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格局の判断〜従格の場合〜

格局の判断は四柱推命の中で、難しいものに属すると思う日主の強弱が読みやすく出ている人ばかりではない。一つとして挙げると、日主が多少弱い場合、自分の五行を助け強化してくれる五行があれば通常はよいことになる。しかし「従格」と呼ばれる日主が非常に弱い場合、そういうでかたはしないことがある。

セリーヌディオン

  従格の人の命式の例

この人は土の日に生まれているが、この土を助ける火が命式の中にない。唯一時柱に未があるが卯亥未で木局3合を作る(それだけに時宜を得ると大活躍できるが)ので純粋の意味で火とはならない。つまりあまり力にならない。こうしてみるとこの人の格局は「従格」と判断できる。こうした場合日主を助ける五行はむしろ忌神となる。実際にこの人は28歳から37歳の壬子の水の大運の時とても活躍している。水は日主の己(土)を剋する五行である。

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四柱推命でみるマリリンモンロー
マリリンモンローの命式はある意味で分かりやすい。四柱推命の宿命の善し悪しは五行のバランスで決まるが、運気の強弱はバランスのとれた五行の大運年運期は運気が強く、バランスがとれず強すぎるか弱すぎると運勢は崩れる。マリリンモンローの命式と大運はこの法則をよく示している。よく複雑すぎる解釈をしがちになるが、シンプルにみていっても大筋を外さない見方が大切だろう。

マリリンモンローの命式
マリリンモンローの命式と大運

マリリンモンローの五行は、火が過剰で金が弱いのが特徴である。生まれた季節は6月の夏月=火である。命式に火が多い所にもってきて、「寅ー巳−(申)」が火の三刑となるので更に火の勢いが加わる。火を打ち消す癸の水が頑張っている月柱の時はよい運勢となるが、結婚運を示す日柱は「丙寅」で火が絡むので結婚運は悪い。因みに、大運が壬辰の時は、女優デビューから一躍スターになった勢い盛んな時である。しかし、36歳の死亡時は庚寅の時で火を強める寅が地支にある時であった。
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四柱推命と健康(1)〜糖尿病〜
四柱推命はインド占星術とならんでいろいろな事が分かる占術だが、以前に書いたことがあるが流派や術者によってかなり体系、用語、見方が違うので何が正しいのか分からない所がある。極端に言うと、四柱推命、淵海子平等この占術の呼称さえ違う。四柱推命に習熟した人に話を聞くと、結局、いろいろ試行錯誤して当たる法則を自ら会得するしかないようである。

それはともかくとして、それなりに当たる法則を見出すことは当然可能である。四柱推命で健康をみていくのも着実な見方としてよいと思う。なぜなら中国占術を支える「陰陽五行」は漢方医学を支える理論でもあるからである。この方面から考察をすすめると、実証性がでてくると思う。一般的に中国占術は理論ばかりで事例を紹介している本は少ないが(なぜか理由は分からない)、「実践四柱推命」(レイモンド・ロー)にはいろいろな病気の事例が紹介されている。この本によると、糖尿病はインシュリンの分泌が少ない事から生じる病気で、インシュリンは膵臓からでるホルモンであり、膵臓は伝統中国医学では土行にあたるそうである。そこで糖尿病は土の過剰からくる病気と判断できる。

西郷一之介(糖尿病)
  命式と糖尿病の発病時期

たまたま私の知り合いに糖尿病の人がいるので(インド占星術では検証済みであるが)、命式をだして検証してみた。やはり戊己の土が3つある。そしてそれを勢いづける丙と午という火がある。体質的に糖尿病になりやすい人である。いつ頃から糖尿病になったのかと尋ねたら33~34歳頃からだいう。大運でみると33歳から地支に木の寅がきている。木はこの人にとって喜神である水を弱める。寅は命式の午、戌とともに火局三合となり通常ならよい筈であるが、忌神である火を強めることになり却ってよくない。年運でも午未にあたる。2014年午年、2015年未年にも悪化している。この頃の発病、悪化は理論に叶っている。しかし、53歳になると水の壬が天干に入るので、節制さえすればその頃回復する可能性は高い。

※私は糖尿病の原因になる五行は膵臓、脾臓からめて「土」とみる。この場合、膵臓が弱っているとは言っていない。五行的に土が過剰になってバランスを崩しているからと判断する。
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四柱推命での大運の吉凶の出方
四柱推命を極めた人なら当然かもしれないが、支合、干合、天沖、刑害等の干支の作用が実際にどうでるかの事例を示している占い本は少ないという印象を受ける。事例よりまず原則を学べということかもしれないし、事例など自分で探せということかもしれない。しかし、それでは大多数の四柱推命の学習者は、いつまでたっても実際に使えるようにならないだろう。或いは秘伝商売をやっている占い師にとっては下手に理解などされては商売あがったりと思って、わざと分かりにくくしているのかもしれない。

四柱推命の五行の相剋の事例がないかと思って探していたらたまたまよい事例にぶつかったので紹介してみた。私は四柱推命の専門家でなくあくまで勉強の為にやっているので、あまり専門的なつっこみはご勘弁願いたい。

江藤淳命式と大運
67歳で自死した人の命式と大運

この人は有名な文化人で言論界で盛んに活動した人である。命式に「壬」や「子」が多く水気の強い人である。過去の経歴からみると、この人にとっては金の助けがある時や火の抑制がある方が運気はよいと思われる。実際に、地支に酉、申、未、午のある時はこの人は社会的に大活躍した。この時期に論壇で激しく意見が衝突し孤立を招いているが運気そのものが衰えることはなかった。この場合、水と火が衝突しているから衝突や争いそのものは起こる時期なのだろう。

しかし、66歳で妻を失ってから急速に気力が衰え、67歳で自死をとげた。66歳〜75歳にかけての時期は金の助けや火の抑制を失い、過剰な水の害が強く出てきたものと思われる。56歳〜65歳は天干が火、地支も火で水にを抑制しているのに対して、66歳〜75歳は地支は巳で火であるが、天干は乙木で悪い作用を及ぼしているのだろう。天干の相剋だから凶作用は早い時期に出たのかもしれない。このように複雑難解といわれる四柱推命だが、まずはこのように原則に従って五行の相剋だけでシンプルにみていくと分かりやすいと言える。
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火の過剰と吉凶判断

インド占星術では生来的吉凶と機能的吉凶の判断はちがう。機能的吉凶の判断は難しいがその判断如何によって、ある惑星のダシャー期がよい時期なるのか悪い時期になるのかの判断が決定的にちがう。それと似たとような考え方が四柱推命の大運、年運のは吉凶判断にある。

占星術で土星という生来的凶星のダシャー期であっても、それがよいハウスの在住や支配等の機能的吉星の時、そのダシャー期は必ずしも悪くない。同様に、四柱推命で土や火が自分にとってよくない五行の人は、火の五行に通じる寅、巳、申の「火の三刑」に大運や年運で出会うとこれはよくない。しかし土や火が用神の人にとっては、逆に良い運の時もあり得る。

トムクルーズ(火の過剰)
火が強すぎる人の命式

たとえば上の命式の人は日主をたすける水と木がそれぞれ2つづつあるが、同時に火が旺盛である。7月生(火)なので唯一ある申(金)を剋している。こういう場合、火はよく作用しないだろう。因みに、2001年の巳の年になると年支と日支に寅があり、時支に申があるので火の三刑ができる。そうすると火が強すぎるので、三刑の災害がもたらされる。日支に三刑ができるのでこの年に離婚している。

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四柱推命の看法〜占星術との共通点〜
四柱推命の本を読んでいると、意外と占星術の見方と多くの共通点があることに気づく。日干が自分自身を表し人生そのものであるとするなら、これはラグナ第一室に相当する。紫微斗数でいう命宮も第一室に相当する。身宮はおそらくナバムシャチャートに相当する。そしてこの日干の強弱を知ることが四柱推命の看法において大事だという。インド占星術でもラグナハウスの強さはホロスコープ解釈の上で基本的に大切な点である。

日干の強弱は、〃醂瓩鯑世襦↓多くの干支の生扶を得る、C六戮砲茲辰洞く支えられている等で判断する。これもラグナハウスの強弱がそこに在住する惑星が吉星でトリコーナを支配し、高揚か或いは方角を得ていて、かつ吉星からアスペクトを得ているかどうかで判断する事と似ている。

干支が合・会・中・刑・害してさまざまな影響力を発揮するのは、インド占星術における惑星のアスペクトの見方とある意味で似ているように思う。干合は一方が他を剋する関係なので対向アスペクト或いはオポジションに相当する。干合は無作用となるとその力を失ういうが必ずしも悪いわけではない。日干に対して忌神として作用する干が失去した場合、凶作用が生じることができないのでむしろよく働く。逆に日干に対して吉神としての作用をもつ干の場合は、凶神の作用が強く出るのでよくない。

干合のマイナス例
干合している命式

上の命式では甲と己は干合して化土になるが、10月生まれの丁は我を剋する火であるため力が弱く本来は甲木の助けを借りたいのである。しかし、無作用となるために丁の大運或いは流年の時にひどいことが起こる可能性がある。

これなどは生来的吉星、生来的凶星がハウス支配によって機能的吉凶に変化したり、減衰惑星がある条件のもとでその凶作用をバンガ(解除)され、他の惑星の位置によってはむしろ強い運気としてはたらいたりすることとよく似ている。占いというものはやはり「バランス」が大切と改めて思う。
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四柱推命にみる五行のバランス

異なる占いを使っても、占いというのは個々の見方は違っても本質的には似たような見方をするものなのだな思う時がある。
インド占星術では、ある惑星のダシャー期がいいか悪かを見る時は、その惑星がラーシチャートにおいて機能的に吉星としてはたらいているか、凶星としてはたらいているかを見るのが基本である。その吉凶がその惑星のダシャー期がよいか悪いかを決める。四柱推命の大運の見方について書籍を参考にすると、似たような見方をするもだなと思う。インドの場合は同じ結果を示す特徴が幾重にも重なった時に決定的な要素としてみるが、四柱推命も場合、これが中国占術の特徴と思われるが、「五行のバランス」で吉凶を判断しているよう。つまりある特定の五行が強すぎても弱すぎてもよくないのである。

マリリンモンロー(四柱推命)
 Aさんの命式と大運

Aさんの命式の五行をみると、火の五行が圧倒的に強いが故に日干が激しく剋されている。日干は辛、つまり金気であるが、これが完全に剋されている。金を助ける土の五行は存在しない。一方で癸という水の五行があるので、火尅金の凶意を抑えている。壬癸という水の五行が大運にある時は運勢が盛んであるが、火を勢いづける木の五行やこれに剋される金の五行の時期にくるとよくない現象が生じる。五行のバランスが大きく崩れた庚寅の大運の寅年の時、Aさんは病死した。なるほどよく出るものだなと思う。

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四柱推命による社会自然予測(1)
最近まで知らなかったのだが、 中国系命理系占術で個人の命を見る以外の使い方ができるようだ。紫微斗数も四柱推命も個人の命理を知ることが中心ではあるが、命卜相としての使い方がある。社会自然予測、いわゆる占星術でいうところのマンデーン的な使い方ができるようだし、卜占的使い方もできるらしい。そんな占術事例も少数ではあるが見ることがある。五行の理論を自然現象に当てはめるとこんなことまで見られるのかと思う。

ニューヨークテロ
ニューヨークテロ発生時の命式

たとえば上の命式は2001年9月11日のニューヨークセンタービルへの飛行機による自爆テロ発生時の命式である。占星術でいえばイベントチャートに相当する。月と日の天干に丁という陰の火が2つある。丁は陰の火であり不安定で爆発を起こしやすい性質がある。一方、年の天干の辛と地支の巳酉丑は金のグループに属し、酉は金で旺じて金の勢いが強くなるだけにかえって火と強くぶつかる。

占星術では高揚惑星が機能的凶星となる場合、かえって災害の度合いは強くなる。それを考えれば、日干の丁、月干の丁という2つの陰火と天干の辛及び巳酉丑の金は火剋金で激しく相剋する関係となれば、それだけ被害が大きいと推測される。日干と月支で相剋し財を生じる。つまり所有物や地所を表す財が金によって剋される。金属で支えられている構造建築物が大事故を起こす表示と解釈できる。

東日本大地震
東日本大地震発生時の命式

昨年2011年3月11日に発生した仙台沖での東日本大地震発生時の命式である。大地に関わる五行は言うまでもなく土である。占星術では「土地」を表す4室が傷つくと地震が発生するその理屈を応用すれば、大地震の発生は土が剋される「木剋土」の命式の時か、「土」そのものに刑中害等が生じる時に発生しやすい理屈になる。

日干の乙、地支の卯はいずれも木気である。しかも卯は木で旺じるので木の勢いが強くなる。一方、日支の丑、時支の未は土気である。ここで木剋土の関係ができる。丑と未はいずれも土であり占星術的にみていけばオポジションの関係になる。ここに戌が加わればTスクエアができ土の三刑となる。つまり土の強い災害がもたらされる。そして木剋土の強い相剋関係ができている。時干に水の癸があって日支の丑とは土剋水の関係になる。これは水による被害、つまり津波災害と解釈できる。

占星術における予測同様、いずれも災害が起こってしまった後の後付け解釈と言われればその通りである。しかし、それは試行錯誤という研究において必要なプロセスである。今が完全でないから云々という批判は不適切である。第一に惑星や五行の性質を知る上でのよい勉強となるし、いろいろと類似の現象を多数追っていけば、何らかの法則性は見いだせるだろう。

中国系占術は天体の運行そのものとは違う暦で成り立つが、その陰陽五行論が自然現象を説明するとは不思議というか興味深い。
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四柱推命〜神殺の有効性〜
 最近、「実践四柱推命〜人の運命と健康のあり方〜」という本を読んでみた。一般的に占い本は理論紹介が多く、実践事例が殆どない場合が多い。特に四柱推命の本は著者によってみな理論がちがい何が正しいのかわからない状態である。しかし、この本は豊富な事例紹介がありとても分りやすい。命式を算出する時に蔵干などを用いずシンプルに出している。これも大変よい。命式の算出はこういう風にシンプルに計算されるものかと改めて再認識した。

実践四柱推命

ところで泰山流でよく用いられる「神殺」は別の流派によればその過剰な使用に対して批判的である。私は四柱推命に関してはあまり詳しくないのでどうなんだろうなという認識しかもっていなかった。しかし、この本の中では神殺を肯定的かつ限定的に用いている。本書の中で、命式の中にはいったんある干支が表われると、推論をしなくてもすぐに結論が出せる干支の組み合わせが存在すると言っている。

その有効とされる神殺の一つに「華蓋」が紹介されている。華蓋は四つある土の五行の地支で、それぞれの地支の墓に当たる。華蓋を持つ人は芸術的センスはあるが孤独感を抱えている。華蓋が日支や時支にくると結婚や子供の面での孤独感が表われる。こう解説されているので、これに当てはまりそうな人物を引っ張り出して、命式を作ってみた。

樋口一葉四柱推命
樋口一葉の命式

日本最初の女流作家は紫式部だるが、明治近代文学における最初の女流作家は樋口一葉である。彼女は、たけくらべ、にごりえ、おおつごもり等の傑作を書いた後、24歳6ヶ月で肺結核で死去する。優れた文才、貧乏生活、たった一度の恋愛そして失恋、未婚のままでその短い生涯を閉じた。まさに「華蓋」の人生がピタッと当てはまる人物である。命式を作成してみたら、時支に華蓋が出ていた。神殺は五行の論理的分析をきちんとした上で有効なものを限定的に使用すれば、よく当たるものなんだなと改めて実感した。
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七政四余~最高度の占星術〜
判田格さんの手によってこれまで全貌のよく分からなかった「七政四余」の本が出版された。世界最高度の占星術と銘打つだけあって難解な内容なので、力作の割にはあまり売れていなようだが、興味のある人はざっと目を通してみるといいだろう。七政四余は中国命理系占術の中で、唯一実星の動きによって占う占術である。中国原典の「張果星宗」「張果星宗大全」の翻訳を中心としてまとめたと本と書かれている。大変な力作である。著者は19歳の時に七政四余の存在を知り、以後20数年という時間をかけて七政四余の中国原書と軌道計算書から苦闘の末にこの本をまとめたという。占いについて安直に考えて、カリスマ等と自称する魑魅魍魎が跋扈する占術業界にあって、これは快挙である。これだけの占術を真面目に研究すれば20数年以上かかるのは当然だろう。一部の占術家はろくに読んでもいない癖に、七政四余のコンテンツを厚顔無恥にも立ち上げたりする。そのような中にあって、こういう本物志向の占術研究者は貴重だ。つまみ食い専門、パクリ専門の我が国の占術業界にあって素晴らしい話である。

hichiseisiyo.jpgすでに占星術が行われていた唐の都長安に、ギリシャ思想とインド思想が伝わり、そこに中国の陰陽五行説とギリシャの四元素説にインドの密教星学が融合してできた運命学の最高峰と称されるのが七政四余であると言う。著者によれば四柱推命と紫微斗数の源流だと言う。なるほど、中身をみると陰陽五行に西洋占星術、インド占星術の各要素が入り混じっている。まず七政とは太陽、月、木星、火星、土星、金星、水星の7つをさす。四余は紫気、月孛、羅星、計星の4つである。四余は陰陽五行説と関連している。これまで正体が不明だった紫気は木星の余気だそうである。月孛は月の遠地点で水星の余気、羅星、計星は明らかにラーフ、ケートゥのことである。

実にさまざまな構成要素から成り立っている。昼生まれ、夜生まれ、数え歳、十二支、逆算、命度、十二宮、二十八宿、年分訣、強宮弱宮、変曜、12運、神殺、三合四正対・・・、天盤地盤、大限、童源、小限、月限、格等々がある。この内これはどの占術、これはどの占術に対応すると分かるものもあるが、勉強不足の故によく分からないものもある。

昼生まれ、夜生まれは西洋古典占星術で取り上げるしインドでもそう言う概念はある。十二宮は占星術に共通の物差しである。ニ十八宿は後になって陰陽五行や干支で中国風に化粧直しをしているが、オリジナルは明らかにインド占星術経由から来ている。逆算は度数計算、命度の考え方は占星術の高揚減衰やディグニティの考え方だろう。強宮弱宮の考え方も古典やインド占星術にある。変曜はおそらくニーチャヴァンガのような吉凶が反転するヨガ、三合四正対はハウス間のアスペクト或いはトリコーナ&ケンドラのことだし、大限宮や年分訣はダシャーの考え方に通じる。格はヨガの考え方に近い。童源のように子供時代を特別視してみていく見方はインド占星術にある。天盤地盤という考えがよく分からないが、インド風水のワシュトゥの基本的考え方は、地の気の動きではなく天と地の対応関係にある。もしかしたらこれかなという気がする。これが中国風に発展して奇門遁甲術になったのかもしれない。(遁甲については門外漢なの専門家にお任せする)
 
確かにこれを簡略化したら紫微斗数の体系と似てくるし、干支によるホロスコープ計算の部分だけが独立すれば四柱推命に近くなる。例えば紫微斗数ではホロスコープ計算は予め用意された暦によって行う。大限の年数を宮によって違えたりはしない。大限はあくまで10年毎の運気であり小限は1年毎の運気である。これなどある意味で簡略化であろう。それで紫微斗数はインド占星術と考え方見方に似たような部分があるのだなと実感する。

しかし、七政四余はすべての命理系占いのごった煮だなと思う。占いのちゃんこ料理だ。これって理屈は分かったけど(分かったつもりになっているだけだが)、実際にどうやって占うのかねと思う。こんなに複雑な体系ではみていくのが大変だし、そういう方法論はこれからだろう。命盤を算出するのが大変そうだが、まだよい計算ソフトがないらしい。それに失礼ながらそもそも当たるのかねとも思う。当たると実証してくれれば文句はないが、これで実占できる水準まで行く人は殆どいないだろう。中国系占術師にありがちな理屈をこねる輩は横行するだろうけど、そんな屁理屈居士には期待するものは何もない。私自身はインド占星術を専門とする限り下手に手を出すつもりはない。インド占星術に徹するだけだって生涯かけて取り組む価値がある。こんな化け物みたいな占いに下手に取り組んだらすべて中途半端に終わるのが落ちだろう。(ところが占い好きには自己の能力と時間とエネリギーの限界をわきまえないで無駄な努力をする愚か者が多い)まあ、理論的枠組みを時々勉強する位にとどめておこう。でも、この本には実際の占断の実例がのっていて、そう言う意味では貴重だと思う。私はあくまでインド占星術の研究者に徹するけれども、ようやく明らかになった七星四余の健全な発展を望んであいる。真面目な研究者が出ることを期待したい。でも七政四余に取り組む人は他の占術をつまみ食いするような気持ちでやってはいけない。生涯かけて一意専心して取り組むべし。
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