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ドゥシュタナハウス〜異端分野での成功〜
 インド占星術では。6室、8室、12室をドゥシュタナハウスと呼ぶ。6室は「病気」「争い」「事故」、8室は「苦悩」「トラブル」「名誉失墜」、12室は「損失」「出費」という象意がある。いずれも困難や不運と関係するハウスでインド占星術では凶ハウスとしてこれを敬遠している。ドツシュタナハウスが優勢な人が成功するとしたら異端分野であるとも言われている。いろいろの鑑定事例から考えても、確かに凶ハウスなのであるが、そこまで忌み嫌う
ハウスなのかというとちょっと疑問がある。

というのは、ドウシュタナハウスの象意は現代の情報化社会では、古代社会に比べるともっと活用され活かされる余地のある分野ではないかと思う。たとえば6室には「奉仕」「サービス」という意味があり、8室には「研究」という意味があり、12室には「海外」「隠れた存在」という意味がある。

原材料の採掘や農業生産主体の古代社会に比べたら、現在は「サービス労働」主体の時代であり「グローバル化」の時代である。昔ならあり得なかったサービス業務がどんどん増えている。自動車産業を例にとれば車本体の生産の他に、海外輸出、外車輸入、修理工場、車検、ガソリンスタンド、自動車学校、交通情報サービス、カーナビゲーション、中古車販売、燃料電池、電気自動車開発等々その周辺部分の分野の方がむしろビジネスとして成り立っている。これらは基本的にサービス業であり、研究開発もこれに含まれる。そしてこれらの事象は6室、8室、12室に含まれる。

フランシスポンジェ8室
8室の強いある人物:直観力とユニークな才能に恵まれている。

異端分野というのは世の中の動きによって変化する。何が異端なのかは時代によって変わるのだ。たとえば伝統的にユダヤ人が得意とするビジネス分野はかつてはみな異端の分野だった。農業や工業が中心の社会ではそうだった。キリスト教の力が強かった中世では金銭を扱うことは賤しい仕事だった。だからこそ異教徒として蔑視されていたユダヤ人が金貸し、つまり金融業を担ったのだ。その他流通、物流、情報、食糧売買、エネルギー供給等々、直接「物」を生産しない非生産的サービス業?はユダヤ人の職域であり蔑視された職業だった。しかし、今日、銀行員はある種のエリートだし、電力会社は地域社会の中核だし、マスコミ・ジャーナリズムは「第3の権力」とまで言われている。

江戸時代は芸能人は河原乞食といわれ、近世までヨーロッパでは芸術家は貴族の婢にすぎなかった。それが今や厳しくはあるが成功すれば芸能人は金は入るし世間からもてはやされる。芸術家も文化人として社会から尊敬される存在となった。

そのような意味で、ドウシュタナハウスの強い人は、他人の畑を羨むことなく自らのよきカルマ?をいかしていくようにすればよい。ダシャーのタイミングの良い時をゴールにして、自己研鑽に励むとよい。
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サッチャーの激しい毀誉褒貶〜8ハウスの作用か?〜
「鉄の女」と呼ばれたサッチャー元英首相が8日に死去した。サッチャーが死んだとの報が流れると、彼女に敵意をもつグループは「The wicked witch is dead」(「邪悪な魔女は死んだ」と叫んで街を練り歩いた。

一方で、彼女の葬儀が17日にロンドンのセントポール大聖堂で営まれた。葬儀にはエリザベス女王と夫のフィリップ殿下をはじめ、2000人以上が参列した。約170カ国の代表の中には、日本の森喜朗元首相、カナダのハーパー首相、南アフリカのデクラーク元大統領、米国のチェイニー前副大統領とキッシンジャー元国務長官が含まれる。葬儀は本人と遺族の意思により、ダイアナ元妃や皇太后の時と同様、軍式にのっとって行われた。葬儀の間、「ビッグベン」として知られるウェストミンスター宮殿の時計台の鐘の音はやみ、英首相府には半旗が掲げられた。まさに国葬並の扱いであった。イギリスはそれだけ彼女の功績を認めているということであろう。

サッチャー氏の棺は葬儀に先立ち、馬車に乗せられて、ウェストミンスター宮殿からロンドン市内を通ってセントポール大聖堂に運ばれた。沿道の市民の反応には賞賛と抗議の声が入り混じり、サッチャー氏に対して大きく評価が分かれる現実をが映し出された。

イギリス病とまでいわれたイギリス経済を再生させた功績と、その反面、雇用や福祉を犠牲にした痛みの両面が噴出した感じである。このようなあまりに落差の激しい毀誉褒貶はホロスコープにどのように反映されるものだろうか。

サッチャー元首相
サッチャーのホロスコープ

サッチャーD9
ナヴァムシャチャート

サッチャーのラーシチャートを見ると、民主主義政治における権力の象徴である土星が高揚し非常に強力である。その土星は10室にアスペクトしている。この当たりはさすがだなという特徴がでているが、それ以外は8室の強さが目立つのである。

金星は8室にアスペクトバックしているが、8室がよいことは政治家として成功する大事な要素でもある。やはり政治の世界は馬鹿正直では務まらない。しかし、8室は同時にトラブル、突然、名誉の失墜等の象意もあるので、人気が高い一方で敵を多く作ることにもなる。これがサッチャー氏の激しい毀誉褒貶のカルマ的な源だろう。

この他にも太陽からみた8室に火星がアスペクトをしていたり、月から見た時に8室支配の木星がムーラトリコーナであったりしている。いずれも人気と敵の両方の存在を意味する。ナバムシゃもまた月高揚、火星アスペクトバックのある反面、土星減衰、金星減衰がありやはり毀誉褒貶の激しさが生じやすい特徴がでている。

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8室の苦悩とそこからの脱却
 今、年末恒例の紅白歌合戦をやっている。歌の内容は大体は「恋」の歌だが、中にはもてあます青春のエネルギー、人生の悲哀、苦悩、癒しを歌ったものも多い。このような歌が多いということは、実は恋愛、悲哀、苦悩、激しい欲求等が、多くの人にとって人生のテーマになるということに他ならない。

占星術において最も好ましくないと思われているのが8室だ。このハウスの象意はまさに苦悩、突然、トラブル、名誉の失墜、慢性病等々よい意味はない。でもその中になぜなのだろうと思うようなよい象意もいくつか含まれている。それは苦悩を通じてた結果得られるもののようだ。瞑想による霊的成長、精神的霊的研究成果などはその代表的象意だろう。実際に多くの試行錯誤の結果うまれるのがよき研究成果なので、そのプロセスでは悩みや苦悩がつきものとなる。それだけにいったんそこからの脱却ができれば、8室のもつ良い面がはたらくようになるのだろう。すぐれた霊能者にも8室のよい人が多い。

もうすぐ除夜の鐘がなる。108の鐘を鳴らすのは、人間には108の悩み、煩悩があるからそれを打ち消すために鳴らすのだそうだ。今年生じた煩悩をすべて洗い落とし、よき年を迎えるようお祈りします。
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アセンダントについて〜何が違うのだろう?〜
うちゃのブログで「実践インド占星術」について始めてある程度納得できる批判的コメントをくれた。具体的な指摘があるので冷静に受け止められる。他の人のようにただひどい、伝統を歪めているでは反発したくなるだけだ。誤字脱字については校正の時間が殆ど取れなかった事情があるのだが、これについては言い訳けはしない。読者に分かりにくさを与えたことはお詫びする。誤字脱字と図表の差し替えは確認した範囲は説話社の「お詫びと訂正」欄にすでに載せている。ただ内容的なことまで深く及ぶのは申し訳けないがスペース的に不可能でなので、再販の時に思い切った改善訂正をしたいと思う。

どこまでが古典に書いてあることで、どこまでが著者のオリジナル研究なのか、をはっきり区別して書いて欲しかったというコメントももっともだと思う。ただニーチャバンガとサンニヤシヨガについてはインド占星塾の定義は定義として、それほど機能しているとは思えない法則があると思ったので古典法則とは違う書き方をした。他にも古典法則とは違う箇所はあるが、少なくとも経験則なしでまったく想像だけで書いたものはない。その経験法則はまだ私個人の仮説段階にすぎないと断って書くべきであったかもしれない。目下、研究中と書けばよかったのかな。結論として書くにはデータ数がまだ少ない、もっと練ってから解釈すべきということなら、それは今後の研究課題としておきたい。

しかし、ご指摘のあった
>「通常、ラグナと呼ぶ時はASCが在住する星座のことを指します。」っ>て書いてあるけど、たぶんこれは、インド人の通常の発想ではなくって、 >本多先生の占星術講座での決まりごと。つまり、西洋占星術からインド占>星術に引っ越してきた人の発想だと思う。

この点だけは、私はどうにも納得がいかないというか理解できない。ここに関しては今でもそうなのかなという思いがある。因みに、何冊かの占星術書で、「アセンダントの定義」の箇所をチェックしてみたのだが、大同小異であった。以下に定義を書いてみる。

インド占星塾の定義
ASC,ラグナあるいは上昇星座と呼ばれる。生まれた瞬間の東の地平線と黄道が交わるポイントで、日本語では、上昇宮、インド占星術ではラグナといいます。占星術では最も重要な個人の感受点となり、このアセンダントが位置する星座が第1室になります。

西洋占星術での定義(「実習」占星学入門:石川源晃著)
ASCはアセンダントの略称で、日本語では上昇点とか上昇サインと上昇宮と訳されています。これは東の地平線と太陽の通り道である黄道が交わった点で、+−で8度の幅があります。

Hindu predictive Astrology(B.V.Raman)の定義
ラグナ或いはアセンダントは特定の地平線と関係すると考えられる黄道上の地点のことである。場所の経度によって変化するが、時間の一定期間が上昇する獣帯の星座のそれぞれに割り当てられる。

Element of Vedic Astrology(Dr.K S Charak)の定義
獣帯にある12星座の内の一つが誕生時に東の地平線にある時、この上昇星座はラグナ或いはアセンダントと呼ばれる。

やさしいインド占星術(通称「赤本」)でのアセンダントの粗い計算方法
西洋歴でいう月の中頃で太陽は星座を移動します。・・・・・
日の出には太陽はアセンダントに位置します。
正午にはアセンダントは太陽の位置から4番目に位置します。・・・・

基礎からはじめるインド占星術入門(拙著)
アセンダントとは東の地平線をそのまま天空に延長し、12星座と交差するポイントのことです。

実践インド占星術(拙著)
ASCとは東の地平線を延長して黄道と交わる地点のことで、このASCが存在するハウスを1ハウスとします。ラグナとはハウスの起点になることで、通常、ラグナと呼ぶ時はASCが在住する星座を指します。

確かに、私のラグナ或いはASCの定義は分かりやすくするために簡単に書いてはいるが、これらを比較してみて、古典の定義から特に逸脱しているとは思えない。又、西洋占星術的解釈をしているともどうしても思えない。トロピカル方式ではなく、サイデリアル方式である限り、ラグナ=ASCである筈だ。それは単に言葉の違いだろう。私としては特に意図的に本多ワールドを形成しているつもりはない。でもそんな風にインド伝統を重視する人の目からは見えるのだろうか。私には正直まったく分からない。もしそう見えるとしたらそのような立場の方から,どこがどうしてそう見えるのか個々の点について詳しく教えて欲しい。

※その後のうちゃさんの説明で違いがよく分かった。そこまで厳密に定義する必要があるのかなという疑問もわく。だが、今後は難解な標準語と分かりやすい現代語法をできる範囲で使い分けていこうと思う。
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科学者の適性〜優れた第5ハウス〜
 日本が資源のない国で、国民性は内気で勤勉で高い教育水準ををもつことは過去、現在、未来途も変わりはないだろう。貿易立国、技術立国としてやっていく以外に生きる道はない。それこそ日本のカルマのようなものだ。すぐれた科学技術の中核になる科学者の適性はホロスコープ上でどのように表れるだろうか。一般的には、優れた創造性や高等教育は第5室に表れる。

科学者の適性
海外で活躍する科学者のホロスコープ

上記は現役の科学者として海外で活躍している人のホロスコープである。魚座第5室には土星と火星の2凶星がアスペクトしている。5室支配星の木星は月とアスペクトし「学者のヨガ」といわれるガージャケサリヨガを形成している。10室には凶星の火星があり、科学者、技術者として職業適性がある。第12室の太陽と月は満月になるので、その成果は世間から評価されやすい。更に太陽と木星がコンジャンクトしてスーリアグルヨガを作る。水星はヴィーパリータラージャヨガであり、海外で科学技術関係で活躍できる条件を備えている。

科学者の適性D9
ナヴァムシャチャート

ナヴァムシャをみても魚座第5室であり、木星と火星がアスペクトしている。5室の支配星の木星はラグナにありダーナヨガを形成している。土星は水瓶座にアスペクトし4室を強めている。科学者としての活躍できる素質は十分にある。
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9ハウスの特徴
 インド占星術で9室というと、父親、グル、幸運、高度な知識、慈善、宗教、信仰等の象意がある。実際に、9室のよい人は頭も人柄もいい。道徳性も高いと思うし、性格は素直な人が多い。でも不思議と仕事には恵まれない。恵まれないというより、世俗的な欲はどういうものか淡泊なようである。とにかくガチガチと仕事をやるタイプではない。だから出世競争に遅れてしまうし、収入もそれほど多くない。一般的に仕事面では不遇だ。ところがよくしたものでこういう人は、困った時は必ず誰かが助けてくれる。これが9室の徳なのだなと思う。

9Htutui
9ハウスの強い人のホロスコープ

上のホロスコープは見ればすぐわかる通り、9室がガージャケサリヨガである。彼のガージャケサリヨガはかなり品位が高い。木星高揚で2,5支配、月は定座で9室支配である。ダーナヨガ、ラージャヨガを作り、木星が逆工している以外はこれと言った欠点はない。ガージャケサリヨガとしてはなかなか良い。この人は頭もよいし器用な人である。東大の工学部を卒業し、自ら古典の楽器を制作するほど道具作りには強い。月からみた10室牡羊座に火星が8番目のアスペクトしているのでメカにはめっぽう強いのだろう。ところが仕事には全く恵まれない。というか労働意欲がまったくなく定職についていない。といってオタクなのかというとそうではなく、世俗的な判断力はしっかりしている。アセンダントと太陽ノダブルラグナから見た10室に在住惑星がなく、土星がアスペクトしているのでそうなるのだろう。ところが不思議と仕事には困らない。困らないというより彼の才能を惜しんでスポット的に仕事をもってくるからである。9室の象意を地でいく人だなぁという印象をもっている。
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インド占星術とヴェーダ思想〜人生の四目的〜

インド占星術の物の見方、考え方にはヴェーダの思想がいろいろの場面で反映されている。と言ってもインド占星術は基本的にスキル(技術)であり、ヴェーダ教は思想である。だから、この両者を混同して扱ってはならない。インド占星術はインド占星術、ヴェーダ思想はヴェーダ思想である。インド占星術のスキルが高まりヴェーダの思想の理解が深まれば、両者の一致点は自然に見出すことができるだろう。実によくできていることが分かる。おおいに勉強するとよい。しかしながら、インド占星術の学習がまだあまり進んでいない段階で、両者の関係性を下手に意識することはかえって好ましくないと私は思う。なぜなら、それをするとインド占星術の理解が深まるどころか却ってノイズとなってインド占星術の学習進歩を妨げる人も出てくる。最初の段階ではインド占星術をとりまく妖しげな呪術的な要素は排除した方がよい。アガスティアの葉、宝石療法、タントリズム、薬物によるカルマからの解放等々、妖しげなオカルティズムや黒魔術から自らの身を守らなくてはいけない。私はそのような方面に流れてインド占星術の学習に挫折した人を何人も知っている。はっきり言って占術の世界は神仙界と悪魔界が接触混交する世界である。スピリチュアルな世界の理解が不十分な段階での妙なアプローチは自らを魔境に落とす原因となる。インド占星術のスキルがある程度高まるまで、一旦、ヴェーダ思想は封印する方がむしろよい。ヒンドゥー的なものへの接触はそれ後で十分である。

インド占星術に反映されるわかりやすいヴェーダ思想は、「人生の四目的」の考え方だろう。この考え方はインド占星術の「ハウス」概念に大きく影響を与えていると思われる。まず人生の理想として「四住期」という概念がある。人生を四つの段階ですごすことが理想である。第一はヴェーダの習い始めから学習の終わりまで絶対的に貞操を守らなければいけない学生期、次に次に結婚して家長として供儀を行い、息子をもうけ、社会的生活を送る家住期、そして人里離れた森ですごす林住期、最後に解脱を可能にする完全な「出家遊行」に生きる遊行期である。

しかしこれは一つの理想であって、現実に広く受け入れられていた考え方は「人生の四目的」の方である。「人生の四目的」とはダルマ(法)、アルタ(利益、物質的な富)、カーマ(愛欲、欲望)、モクシャ(解脱)の四つである。四目的のうちモクシャ(解脱)は、至高神との合一や梵我一如を通じた輪廻転生からの解放を言い、他の三目的とは区別される。もちろんダルマやモクシャだけが人生の目的ではなく、カーマもアルタも人生のある段階、それぞれの領域の中で満たされなければならぬものとして説いている。精神文化を重んじるインド人が、同時に世界を代表する商人としても有能であるという矛盾は、この思想から生まれる。

ところで、インド占星術では人生の四目的のうちどれに生きる人かをホロスコープから読むことができる。1,5,9ハウスは「ダルマトライン」と呼ばれここが強い人は、法の遵守や思想的価値に重点をおいて人生を生きる人である。

ダライラマ14
ダライラマ14世のホロスコープ

ダライラマ14世のホロスコープをみると、1室に水星、太陽、ケートゥがあり水星はバドラヨガである。そこに5室から木星がアスペクトしている。ムーラトリコーナの土星は9室ありここにも木星がアスペクトしている。ダルマトラインの1,5,9室に5つの惑星があり水星と土星が強力である。これで見るとダライラマは利害や欲望に生きる人ではなく、といって静かな瞑想生活を送る人でもない。チベット仏教の普及とチベット族の自治確立を人生の目的として生きるダルマトラインの人である。

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3ハウス〜努力と訓練のハウス~
 インド占星術では第3ハウスは「努力と訓練」のハウスである。西洋占星術の第3ハウスは「通信」「交通」「旅行」「移動」でありまったく象意が異なる。従って、人一倍の努力と研鑽を積まなければ一人前にならない職業分野では、第3室が弱かったり傷ついていたりしては成功しない。容姿と人間関係と人脈と運だけでやっていける分野とは決定的に異なる。                     

マリアカラス因みに左図はさる有名なオペラ歌手のホロスコープである。声楽家が舞台演奏のみで食べていくのは実に大変なことで、並はずれた才能と努力と運がなければ難しい。
この人の3室及び3室のラグナロードを見てみるとどうだろう。3室には何も惑星はない。だが、火星が4番目のアスペクトをしている。3室のラグナロードである土星は12室で高揚しかつラージャヨガを形成し、火星とコンジャンクションしている。明らかに3室が強い状態にある。土星、火星は12室に在住なのでこの歌手は主に海外で活躍している。成功を示す11室のラグナロードの水星は1室の在住し太陽、木星とラージャヨガ、ダーナヨガを作る。運気の強さを測るラグラはまことに強い。そして2室には金星があり美声に恵まれていることを示す。これだけの条件が備わっていれば、演奏一本のオペラ歌手としてやっていけるだろう。だが、そこには単なる運や生まれついての美声だけでなく、成功要因は3室の示す努力や訓練に耐えられるかどうかにかかっている。
     
話は変わるが肉体的努力と精進を要求される分野の典型はスポーツ選手である。優秀なスポーツ選手のホロスコープを分析するとみな3室が強い。このことはリンク「アスリート選手の特徴」をみても理解できる。
                                                           
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12ハウス〜下請け会社の社長〜
12ハウスはいわゆる「ドゥシュタナ」ハウスで、普通のインド占星術のテキストには困難と不運のハウスと書いてある。そのため、初学者の中には12ハウスに惑星があると気にする向きがある。しかしこれは無用な心配である。12ハウスとかかわると確かに表舞台に出られない弱さや異端分野での活動という不満はもつ。だが、個々人をみているとその範囲の中で社会的に活躍している人はいくらでもみつかる。

下請け
下請け会社社長のホロスコープ

これは数社の大手企業に自社で開発した部品をOEM供給して大きな利益を得ている某中小企業の社長さんのホロスコープである。ラグナにある土星が高揚し4、5室支配のラージャヨガカラカとなっている。木星もアスペクトしている。技術者としては最高水準をいく才能がある。だが太陽は12室にあるし、水星は12室支配であるだから彼は職業面で世間に名を知れるような権威になることはない。それと水星が12室支配なので経理的に無頓着なところがある。時々月締めの請求書を出すことを忘れたりしている。水星は9室でもあるので時々無料奉仕をする人の良さがある。しかし彼の技術者としての才能は世の中の表面には出ない目立たない分野で如何なく発揮されている。木星も1室にアスペクトしているので、下請け企業ではあるが、十分な利益を挙げている。

大手企業の製品は、完成品こそその企業のブランドネームがつけられているが、実はその部品や加工組み立て工程は大部分下請け企業が請け負っている。大手メーカーなど極端に言えば、自社の技術や製造設備をもたず、関連企業を結び付ける差配師にすぎないことすらある。一口に下請けと言っても、製品の加工組み立てだけの会社は、コストダウン、受注競争等で下請けの悲哀を味わう。だが、大手企業がもっていない独自の技術をもっている中小企業は強みがある。

このホロスコープの持主はそうした付加価値の高い会社の社長さんである。1室に水星があるのでビジネスセンスがあり、優れた部品をタイムリーに提供する。10室月は定座にあり親企業からは可愛がられる存在である。11室の火星は2室にアスペクトバックし同時にダーナヨガを作る。

このように他の条件がよければ、12室=ドウシュタナ=悲惨なハウス等ということにはならない。
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2室のラーフとアルコール中毒
2室の象意は古典のパーラディーピカによれば、富、学識、財産、飲食、右目、顔、文書、スピーチ、家族等の意味がある。2室に関わる記事で、うちゃさんのユーモアたっぷりのうちゃのブログの中に2室のラーフについて以下のような解説がある。

2室のラーフ@凶星のアスペクト
ここんとこ、麻薬所持のニュースが続いてるけど、
インド占星術で麻薬のことを読み取る単純な技法が、
2室のラーフ@凶星のアスペクトです。

2室は食べ物を表わして、ラーフが毒や快楽主義を意味するから、
これに凶星の攻撃があって、さらに心が弱かったり、ダシャーが悪かったりすると、麻薬関係に手を出しちゃう(って可能性が出てくる)ってこと。

とこう書かれているのだが、この原則が麻薬だけでなく、実はアルコールにも適用できる。そのような事例を多く見ることができる。

アル中患者
アルコール中毒患者のホロスコープ

これは誕生時間が正確に分かっている人のチャートである。一目見て分かる通り、2室牡羊座にラーフがある。ここに凶星の土星がアスペクトしている。だが、これだけの特徴をもって、薬物やアルコールに溺れる人と判断するのは早計である。

そもそも薬物やアルコールは水のサインと縁が深い。これに西洋占星術なら火星や海王星も絡む。この人のアセンダントは魚座にある。実はナヴァムシャでも同様に魚座がアセンダントに来る。これはこの人が魚座の影響を強く受ける人であることを意味する。

アル中第9分割図
ナヴァムシャチャート(第9分割図)

そしてラーシでもナヴァムシャでも火星が8番目のアスペクトを魚座にかけている。土星はジャイミニで言うところのアートマカラカである。アートマカラカは真我の表示体である。ラーシではアートマカラカの土星は水のサイン蟹座に在住し、2室ラーフにアスペクトをしている。一方、ナヴァムシャでは魚座には土星がコンジャンクションしている。これだけ同じ特徴がほうぼうに出るなると、悪い環境時期には、どうしても麻薬やアルコールに溺れる傾向が出てくる。
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