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古典占星術とインド占星術(1)
インド占星術を勉強の傍ら、西洋の古典占星術の本を時々読むことがある。
古典占星術はインド占星術とよく似た所があるというのが実感である。
プロジェクトハインドサイトと言って、ラテン語やアラビア語で書かれた占星術文献を英語に翻訳しようとする試みがある。それによってギリシャ古典占星術がどのようなものであったか知ろうとする計画である。その活動に従事しているある研究者もインド占星術と古代の占星術はお互いによく似ていると書いている。

外惑星を使用しない、惑星の高揚減衰等のdignityを重視する、惑星の特定の度数に特別の意味をもたせる、ハウス展開の技法、アスペクトは惑星間ではなくハウス間で成立する、特殊な状態のコンビネーションの存在、ダシャーに対してフリダリアと言う技法が存在した(どういわけか近世で消滅してしまったが)等々、もし古典占星術がサイデリアル方式を捨てていなければかなりの類似性があると思われる。インド占星術のシャドバラやアシュタカバルガ、古典のエッセンシャルディグニティのように視点は違っても惑星の強さを点数化する所も似ている。大きな違いはインド占星術がナクシャトラとヨガを用い、古典占星術がアラビックパーツを使用する点だろう。

メソポタミアのカルデアに源流をもつ占星術は、ヘレニズム時代にギリシャにわたりそこでハウスシステム等の論理化が行われた。一方、インドにはナクシャトラ(月の星宿)という占いが存在し、ギリシャ古典占星術がインドに伝わり両者が数百年の歳月を経て融合化されてできたのがインド占星術である。そういう意味では異母兄弟のようなもので、似ているのが当たり前である。インド占星術の古典の一つである「Yavanajataka」はギリシャ占星術テキストを紀元150年頃にサンスクリット語に翻訳したものと言われている。 もっとも、実際の鑑定法はまったくちがうが。

技法も似ているが何よりも占星術に対する姿勢が真摯でクールである。ミーハー的な開運法など脇に置いて、ただひたすら予測の精度を上げるべく研究する。世の中全体が、そして占いの世界でも軽くて安直なものがもてはやされる中でこの2つの占術だけは、世の中のそんな風潮に背を向けるかのごとく超然としている。そんな点も実によく似ている。

essential dignity
essential dignityの表

私は最初は、古典主義者の偏狭な所が嫌いであった。今でも好きではない。自分の好き嫌いは別にして、いろいろなタイプの占星術があっていいと思う。しかし、自分がまともにリーディングができないことの言い訳に「当てるだけが占いではない」等とうそぶく輩よりははるかにいい。占いは当たってこそなんぼのものであって、カウンセリングでも精神分析でもなんでもない。外国では心理占星術を専らにやる人でもまともなリーディングはできる。霊能、まじない、根拠のない風水グッズ&宝石売り、遊び半分の占いコンテンツ、くだらない占い本、やらせの占い番組等々、あまりにも占術業界は乱れている。そんな実態を知るにつれて、占いに対するクールでひたむきな姿勢を保持している古典派に段々好感を持つようになった。もちろんモダンはモダンで優れた技法があることは言うまでもない。

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