Astrological Academy


CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< May 2019 >>
CATEGORIES
ARCHIVES
カルマと開運法についての考察(1)

古代中国の韓非子の一説より生まれた故事成語に「矛盾」という言葉がある。楚の商人が「どんな盾も突き通す矛」「どんな矛も防ぐ盾」を売っていた。それを聞いた客から「それではその矛でその盾を突いたらどうなるか」と質問され、返答できなかったという話である。転生輪廻(これを信じなければインド占星術は成り立たない)と過去世の行為の結果としてのカルマを前提するインド占星術と世俗的な開運術とは相矛盾する要素がある。そもそも幸福に関する考え方が違う。インド占星術の基になるヴェーダ哲学では幸福をこの世限りのものと考えない。インド占星術の中にスピリチュアル占星術という非常にディープな占星術がある。世俗の幸せという立場から凶とされる要素を持つ人は、転生輪廻の考え方に照らせばむしろよいという精神的思想である。凶意の強いホロスコープの持ち主は世俗の人生では困難苦労の多い人生を歩む。しかし、その苦悩故に自己を深く見つめカルマを解き放つ機会をもつ。つまりそれだけ霊的な進化を促進される。逆いうと苦労や葛藤のない人生は人間を霊的に進化させない。そういう人は今生では多少幸せかもしれないが、来世、来来世ではその分しっぺ返しをくう。だから苦労の多い人生を歩む人は転生輪廻的に考えるとむしろいいのだとスピリチュアル占星術は言う。

カルマとは行為の結果という意味であるが、仏教でいう一番深い部分の意識を阿頼耶識という。その阿頼耶識が蔵している種子からこの世の諸現象が生じそこから生じた諸現象がまた阿頼耶識に新たな種子を与えると仏教では説く。これこそがカルマの根源である。カルマは現象化しない限り火種がなくなることはない。だから悪しきカルマを持つ人は人生において様々な苦労困難を体験して苦しむ。カルマを浄化するには、まず瞑想により阿頼耶識レベルの深い部分の自我に目覚めること、そしてそこからの執着煩悩から解き放されることである。そのために瞑想とそこに至るまでの神仏の保護の力としてマントラを唱える。また執着煩悩から自我を解き放つために、善なる行いや陰徳を積み自我を執着から解き放つ。それ以外にカルマを消滅させる方法はない。諸々の開運法はこうした悪しきカルマが現象化することを一時的にストップさせ先延ばしにする方法であって、カルマそのものが消滅するわけではない。まずこれが根本の考えである。

しかしながらそれでも人は今生で幸せになりたい気持ちを捨てることはできないから苦悩し、宗教的指導者に教を乞い、占い師の門を叩くのである。これにどう対応するか、ただヴェーダ思想に従えというだけでは問題は解決しない。そこまで大多数の人間の機根はで成長成熟していない。それこそ現世的に直視しなければいけない問題がある。(続く)

 

この記事のリンク | インド(開運法) | comments(0) | trackbacks(0) | top↑ |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://chardash21.astro459.com/trackback/1428939
トラックバック
<< 命占と卜占の使い分け | main | カルマと開運法についての考察(2) >>