トヨタの研究(2)〜豊田章男新社長〜
2009.02.16 Monday
渡辺捷昭現社長のあとを継いで、6月に新社長になる豊田章男氏の運気はどうであろうか。
14年ぶりの創業者一族のトップ就任である。経営危機を前にしての大政奉還などと言われている。会社の盛衰は、半分以上は社長の運気にかかる。とりわけトヨタは自動車業界ばかりでなく、日本のリーディングカンパニーである。その盛衰は日本経済全体の浮沈にかかわる。
歴史上こんな逸話がある。日露戦争の日本海海戦の時、東郷平八郎元帥が連合艦隊司令官に選ばれた。明治天皇は伊藤博文に、どうして東郷を司令官に選んだか尋ねたそうである。伊藤はこう答えた。「陛下、東郷は運の強い男でございます」この話の真偽のほどは明らかではない。しかし、こういう逸話ができるほどに、組織の盛衰はリーダーの運気にひとえにかかっている。
さて豊田新社長のホロスコープをみてみよう。時間は不明なのでお昼の12時で設定してみていく。時間不明の場合のリーディングには限界があるが、きちんとみていけばかなりのことがわかる。実際問題として、生まれた時間の不明な人は結構いるので、こういうリーディングも慣れておく必要がある。

豊田章男新社長のホロスコープ
豊田新社長の火星は高揚しかなり強力である。火星は月と1度の狭いオーブでコンジャンクションしている。ここで強いチャンドラマンガラヨガを形成する。チャンドラマンガラヨガは手段を選ばぬ利益の追求に走ることを意味する。だから、新社長の誕生後、トヨタは思い切った経営再建に着手するだろう。トヨタの関連会社や取引先は厳しい要求にさらされるだろう。但し、太陽ラグナから見て2室、3室に在住する水星、金星が星座交換するので表立って部下を怒鳴りつけるようなことはしない。彼は弁の立つ紳士として振舞う。
このチャンドラマンガラヨガに土星がアスペクトするので財運のパワーはアップする。土星と火星の絡みも新社長を理解するポイントとなる。彼は学生時代はホッケー男子日本代表に選らばれたスポーツマンであった。本人自身が大の車好きでレーサーとして有名である。こうした趣味は、強力な火星の攻撃性をスポーツや自動車レースの方面に発散させる意味大変ふさわしい。そのことでバランスを保っているともいえる。そうでないとあり余る火星のエネルギーが暴発する恐れがある。
更に太陽が高揚し木星も又高揚している。まさに日本のリーディングカンパニー、トヨタ創業者一族の御曹司にふさわしい星の配置である。強い社会的権威と高慢さを示すが、牡羊座在住なのでこずるい手段は取らない。木星に対しては月が対向アスペクトの位置にあり、太陽ラグナからみてガージャケサリヨガ、ラージャヨガを作る。永続する名声を獲得し、組織のリーダーとして君臨するチャートである。
木星と火星も対向アスペクトを形成し、グルマンガラヨガができる。御曹司といえども部下に任せず、自ら陣頭指揮を執ることが予想される。現場主義の社長となるだろう。有名なトヨタのかんばん方式を製造部門だけでなく販売部門にまで推進したのは彼の功績である。
さて、個人としてみるとまことに頼もしい人物でトヨタの経営危機を乗り切るにふさわしい人物である。その意味ではこの人事は間違いではない。しかし、彼の現在の運気をみるとまことにつらい時期にある。新社長の2009年現在のダシャーは土星期と推測される。ホロスコープでの土星は逆行し敵対星となる。8室支配なので仕事面の苦悩は多く、周りからの同情も得にくい状況にある。土星に木星がアスペクトしているのが救いである。だからGMのようなことにはならない。但し、土星のトランジットアシュタカバルガは、9月10日まで0点、9月10日以降は乙女座にサイデリアルイングレスして1点という状態が続く。これは極めて厳しい。新社長はしっかりリーダーシップを発揮するものの、トヨタの経営危機はしばらく続くとみていいだろう。
しかし、現在でも利益をあげている主要自動車メーカーは数社ある。食品、繊維、地場産業等不振の会社ばかりではない。中小企業では逆に人材確保の追い風が吹いている。だから、トヨタの不振継続が即、日本の自動車産業、ひいては日本経済の不振が続くという結論にはならない。別の国、組織及び経営者のホロスコープも分析する必要がある。政治経済経営問題のリーディングをするには背景となる知識を必要とする。占術技法だけですべてを判断してはいけない。こういう所が占い師に一般教養や知識・常識が要求される所以である。
14年ぶりの創業者一族のトップ就任である。経営危機を前にしての大政奉還などと言われている。会社の盛衰は、半分以上は社長の運気にかかる。とりわけトヨタは自動車業界ばかりでなく、日本のリーディングカンパニーである。その盛衰は日本経済全体の浮沈にかかわる。
歴史上こんな逸話がある。日露戦争の日本海海戦の時、東郷平八郎元帥が連合艦隊司令官に選ばれた。明治天皇は伊藤博文に、どうして東郷を司令官に選んだか尋ねたそうである。伊藤はこう答えた。「陛下、東郷は運の強い男でございます」この話の真偽のほどは明らかではない。しかし、こういう逸話ができるほどに、組織の盛衰はリーダーの運気にひとえにかかっている。
さて豊田新社長のホロスコープをみてみよう。時間は不明なのでお昼の12時で設定してみていく。時間不明の場合のリーディングには限界があるが、きちんとみていけばかなりのことがわかる。実際問題として、生まれた時間の不明な人は結構いるので、こういうリーディングも慣れておく必要がある。

豊田章男新社長のホロスコープ
豊田新社長の火星は高揚しかなり強力である。火星は月と1度の狭いオーブでコンジャンクションしている。ここで強いチャンドラマンガラヨガを形成する。チャンドラマンガラヨガは手段を選ばぬ利益の追求に走ることを意味する。だから、新社長の誕生後、トヨタは思い切った経営再建に着手するだろう。トヨタの関連会社や取引先は厳しい要求にさらされるだろう。但し、太陽ラグナから見て2室、3室に在住する水星、金星が星座交換するので表立って部下を怒鳴りつけるようなことはしない。彼は弁の立つ紳士として振舞う。
このチャンドラマンガラヨガに土星がアスペクトするので財運のパワーはアップする。土星と火星の絡みも新社長を理解するポイントとなる。彼は学生時代はホッケー男子日本代表に選らばれたスポーツマンであった。本人自身が大の車好きでレーサーとして有名である。こうした趣味は、強力な火星の攻撃性をスポーツや自動車レースの方面に発散させる意味大変ふさわしい。そのことでバランスを保っているともいえる。そうでないとあり余る火星のエネルギーが暴発する恐れがある。
更に太陽が高揚し木星も又高揚している。まさに日本のリーディングカンパニー、トヨタ創業者一族の御曹司にふさわしい星の配置である。強い社会的権威と高慢さを示すが、牡羊座在住なのでこずるい手段は取らない。木星に対しては月が対向アスペクトの位置にあり、太陽ラグナからみてガージャケサリヨガ、ラージャヨガを作る。永続する名声を獲得し、組織のリーダーとして君臨するチャートである。
木星と火星も対向アスペクトを形成し、グルマンガラヨガができる。御曹司といえども部下に任せず、自ら陣頭指揮を執ることが予想される。現場主義の社長となるだろう。有名なトヨタのかんばん方式を製造部門だけでなく販売部門にまで推進したのは彼の功績である。
さて、個人としてみるとまことに頼もしい人物でトヨタの経営危機を乗り切るにふさわしい人物である。その意味ではこの人事は間違いではない。しかし、彼の現在の運気をみるとまことにつらい時期にある。新社長の2009年現在のダシャーは土星期と推測される。ホロスコープでの土星は逆行し敵対星となる。8室支配なので仕事面の苦悩は多く、周りからの同情も得にくい状況にある。土星に木星がアスペクトしているのが救いである。だからGMのようなことにはならない。但し、土星のトランジットアシュタカバルガは、9月10日まで0点、9月10日以降は乙女座にサイデリアルイングレスして1点という状態が続く。これは極めて厳しい。新社長はしっかりリーダーシップを発揮するものの、トヨタの経営危機はしばらく続くとみていいだろう。
しかし、現在でも利益をあげている主要自動車メーカーは数社ある。食品、繊維、地場産業等不振の会社ばかりではない。中小企業では逆に人材確保の追い風が吹いている。だから、トヨタの不振継続が即、日本の自動車産業、ひいては日本経済の不振が続くという結論にはならない。別の国、組織及び経営者のホロスコープも分析する必要がある。政治経済経営問題のリーディングをするには背景となる知識を必要とする。占術技法だけですべてを判断してはいけない。こういう所が占い師に一般教養や知識・常識が要求される所以である。