァムシャ)をヒントにしているが、あくまで独自のもとに開発されたものである。西洋占星術ではトロピカル方式のもとで使われているが、インド占星術ではサイデリアル方式の下で使用されている。この点がまったく異なる。なんでもありのデフォルメとはちがう。
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