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小保方晴子〜豊かな発想力とずさんさの混在〜

話題になっているSTAP問題で4月17日に記者会見した笹井芳樹発生・再生科学総合研究センター副センター長は、記者団の質問に対して小保方晴子氏の人物像について聞かれた時こう答えている。

「非常に豊かな発想力があり、非常に高い集中力をお持ちであったとかんじています。採用時の人事委員会の巳なの一致するところで、私もそう思います」
「しかし、トレーニングが足りなかったところがある。未熟という言葉をあまり多用したくないが、身につける機会がなかった部分が多々あることが明らかになった。データ管理などで取り間違いをするような部分で、ある種のずさんさがあったと思う。両極端が、一人の中にあるのかなと」

笹井氏のSTAP細胞の論文に対する会見内容は責任逃れの面が多分に感じられる。そこにあるのは責任ある管理者の答弁でなく無責任な傍観者のそれである。組織運営の意思決定が官僚組織にあり現場の研究者にはそれがない時にこの様な事が起こる。管理者の無責任さ、組織の矛盾、腐敗が感じられる。しかしこれをこのブログで深く追求するのはやめよう。笹井氏の答弁に矛盾があるが、小保方氏の人物評価だけは占星術的分析からみてよく当たっていると思う。

小保方晴子.jpg
     小保方晴子のネイタルチャート(お昼の12時で設定)

このホロスコープをみて最初に目につくのは、火星水星ドラゴンヘッドのタイトなコンジャンクションと海王星のオポジション及び土星冥王星のコンジャンクションと火星水星とのトラインである。サインでみると双子座と射手座の惑星集中である。これらの特徴は笹井氏の小保方氏に対する人物評価を裏付けるものとなっている。

火星水星のコンジャンクションは鋭い判断力を示す。土星冥王星がコンジャンクションしているので完成に多くの時間を要する研究分野でこの判断力集中力はいかんなく発揮される。しかし豊かな発想を生み出す源泉でもある海王星とのオポジションはこの想像力がしばしば思い込みやずさんにつながりやすい。情報取集の双子座と大雑把に流れがちな射手座の影響を強く受けている気質なのでこのことが運気不調の時はマイナスとなって出てくるのである。

笹井氏を始めとする理研幹部の無責任さと小保方氏自身の科学者として姿勢を疑うようなずさんさとはあくまで別個に扱う問題である。この2つを混同してはいけない。賢明なる諸氏は、「女の涙」によって健全なる判断力を曇らせてはならない

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江藤淳〜大きな影響力をもつ文芸評論家〜

江藤淳は小林秀雄とともに我が国屈指の文芸評論家ある。生前は文壇において大きな影響力をもち、ライフワークであった「漱石とその時代」は後世に残る評伝である。その江藤淳のホロスコープをみると巷の通俗的な占星術本とはちがう法則のもとに動いていることが検証される。                                                                                                               

江藤淳3重円
      江藤淳のホロスコープ(お昼の12時で設定)
江藤淳サイン
  サインの構成

彼のサインの構成は10惑星の内6惑星がミュータブルサインに集中している。フィックストサインと地のサインの惑星が少ない。情緒的で鋭い直感をもつが、一方で不安定な心情を表すものである。

水星、海王星、ドラゴンヘッドでオーブ度以内のTスクエアを形成していることが一番のホロスコープの特徴として挙げられる。分析の水星と感性、直感の海王星のアスペクトはソフトアスペクトならば芸術的才能、特に文芸評論のような芸術分野の客観的分析には優れた力を発揮するものである。しかしハードアスペクトの場合は現実逃避を表す。水星とドラゴンヘッドのスクエアも引きこもりや仲間内とのコミュニケーション上のトラブルを表す。海王星には火星がコンジャンクションしているので思想上の争いを起こしやすい。実際に江藤淳には引きこもりの傾向があり、文壇や言論界でしばしば論争をしたり孤立を招いたりしている。このTスクエアは普通の職業のひとならば決してプラスには働かない。火星と海王星の水星とのスクエアも神経症や呼吸系の弱さを表すものである。彼は若い時は結核でかっ血しており、妻の死去後、後追い自殺と思われる死に方をしている。こう見ていくと彼のホロスコープはよいとは言えない。

しかし西洋占星術上でよく示されることがある。それはある物事をいつ始めたか、その時期の吉凶が実はその後の運勢を大きく左右する。江藤淳が文壇にデビューしたのは1955年頃である。この時、三田評論に「夏目漱石論」を書いて文壇にデビューしている。この時、金星プログレスは太陽とコンジャンクション、木星トランジットは太陽及びMCとトライン、海王星トランジットも太陽とセクスタイルの位置にある。まさに文芸をもって世に立つにふさわしい時期なのである。こういう例は政治家、芸能人にもよく見られる。ネイタルだけでは成功するとは思えないのにプログレス、トランジットをみていくとよくわかる側面である。

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張成沢(西洋占星術編)〜処刑時のチャート〜

金正恩に処刑された張成沢のホロスコープを今度は西洋占星術からみてみょう。彼は12月8日に政治委員会からはずされ12日に処刑された。得意の絶頂からの急転直下の転落である。

張成沢natal
    張成沢のホロスコープ(生時不明)

張成沢sign
        サイン分類表

 
 
張成沢aspect
     アスペクト一覧表

彼のサイン分類表をみると太陽、月、惑星のみを計算すると、CFM=5:4:1、火地風水=2:6:0:2の比率である。積極性も実務能力も高いやり手なことがうかがえるが、どういうものか風のサインが0である。広報宣伝活動、大衆ヘのアピール等に彼の弱点がある。共産主義国家独特の政治宣伝にはあまり関心がなかったことが最後にきて政治敗戦につながったかもしれない。

ネイタルチャートはグランドトラインとTスクエア、冥王星にからむ複数のオポジションが特徴である。こういういわゆるソフトアスペクトとハードアスペクトの両方をもっている人物は偉人や社会的成功者によくみられる。張成沢氏もあの陰謀渦巻く北朝鮮でNo2にまでのし上がった男であるから当然成功者に属する。安定した運勢と厳しい環境に耐え抜く力の源泉となる。しかし、ハードアスペクトはハードアスペクトなので、プログレスやトランジットの配置次第で窮地に追い込まれる可能性もまた大である。政治を表す太陽はグランドトラインと冥王星との厳しいオポジションの両方をもっているので、彼の浮沈の激しい運勢をスバリ語っている。

12月12日の処刑日の前後では、土星トランジットがネイタル太陽と1度のオーブでスクエアとなっている。このスクエアはセパレートのアスペクトなのでアプライのアスペクトは実は2年前からできている。つまり金正日総書記が死んだ前後に形成されている。張氏はこの時期に占星術的にはどう振舞えばよかったかといえば、金総書記の死亡とともにできれば引退すべきであった。少なくともこの2年間は中国との交渉で活躍したり後見人として表舞台に立つべきではなかった。こういう時期の下手な頑張りや活躍は、ハードアスペクトから抜け出る頃に一気に障害、挫折として出てくる。

しかし、北朝鮮が経済破綻している現状と経済通といわれる彼自身の特質の為に、そうせざるを得なかったのだろう。いわば彼の運命、カルマである。                            
 

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周近平新国家主席(西洋占星術編)
 今度は周近平氏のホロスコープを西洋占星術からみていこう。先にインド占星術でレクティファイした結果に基づいてアセンダントの位置を決めている。

周近平レクティファイ
        周近平新国家主席のホロスコープ

彼のホロスコープを星座分類からみていこう。彼の場合、まず惑星の逆行が一つもない。彼はカリスマ性がないとかリーダーシップが取れないとか言われているが、やはり才能のある人である。3要素をみていくとCFM=4:4:2であり政治家としてはよいバランスだろう。4元素でみていくと火地風水=2:5:2:1であり、理念型の政治家というより現実主義的、実利的なタイプの政治家である。天秤座アセンダントなのでバランス感覚はよく人の話はよく聞く。惑星は月以外は上に上がっており、社会上昇志向の強い性格の人である。

アスペクトに関してはソフトアスペクトが多くハードアスペクトが少ない。順境の時はよいが逆境の時は弱いタイプである。惑星は牡牛座8室と天秤座12室に集中している。10室には冥王星があり一度権力の座に坐ると力量を発揮するタイプである。8室には遺産、相続、先祖等の意味がある。このハウスの太陽と木星はIC軸とトラインを作っている。彼の父親は周仲勲という文革で失脚した大物政治家である。彼は太子党と呼ばれる2代目政治家のグループに属し、現在の社会的立場は多分に父親の恩恵を受けたものである。12室は土星、海王星がコンジャンクションしており、憂鬱で沈みやすく、一人でいることを好む人である。この人自身にはけっこう奉仕の精神がある。何か事があると身を隠したり華美を嫌い質素倹約を心掛けるのはこうした隠された性格があるからだろう。これらと水星がトラインなので緻密な企画力、ビジョンを描く能力がある。

周近平レク3重円
        2013年3月14日現在の3重円チャート

周近平は3月14日の全人代において国家主席に就任した。現在のプログレス、トランジットをみると、目立つのは木星トランジットがネイタル太陽及び木星とコンジャンクションしている。太陽プログレスはネイタル木星とセクスタイルをくんでいる。これからみると非常に良い時期に権力の中枢に就くことになる。従って、安定政権であることは間違いなく、冒険主義的な政策もとらないと思う。しかし、1年たつとこれらのよいアスペクトは外れる。1~2年後は火星プログレス、海王星トランジットがネイタル太陽とスクエアを組むので、彼自身は温厚で逆境に弱いだけにこの時が彼の正念場となる。

周近平緊張軸
緊張軸

幸運の時期の主席就任だからそうひどいこともないだろうが、一方で彼のハーフサムを見る限り、周囲との緊張や困難の絶えない環境をむかえる。だから政治運営では非常に苦労するし、権力の確立は思うようにいかない。決して順調にはいかないだろう。
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安部首相のホロスコープ(西洋占星術編)
安部首相のホロスコープを今度は西洋占星術からみてみよう。

安部晋三
     安部首相のホロスコープ(SG使用)

安部首相は乙女座アセンダントで気持ちはとても細やかである。しかし批判力も同時に強い。火地風水の4元素でみていくと、1:2:2:5であり水のサインがとても多い。CFMの3要素では6:3:0である。外面からみた行動性では逆に活動サインが多いのである。これだけで彼の人間性が大筋分かってくる。彼は政治的にはタカ派である。首相に就任してまもないが財政金融政策、外交政策を始めとして矢継ぎ早に次から次と手を打ってくる行動力ある人である。しかし彼の穏やかな表情や学生時代のおとなしかったという評判通り、内面的には穏やかな情の人でもある。ここらへんに彼の矛盾弱さがあるともいえるだろう。しかし、ソフトアスペクトだけでなく火星と月のオポジション等ハードアスペクトもあるのでそれなりにタフは人である。

目立つ惑星配置は太陽は乙女座27度で12室にある。社会生活より個人の内面生活に重点をおく内にこもる鬱屈しやすい性質をもっている。ここらあたりだけみると政治家としてふさわしいかどうか疑問が残る。しかし第10室をみると月、木星、天王星と3惑星がありアスペクトも多い。社会的成功を得やすく本人も社会的な上昇志向が強いことを物語る。10室のカスプは双子座29度05分の位置なので、実質的に蟹座の性質が強く、強力なリーダーシップをとるというより人間関係重視、人脈重視でいくタイプである。これが彼の自民党の長老の支持をえやすく担ぎだされる由縁であろう。木星が10室にありソフトアスペクト、ハードアスペクトの両方がある。大きな組織で働くのに向き、実力以上に高く評価されるタイプである。

この木星が天王星とオーブ2度以内でコンジャンクションしているので組織をまとめる力があるが、穏やかな性質の割には大博打を打つ。ところがある。アベノミクスと呼ばれる20兆円を越える緊急経済対策や60万人の雇用創出、集団的自衛権を巡る協議等がそれらの証と思われる。2室に金星があり火星、ドラゴンヘッド、月とソストアスペクトを組むので経済感覚はよいと思う。そこ土星がコンジャンクションしているので非常に堅実なところがある。経済再建に期待したいところである。

ネイタルのハーフサムをみると「飛躍軸」と「死の軸」がめだつ。 
安部晋三飛躍軸安部晋三死の軸 
  飛躍軸    死の軸

飛躍軸は突然の浮上と飛躍発展、死の軸は物事の突然の終了を意味する。彼が最初に首相を突然辞めた時、トランジットの時にも死の軸ができていた。そして今回の突然の復帰、首相就任である。

安部晋三死の軸トランジット
首相を辞任した当時の死の軸(トランジット)

彼にはこういう宿命がつきまとうものとも思われるので、今回も突然に政権を投げださないよう国民は監視した方がいいかもしれない。
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山中伸弥教授のホロスコープ(西洋占星術編)
2012年度のノーベル医学生理学賞の受賞者の山中伸弥次教授のホロスコープを西洋占星術で分析してみたい。彼の生まれた時間は不明なのでハーフサムや分割調波等をすべて使用してみていきたい。

山中伸弥ネイタル
   山中伸弥氏のホロスコープ(生時は不明)(SG使用)

彼のホロスコープをパッとみて目につくのは、グランドトラインとオポジションやTスクエア等の凶アスペクトの両方を持っている点である。こういう人は成功者になる確率が高い。火星、月、木星の見事なグランドトラインができている。肉体的に強健で決断力があり才能溢れる自信家である。性格的にも明るい人である。ほとんど寝ずに研究を行うことも多く、ハードワークでは誰にも負けない自信があると言われている。彼は柔道2段でジョギングも楽しむスポーツマンである。一方で木星と太陽、木星と冥王星がオポジションになっている。大きな望みをもち強烈な個性で自己の主義主張を貫くカリスマ性をもつが、そのことにより大きな困難や挫折を味わう。月、土星、ドラゴンヘッドのTスクエアは怪我をしやすく仲間内から大きな誤解を受けがちなことを表す。実際に彼は若い時は10回以上も骨折をしているし、整形外科医時代に手術が遅いために、指導医から「じゃまなか」と罵倒されている。水星と土星はトラインであり細かい堅実さを要する作業や研究に適する。月は蠍座にあり多くの惑星からアスペクトを受けている。真剣でひたむきな感情をもち、心に決めた対象には人であれ物事であれ一途に打ち込む。彼は愛妻家で有名であり、iPS研究にもひたむきにうちこみ、どうやったら人の3倍研究できるかを考えて研究に従事している。打つ込んできた。木星は魚座にありここにもアスペクトが集中している。人を癒したり奉仕したりすることに関心があり、彼が整形外科医から遺伝子の研究者に転身したのも重症になったリウマチの女性患者の苦しむ姿に痛く心を打たれたからである。

彼の受賞決定時のトランジット図では、冥王星トランジットが木星とセクスタイル、天王星トランジットが土星とセクスタイルをくんでいる。科学技術研究面での功績が評価される時にあたっている。
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マーク・ザッカーバーグ
 マーク・ザッカーバーグはfacebookを立ち上げたプログラマー、実業家である。しかし派手な事業展開をしている割には彼のブライベートな側面は今一つ明らかでない。

マークザッカーバーグ
      ザッカーバークのホロスコープ(お昼の12時で設定)

彼のホロスコープを分析してみよう。まず4元素をみると、火地風水=2:4:0:4の比率である。3元素を見ていくとCFM=3:6:1の比率である。これでみると彼は事業には成功したかもしれないが、そつのない社交は苦手だしマスコミや広告宣伝機関への働きかけが苦手な人である。Fixedサインが多くSNSのような情報取集や人事交流、人脈作りを事業内容とする割には頑固で融通がきかない性格をもっている。

もう一つの彼のホロスコープの特徴は月、火星、土星、冥王星の4惑星が蠍座に惑星集中していることである。冥王星と土星はソフトアスペクトとハードアスペクトの両方をもち、情報収集・公開事業展開への事業機会とその展開段階で苦労困難の両方を経験している。コウイウホロスコープは成功者によくみられるパターンである。極端なまでの執着心、持久力を表わす蠍座惑星集中は、彼の今日の事業の成功は学生時代からの自由で公然とした情報の公開と利用をめざした執念の賜物である。しかしそれと同時に、水星と冥王星のオポジションは情報収集や個人情報、知的財産の利用等の規約違反による処分を経験している。

特に水星はさすがSNSの情報産業を興すだけあって特徴的である。水星は海王星とセクスタイルで自由な情報の公開と利用という夢をもっている。と同時にその水星は冥王星とオポジションであり、記述のような苦難を経験している。金星は牡牛座にあり山羊座木星とセクスタイルで土星とはオポジションである。木星は土星とセクルタイルである。生活を楽しむ志向があるがお金は意外と自由に使えない。木星と土星のセクスタイルがあるので、同時に堅実着実な仕事ぶりを示す。

これが5月18日のfacebook市場上場とその後の株価展開とどう関わるかは、金融占星術(facebookと株価の不振)の記事を見て欲しい。
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フィッシャーディスカウ(1)〜優れた声楽家の資質〜
おそらく20世紀最大のバリトン歌手と思われるディートリッヒーフィッシャー・ディスカウ氏が18日早朝に亡くなった。死因はまだ明らかではないが、老衰或いは癌であるらしい。彼は宗教曲、歌曲、オペラとすべてそつなくこなした類まれな歌手である。演奏家として世界一の歌い手であるばかりでなく教育者としてもすぐれ、彼によって育てられた有名歌手は多い。彼より美声の持ち主は他にいるが、彼の柔らかい癖のない発声は声楽学習者の模範とされている。

彼のホロスコープはインド占星術で一度分析しているが、彼の悲しむべき死を契機に今度は西洋占星術で分析してみたい。

フィッシャーディスカウ
      フィッシャー・ディスカウのホロスコープ

まず彼の天体配列をみると、火地風水の4要素では水のサインが4個あり情緒的である。CFMの3元素でもミュータブルサインが優勢で、芸術家的な気質をもつ人である。1室に火星、冥王星が1度のオーブでコンジャンクションしている。声楽界の大御所として君臨できる存在である。世界中の声楽家及び学習者からはカリスマ的存在として尊敬が払われている。5室に土星があり1室火星とトラインを組んでいる。地道に努力して表現力、創造性を発揮していくタイプである。じっくり時間をかけて曲を仕上げていく声楽家にふさわしい。9室の魚座天王星が彼にとってのカルミネートである。金星と海王星はセクスタイルである。これらの特徴はまさに声楽家にふさわしい職業表示といえる。

しかし、土星は火星以外の惑星とはハードアスペクトになっている。水星とはオポジション、月とはスクエアである。音楽的訓練、試練に対して苦労、心労を耐え忍んできたであろう。性格的にも気難しい一面がある。木星は7室にあるとはいえハウスの最後にある。事実彼は結婚生活には恵まれず、晩年の4回目の結婚でやっと安定したといえる。木星は魚座天王星とセクスタイルであり教育者としての適性がある。

火のサインである牡羊座、射手座には惑星がない。獅子座には惑星があるが月、海王星という水のサインのルーラーしかない。彼はどんなジャンルの歌もそつなく歌いこなすととはいえイタリアオペラは苦手とされている。火のサインに惑星が少ないことがその理由だろう。あってもそれが水のサインの惑星であるので、柔らかい発声でしっとりと情緒豊かに歌いあげられる理由になっている。

ハーフサムをみると端的に彼の特徴がでている。

フィッシャーディスカウハーフサム
ネイタルハーフサム

冥王星/MC=成功軸に対して、ネイタル金星がオーブ0度でコンタクトしている。木星/土星=努力軸にもコンタクトしている。明らかに芸術家として成功が生まれながらに約束されている。一方で太陽/天王星の軸に金星が接しているので、異性関係が不安定で変わりやすいことを物語る。
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ピエール・ルノワール(西洋占星術編)

ルノアールは日本で最も人気のある画家である。一般的にはフランスの印象派の画家として知られているが、彼の後期時代はその作風に変化が現れ始めたので、稀にポスト印象派の画家と分類されることもある。風景画、花などの静物画もあるが、何と言っても代表作の多くは人物画である。彼は初期にはアングル、ドラクロワなどの影響を受けたが、後にモネ、マネを中心とした印象主義のグループに加わる。しかし、次第に光の効果に頼り過ぎた印象派の技法に疑問を抱くようになり、後に古典絵画の研究を通じて画風に変化が見られるようになった。晩年は豊満な裸婦像、ヌードなどの人物画に独自の境地を拓いた。裸婦像と言ってもいやらしさはなく、その穏やかで温かさを感じさせる筆致のせいか日本を始めとしてフランス国外でも人気の高い画家である。下図が彼のホロスコープである。まず西洋占星術の分析から入る。

陽光を浴びる姉妹
ルノアールの傑作(二人の姉妹)

ルノアール
 ピエール・オーギュスト・ルノアールのホロスコープ

ルノアールのホロスコープで特徴的なのは、ホロスコープの左側、特に左下に惑星が集中していることである。このような人は基本的にマイペース、自己中心的な人生を歩む。他人の敷いたレールよりは自分自身の信念や生き方を貫く。ルノアールは美声の持ち主であったが、作曲家のグノーが勧めるオペラ座の合唱団員の入団を断り、自ら磁器工場の絵付け職人の道を選んだ。印象派の画家として売り出した後も、ラファエロ等の古典に惹かれて自ら新古典派を学び直して、独自の画風を切り開いた。このあたりの生き方は他人への思惑より自分の生き方を貫く特徴がよく出ている。

天体配列を見ると、火地風水の4区分では4:1:1:4、CFMの3分類では4:2:4である。伝統を守る保守的頑固なタイプではなく積極的に自分の人生を切り開いたり、新しい一派を作っていった特徴がここでも出ている。印象派自体が当時の時代は伝統破壊の新しい試みであり、更にそこに飽き足らず新しい画風も創造したパイオニアらしい天体配列になっている。魚座1室の太陽と天秤座8室の火星のトラインはエロスに関わりをもつがバランスのとれた穏やかな芸術分野への積極的な取り組みを表す。晩年の豊満な裸婦のヌードを想像させる。

普通歴史上有名な画家と言うと、生前は世の中から認められず貧乏な一生を送った人が多い。しかし、ルノアールの場合は、駆け出しの頃は不遇で生活が苦しい時もあったけれども、概して経済的には恵まれた一生を送った。家庭的にも決して不幸ではなかった。彼の温かさを感じさせる穏やかな色調や微笑ましいい絵の題材をみればそのことは明らかである。その特徴は2室に出ている。2室に吉星の月と金星がコンジャンクションしており、10室の吉星の木星がある。月、金星は12室の最後にある海王星とセクスタイルになっている。世の中の動きや流れを意識して何が利益になるかを考える人であり、またスポンサーやパトロンもつきやすい幸運さをもつ。そしてその利益の手段は海王星がよく働くところからくる芸術である。金星2室は何と言っても女性から得る利益である。裸体画、少女を題材にした家庭的な絵画がそれを表す。何よりも彼のホロスコープはハードアスペクトが少ない。苦労することなく仕事で成功でする人、世の中を生きていける人である。自分の信念を貫くとはいえゴッホのような頑固さはもたない。世の中に順応していける人である。

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