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インド占星術と中国系占術の関係(1)
インド占星術と何らかの関係がありそうだと思う東洋系占星術がいくつかある。
まず七星四余、紫微妙斗数、宿曜経、それにチベット&モンゴル占星術だ。我が家にあるそれらの本をざっと拾い読みするとインド占星術と基本体系がよく似ている。ただこれらの占術には中国独特の陰陽五行思想や干支学等が入り込んでより複雑なものになっているように思う。

最初に断っておくが、私はこれらの占術を特に深く研究した訳ではない。全体のイメージとしてそう感じると言っているだけである。これについてあまり専門的に突っ込みを入れられても具体的に答えることは出来ない。このテーマを深く客観的に研究したら一生ものになるだろう。これに関しては、多分そうでしょう位に気楽に書いているに過ぎない。そう断り書きを入れても、なおかつ妙な突っ込みをしてくる癖の強い輩がこの業界にはどういうものか多い。四柱推命でいう偏印の持ち主であろう。だから、このブログに関しては最初から書き込み禁止にしておいた。

七星四余は最近になって知れてきた実星を使用する中国占星術だが、台湾本で概略みる限り、言葉こそ漢語だが体系はインド占星術と大変よく似ている。実星を使用する所はキリシャ占星術だが、星宿に関してはインド起源だ。ここで使われている「格局」という言葉はインド占星術でいう「ヨガ」を連想させる。七星の実星を奇門遁甲と結びつけて開運法を説いている部分もあるが、これもよく読むとインド占星術でいうムフルタ(エレクション)に相当する。

これらの実星の動きを基にしてはいるが、実際の星の動きとは異なる暦により命盤の位置を決め、更にそこに多くの架空天体を加えたのが紫微斗数なのではないかと思う。紫微斗数で用いている三方四正という見方は、インド占星術で重要視しているトリコーナ(トライン)と対向アスペクトのコンビネーションに相当する。甲級主星に星の力量をつける廟旺利陥の考え方は、インド占星術の高揚ムーラトリコーナ、減衰の考え方に一脈合い通じる。紫微占機法は要するにプラシュナ(ホーラリー)に相当する。ただ、大限の計算方法、飛化四星の概念等は紫微斗数独自のものだろう。

宿曜経については明らかにインド占星術が基になっている。インド人僧不空三蔵が日本人留学僧空海に伝えたものである。インド占星術でいう純粋太陰暦による「ナクシャトラ」(月の星宿)が、中国に入って太陽太陰暦の基で「星宿」になったと推測する。39の秘法とそっくり同じ法則がインド占星術にある。面白いのは最近になって公開されるようになった宿曜の秘伝を読むと、ナクシャトラだけでなく広くパンチャンガ、ホロスコープ、12サイン、ナクシャトラトランジットまで入り込んでいる事が分かる。更に方位や家相の考えまであるとは知らなかった。これらがインド風水(ヴァシュトゥ)に由来するのか中国風水の系統なのかはちょっと分からない。

チベット占星術も半分はインド占星術だ。チベット占星術の英文書籍を読むと、その中の「カルツィ」と呼ばれる部門はインド占星術そのものだ。もう一つの構成部分である「ナクツィ」は中国占術の内の、断易(周易とは思われない)、干支学、九星、陽宅風水学等が入り込んでいるようだ。チベットの北に位置するモンゴルの占星術もチベット占星術とおおむね体系は同じである。

私はインド占星術に専念するつもりなので、上記の占い及び相互の関係性の経緯について中途半端に手を広げる気はない。そもそも占い師が片手間に書く占い史などは、主観性が強すぎて歴史学としての信頼性に欠ける事が多い。でも、専門の科学史家か文化史家が占いとしてではなく、文化交流史として客観的に取り組んだら面白い研究テーマだと思う。もちろん一生ものだろう。まあ、これは確実だろうと思う所だけは今後とも書き加えていくが、全体としては歴史家の手に委ねるたい。
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