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人生を2度生きた男達、或いは女達
 「人生を2度生きた男達」というタイトルをもつ何冊かの本がある。2度生きたというのは一度死んで生き返ったという意味ではなく、人生の前半と後半とでかなり違う生き方をした人達という意味である。

その代表は勝海舟、榎本武脇のような人達であろう。幕府の重臣という前半生でありながら後半生は明治政府の高官として生涯を送った。明治になってから福澤諭吉は彼等に対して、「やせ我慢の説」という公開質問状を提出し、その変節漢ぶりを激しく非難したことがある。まあ、これは福澤の勝、榎本への個人的感情であるからここではあえて話題にはしない。

しかし世の中には好むと好まざるとにかかわらずこうした生き方をした人達は大勢いる。若い時はヤクザであったのが、一変改心して貧民救済に後半生を捧げた人、政治世界の醜い権力争いに嫌気がさして宗教家になった人、若い時は奔放淫乱な生活を送り後に出家して慎ましい尼僧の暮らしに入った人等々さまざまである。もちろんその逆の人生を歩む人もいる。華々しいスター人生を送った人が、後半生は零落してその日暮らしをするケースもある。深窓の令嬢で育った筈が、後半生はやり手の女社長になったなんて人もいる。そのような人生は、第3者の目から見れば不可解であるが、本人の立場で考えれば、そうせざるを得なかったのだろう。何か深いカルマで継っている人生を感じざるをえない。

そんな生き方をした人達はどんなホロスコープをしているのだろうかと、占星術家は当然興味をもつ。普通、占星術的にそのような生き方をした人には、2つの推測が成り立つ。ひとつはダシャーの切り替わりでまったく違った配置になるケースである。もう一つは、ラーシチャートとナヴァムシャチャートがまったく違う場合である。普通ラーシとナヴァムシャが違う人は不安定な人生を歩むとされている。ある意味で確かにそうであるが、こういう人生の前半と後半の生き方が著しく違う人達にもこうした特徴がしばしばみられる。

エリザベステイラー   
       エリザベステイラーD9


     ラーシチャート        ナヴァムシャチャート
     
これはある人物のラーシチャートとナヴァムシャチャートを並べてみたものだが、木星の位置がまったくちがう。ラーシチャートでは木星は高揚しているが、ナヴァムシャでは減衰している。しかもどちらも逆行している。この人の人生をみるとやはりこうした矛盾がみられる。人生を2度生きたというほどではないが、どちらかというと波乱万丈の生涯である。本来真面目な性格の人だがその真面目さを一貫して貫き通せない弱さ、脆さがある。本人は誠実な生き方をしているつもりでも、世間からはあばずれ女のように思われている。この人に対する世間の評価は毀誉褒貶が激しい。ラーシの特徴がナヴァムシャで示されないからといって必ずしもひどい人生を歩むわけではないが、一見他人からは理解しがたい人生を歩む傾向は確かに見られる。

これは個人的な私見であるが、私はこういう生き方をした人達は、不安定な人生であったかもしれないが、必ずしも不幸な人生であったとは思わない。精神的には豊穣な生き方を経験していると思う。カルマの精算という意味では意義ある人生だろう。
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