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インド人占星術師が穢す日本のインド占星術市場
他の占術に比べたらインド占星術はまともな姿を保っている方だと思う。それでもインチキビジネスはないとは言えない。本場のインドに行って占星術師に見てもらったらよく当たるのでびっくりしたという話を聞く半面、全然当たらない上に高額の宝石を売りつけられたと言う話はよく聞く。インド占星術の本場インドでも玉石混交というのが実態だ。

以下のようなことを書くとこれらに関係している業者からは当然反感を買うだろう。我国の占い市場の現状を考えたら得な事はない。だがそれでもよい。古典の基本を大きく歪めることなく、できるだけ純度の高いインド占星術を普及させたいという意思を持つ以上、それくらいのコンフリクトは覚悟の上だ。

現状でインド占星術におけるインチキビジネスと言うと以下のようなものが挙げられる。

1 カルマの解消と称して宝石を売りつける。宝石はカルマの現象化を一時的にストップさせる力はあるが、カルマそのものを解消する力はない。宝石の麻薬効果が終わった時、神より一時的にもらったカルマの返済をする義務について一言も語っていない。しかし、宝石ビジネスのインチキぶりはだいぶ知れ渡るようになってきている。

2 西洋神秘思想はインド思想のパクリである。西洋近代の神秘思想は明らかにインド思想の表層部分をつまみ食いしたまがいものである。それらはアカシックコードだのアガスティアの葉、自己開発プログラム等々の軽佻浮薄なスピリチュアリズムを生みだした。こうした関係の占術・精神世界ビジネスは一見科学的な装いを施しているが、実はインドの神秘を売りものにして善男善女を騙しているにすぎない。

3 インド占星術の認知度が少し高まるにつれ、インド占星術と自称するインチキインド占星術が増えてきている。インド占星術ではないのにインド占星術と称する本が出たり、トロピカルインド占星術というゲテモノまで登場している。インド占星術は、昔からサイデリアル方式を使用し、その歴史文献の中で、過去にトロピカル星座帯を使用していたという記録はどこにもない。インド占星術の諸技法はサイデリアル方式を採用するからこそ当たるのである。この原則を歪めることは革新ではなくインド占星術に対する冒涜と言ってよい。こういうまがいものは早い内に芽を摘み取る必要がある。
  
4 インド占星術は徐々にではあるが日本にも浸透しつつある。インドと言う国自身もBRICS,新興経済国群として近年めざましく発展しイメージがよくなっている。そこで手っとり早いインドビジネスとして、インド人占星術師を日本に連れてきて日本人鑑定客に紹介する動きが出ている。或いは最近、鳩山首相の影のブレーンにインド人占い師がいるとか書かれていたが、早くもインド人占星術師を自称する怪しげなブローカーが徘徊し始めているようだ。

特に4に関して言うと、インド占星術は勉強のし甲斐はあるが、占術の中では難易度は高く参入障壁の高い分野である。私なども正直に言えばまだまだの腕で、一生かけての勉強、もっと言えば生まれ変わって後までも勉強のテーマがあると思っている。それだけに占いや精神世界でてっとり早く金儲けをしたいと思っている輩は近づきたがらない分野でもある。実際にそれでいいのだ。だからこそ他の占術に比べたらまともな姿を保っていられるのだ。だがそれを手っとり早くやろうとすると、インドからインド人占星術家を連れてきて鑑定させるのが一番効率的な方法である。こういうこすいことを考える輩は当然出てくるだろう。

だが、ここで落とし穴に注意しなければならない。インド人の占星術師にはラオ先生を始めとして私などは足元にも及ばない優れた占星術師があまたいることは事実だ。しかし、インド人の占星術師だからすべて優れたジョーティシュの使い手とは限らない。逆は必ずしも真ならずである。ところが日本人の舶来信仰はいまだ健在で、インド人のインド占星術師というだけでブランドになってしまう。

優れたインド人占星術師が日本人によって招聘されて日本に来て、一時的に講演や鑑定を行う事はよくある。そういう優れたリシは日本ばかりでなく世界を相手に講演・鑑定をしている。日本に常駐するということはまずない。常駐する人はインドより日本の方が実入りいいから出稼ぎに来ているまでのことである。最近はインド占星術関係のブログをみると、「インド人占星術師を紹介します」というブログがとみに増えている。それらのブログをみると、多くはインド占星術はつけ足しで、必ず宝石、アガスティアの葉旅行、インド物産(まともな製品であれば言う事はない)等々の方に多くのページを割いている。

こういう仕掛けづくりを裏でしているのはもちろん日本の商人である。その中には本物の占星術師もいるだろう。すべて妖しいとは言わない。だが、結果として日本のインド占星術市場を穢しているのは、実はインドでまともに相手にされないインド人占星術師なのである。日本人がきちんとしたインド占星術を普及させたいと思っているのに皮肉なことである。
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