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ナクシャトラの役割と使い方について(1) 

ナクシャトラはインド占星術の中で非常に重要な役割を果たしている。ナクシャトラはいわゆる星占いのような単純な性格占いには使用しない。しかしナクシャトラは上手に使えば、サイン(星座)を中心としたリーディングに非常に深みを与えるという実感がある。

ナクシャトラは原則27ナクシャトラを用い、ウッタラーシャダーの最後のおおよそ4°部分だけをアビジットと称して、ムフルタ(インドの拓日法)の時だけダブらせて用いる。サイン(星座)との関係で見ていくと、惑星の影響はナクシャトラの影響の下に、その象意は微妙に変更され修正される。ナクシャトラとサインとの関係を考慮することと惑星の微妙な象意の変化の影響をみていくことができる。たとえば牡羊座は火星支配であるがアシュヴィニーはケートゥ支配であり、火星に加えてケートゥ支配の影響も微妙にみられる。これらはダシャーの働きを見る時にも微妙に惑星の強弱の判定に影響する

ナクシャトラはルーナマンション(星宿)と訳され、異なるナクシャクトラと月との関係の違いによりホロスコープのリーディングでも大きな変化が生じる。月の性質はナクシャトラによって異なってくる。それぞれのナクシャトラは、3°20′毎に4つのパダをもつ。それぞれのパダは異なる惑星によって支配されている。

ナクシャトラの性質にどのようなものがあるかを挙げてみると、まずジャンマナクシャトラという誕生時の月の位置がある。月が位置しているナクシャトラはジャンマ(誕生)ナクシャトラと呼ばれる。ナクシャトラの支配星はアセンダントや月の支配星と同じ程度に重要である。次にヴァイナクシャトラがある。ジャンマナクシャトラから22番目のナクシャトラは破壊、破滅の原因となるとされている。

ナクシャトラが主に用いられる分野として、ムフルタ、相性、KPシステム、チャクラ等がある。ムフルタ(拓日法)は主にパンチャンガによって構成されている。パンチャンガは、ティティ(インド暦による1日)、ナクシャトラ、ヴァーラ(曜日)、 ヨーガ(太陽と月の相対的な位置関係)、カラーナ(ティティの半分、白分と黒分)よりなり、それらの組み合わせによりよい結果を生む日時の選択を行う。

ナクシャトラの性質により日取りの選定をするが、同時に相性もみる。ナクシャトラ同士の組合わせによる相性の見方があり、我が国に古くから伝わっている宿曜経はこの日取りと相性の一部部分を取り出した占いである。従って宿曜経はインド占星術のナクシャトラの一部分から成り立っている占いである。もっとも宿曜経には中国の陰陽思想や密教の教えも色濃く入っているので異なる占いであるともいえる。それにナクシャトラと宿曜では計算の基礎を異にするし、友ー衰、安ー壊等の相性関係においてはむしろナクシャトラより詳しいものがある。これも併用すると面白い。  

クリシュナムルティパダッティといって、インド占星術ではめずらしい、プラシーダス方式を用いてプラシュナを行う占星術がある。俗にKPシステムと呼ばれている。KNラオはこのやり方を非難するが、非常によく当たるという人達がいることも事実である。下表のように占時に得たサインの支配星、ナクシャトラの支配星更には副支配星等を用いて吉凶を判断する。具体的な占断法はここでは省略する。

KPシステム

更にはチャクラと呼ばれる、マンデーンの時に地方地域等を特定する時にもナクシャトラが用いられる。下図はコタチャクラと呼ばれるインド国内の地域を特定する独特のシステムである。 

コタチャクラ

          コタチャクラ

詳しい使い方は、またの機会にしたいと思う。このようにナクシャトラは単なる誕生日占いでなく、独自の役割と使い方をするのである。

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谷村新司〜レヴァティナクシャトラ〜
インド占星術comのアンケートによると、占星術に最も興味を示すのは「レヴァーティ」ナクシャトラの人だそうである。レヴァティナクシャトラはすっぽり魚座の中に入る。魚座の人が占い好き、神秘好きで芸術愛好者でヴォランティア活動をする人が多い事はかねがね感じていたので、やっぱりそうかと思った。魚座は女性サイン、柔軟星座、水のサインである。内向的で他者の影響を受けやすく感受性が強く深い思いを抱く星座である。一方、レヴァティナクシャトラは支配星は水星でありサットヴァな生き方をしかつモクシャサインに属する。まさに神秘好き、占い好き、芸術的、慈悲深さ、深い霊性の星宿である。

そんな中で、誰かジャンマナクシャトラがレヴァティの有名人はいないかなと思って探してみた。何人かでてきたがその中の一人がシンガーソングライターの谷村新司である。生まれた時間ははっきりしないが、誕生日の時間を動かしてみると月は魚座17度から29度の間を移動するので、月のナクシャトラはまちがいなくレヴァティである。

谷村新司
谷村新司のホロスコープ(お昼の12時に設定)

彼は最初は女にもてたい一心でギターを始めたそうで、芸能界いりしてもしばらくは鳴かず飛ばずだった。しかし、シンガーソンライターとしてユニークな活動を行って成功した。アリスの活動にみるジョイントコンサート、いい日旅立ちにみる他の歌手への楽曲提供、上海音楽院教授、阪神淡路大震災や東日本大震災での巨額の寄付、独特のダンディズム等魚座らしいものを感じる。月と木星のハウスの位置がはっきりしないが、木星は射手座12度でムーラトリコーナに近く月も中立サインなのでおそらく良質のガージャケサリヨガだと思う。その他に、金星もムーラトリコーナのサイン、土星はアスペクトバック、何よりも逆行惑星がない。なかなかよいホロスコープである。

彼の作曲した曲はいずれも抒情性豊かで、その詩は思想性に富んでいる近代人らしいダンディズムも感じさせる。まさに魚座の豊かな情緒に富んでいる。彼の作詞・作曲した歌がいずれも抒情性豊かな中にも凛としたものを感じさせるのは、月が火星からのアスペクトを受けているせいだろう。

すばる
https://www.youtube.com/watch?v=49TkwEKSOvw
群青
https://www.youtube.com/watch?v=svVsV6hUqd4
いい日旅立ち(山口百恵)
https://www.youtube.com/watch?v=IPyRxvV0tZA
 
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エドガーケイシーと8室の強い影響
エドガーケイシーは予言者、特に心霊診断家として世界中で有名な人である。彼の場合は予言者と言っても、アカシックコードを読むことにより的確な病気の診断とその治療法を示したことが実績としてある。そのことが彼のホロスコープに出ているであろうか。

エドガーケイシー
エドガーケイシーのホロスコープ

彼のホロスコープを見ると寿命や死と関わる8室に惑星集中している。また病気、健康と関わる6室にもムーラトリコーナの木星があり、刺激的な味、よい食べ物等の象意をもつ火星とコンジャンクションしている。彼の病気治療アドヴァイスの特徴はよき食べ物にある。リーディングに深みを持たせるためにナクシャトラにも注目してみると彼の特徴は一層顕著に出てくる。

彼の月は職業を表す10室にありバラニーナクシャトラである。バラニーには「死の神」ヤーマの象意がある。そしてこの月は寿命、死、精神世界の研究を表す8室から土星のアスペクトを受けている。土星は見知らぬ土地や宇宙を表すラーフとコミュニケーションを表す水星とコンジャンクションしている。つまり彼は彼岸の世界や宇宙と通信ができる能力をもっている。依頼者のオーラをみたり天使と話したり、遠方の人の声を聞いたりしたと言われている。それが特に強い6室の病気面での通信能力をもって現れたようだ。真偽のほどは分からないが、彼のホロスコープはそういう霊能力の特徴をよく表わしている。
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アーユルベーダの視点からの相性〜ナディクータ〜
 ナクシャトラにはいろいろな相性の見方がある。その中でユニークな見方の一つはアーユルベーダに関わる相性だろう。アーユルベーダではナディを3つに分類する。即ち、「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」の3つである。月のナクシャトラが男女で異なるナディを持つ時、よい相性とみる。

月のナクシャトラのナディを分類すると以下のようになる。

ヴァータ
アシュヴィニー、アールドラ、プナルヴァス、ウッタラパールグニー、ハスタ、ジェーシター、ムーラ、シャタビシャー、プールヴァパードラパダ、

ピッタ
バーラニー、ムリガシラー、プシャヤー、プールヴァパールグニー、チトラ、アヌラーダー、プールヴァアーシャダー、ダニシュター、ウッタラバードラパダ

カパ
クリッティカー、ローヒニー、アーシュレーシャ、マガー、スヴァティ、ヴィシャカー、ウッタラアーシャダー、シュラヴァナー、レヴァティ

男女が同じドーシャ同士で結婚するのはよくない。違うドーシャ同士が結婚するとうまくいくとみていく。ナクシャトラによる相性の見方は他にもあまたあるので、これだけで相性の良否はもちろん決められない。一つの参考である。
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宿曜とナクシャトラの類似点〜相性の見方〜
我国の密教寺院を中心に行われている「宿曜経」はインド占星術の一部である「ナクシャトラ」(月の星宿)が伝わったものと思われる。インドからナクシャトラが中国に伝わった後、そこに陰陽五行のような中国的な要素が加わっているので宿曜経=ナクシャトラとは思わないが、宿曜の中核的見方はナクシャトラと類似、いや酷似しているように思われる。ナクシャトラでみる見方は、「相性」と「日取り選定」が中心だが、宿曜占いの市販の本を見る限りその使い方は類似している。もっとも羽田守快先生の集大成した宿曜経の本を読むと、宿曜経は日本に伝来した当時、占星術で言う所のホロスコープも使用していたようである。それがいつのまにかホロスコープの方は秘伝化もしくは衰退しまったようだ。

相性に絞って宿曜とナクシャトラを比較してみると実に見方が実によく似ている。宿曜でいう「安壊」「栄親」「友衰」「危成」「業胎」「命」の関係はインド占星術で相性を見る時に使うハウス間の関係、即ち6-8、1-7、5-9、4-10、2-12、1-1関係にほぼ相当する。

宿曜経
宿曜とホロスコープ(竹本光晴氏のサイトより引用)

「安壊の関係」は相性の中ではもっとも危険でやっかいな相性と宿曜では言われているが、同時にどうしようもなく惹かれあう関係とも書かれている。宿曜での相性はともかくとして、インド占星術での6−8関係にはそういう関係である。激しい恋愛のすえ結婚したが、結婚後はどうもうまくいかない。しかし、うまくいかないのにそれでも離れがたい魅力を感じて別れられない、と言うような相談を受ける事がよくある。そういう時2人の相性を調べてみるとその多くが6−8関係である。浮気不倫で悩む関係になる場合も、6−8関係である。6−8関係は「腐れ縁」の関係である宿曜経でどう出るか同時に調べたことはないが、調べたらきっと面白い結果が出るだろう。

ところでインド占星術での「ナクシャトラ」の使い方は、相性とムフルタの他にマンデーンにもよく使用されているのであるが、その全貌は未だ公開されていない。日本にはオリジナルの土地でもはやすたれてしまった文化がよく保存されているケースがあるので、宿曜の秘伝と言われている部分をよく研究すれば、未だにいま一つ分からない「ナクシャトラ」を明らかにする手掛かりが得られるのではないかと思う。
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