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佐村河内守〜日本のベートーベンから詐欺師へ〜
佐村河内氏は耳の聴力を失った作曲家としてマスコミから注目され、「日本のベートベン」?としてもてはやされた。それが新垣隆氏というゴーストライターならぬゴーストコンポーザーにすべての作品を委嘱していたということを暴露され。すっかり信用を失墜した。彼のことを胡散臭い怪しい人物として見抜いていた人も少なからずいたが、マスコミも大衆も見事に騙されてしまった。7日の報道によれば佐村河内氏は新垣氏の暴露内容が事実ちがうとして訴訟を起こしたようだが、新垣氏に作品を外注していた等ことは認めている。金銭授受の内容や額、話し合いの過程の違いを指摘しているだけのように思われる。

佐村河内守
佐村河内氏のホロスコープ(お昼の12時で設定)

彼が本当に聴覚障害があるかどうかは生時が分かればすぐ判断できるのであるが、生まれた時間は不明である。耳の象意をもつ3室或いは11室が傷つくような配置にすれば、レクティファイは可能である。しかし、生時を無視してみていってもそれらしい特徴は出ている。

彼は基本的によいホロスコープをもっている。一時的にせよこれだけの人気を保ったということは、善悪は別にしてそれなりのチャートの強さがあってもおかしくない。木星と土星は定座、水星はムーラトリコーナ、火星はアスペクトバックしている。金星は減衰だがニーチャバンガであり、ラーフ、ケートゥの位置も悪くない。しかし、この力強い筈の木星、土星、水星がすべて逆行していること、水星がコンバストしている点も問題点がある。

主要惑星がすべて逆行しているとなると、これらのもつ惑星のよい要素は長続きしない。木星が凶星化すると自他の区別がつかない性質を帯びてくる。おそらく彼自身は悪気はなく、他者の作品を平気で自分のものと思い込むずれた感覚をもつようになる。そこに水星のコンバストがあるとなるとその思い込みがさらに強くなる。火星と月のコンジャンクションは目的の為には手段を選ばない強引さを持ち合わせていることになる。
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減衰惑星と反転させる心理的エネルギー
減衰惑星は一般的にいうとその惑星のもつパワーが不足している。従って、減衰惑星の持ち主はその惑星のもつよき象意、功徳がはたらかない。多くの人物を研究、鑑定した経験の限りではこのことは事実と思われる。ところが、この原則が反転しかえってよき働きをする時がある。これもまた少なからぬ人から明らかに観察される。

この理由はなぜなのだろうと考えてみた。占星術的にはニーチャバンガしているからとヴィーパリータを形成するダシャー期だとかいろいろ分析することは可能だ。そこで心理学的に或いは能力開発的に考えてみた。

一口に占星術といってもいろいろな立場がある。私は占星術と心理学を混同する立場に組しない占星術は第一義に「当てる」ものであって、「癒し」や「心理分析」に終始することはしない。しかし、ホロスコープから本人の深層心理部分にあり方に探りを入れたり、行動科学や認知心理学等の現代心理学を応用して(ユングのような古臭い心理学には疑問が残るが)、占星術の示すその人の資質を最大限に引き出すこと(つまりカルマの範囲内でという意味であるが)、それは可能だろう。そういう前提ならば、個別に占星術の心理学的活用、及び心理学理論による占星術の機能の説明はしてもよいと思う。全面的な相互乗り入れには賛成できない。やはり占星術は占星術、心理学は心理学だ。厳然と区別する必要がある。

さて話を減衰惑星の弱さが反転している例に戻そう。それはなぜ起こるのだろう。火星減衰の人を例に取ってみよう。火星減衰の人は一般的に自己主張力は弱く筋力、運動神経もさほどいいとはいえない。しかし一流のアスリートとして成功している人はいるのである。

松井秀樹
プロスポーツ選手として大成功した火星減衰のチャート

この場合もその人がもともと運動神経はそういい方ではなかった。スポーツ選手として成功しても怪我がつきまとったという火星減衰の弱さは残っている。火星減衰の人は自己主張力が弱いのでよき教師、よきコーチに出会うと全面的に服従する。そのコーチが優秀だったりすると
どんなスパルタ訓練にも耐えるのである。そして心理学、精神医学で言うところの過剰学習をする。

過剰学習(かじょうがくしゅう)とは教育学用語で、すでに獲得した知識、技能についてさらに反復・継続して学習し、それを強固なものとすることである。そうすると無駄な考えや雑念を省くことができるようになる。つまり過剰剰学習を行った人は、重要な点だけに集中することができるようになる。そうすると問題解決能力が飛躍的にますのである。これが能力開発には非常に重要で、もともと素質ない人でも過剰学習による訓練を受ければ驚くほどの後天的能力の開発ができる。ここまでは心理学の法則は厳然と生きる。 火星減衰の人はこの過剰学習の訓練を素直に受け入れる資質をもつそれではあなたは成功しますよ言うほどに話は簡単ではない。

問題はこの過剰学習するチャンスが人生にくるかどうかである。運命学的に言うとそういう動機づけを保持させくれるよき教師、よきコーチに出会うチャンスがそれにふさわしい年齢期にくるかである。(30歳を過ぎて訓練機会に恵まれてもスポーツの場合は一流にはなれない。音楽でも同じだろう)これこそ運命の偶然による。上記のホロスコープも太陽からみて3室に凶星の減衰火星があり、月からみて6室に凶星の減衰火星がくる。スパルタ訓練をおとなしくそして歯を食いしばって耐え抜く資質がうかがえる。こういう人は逆に人生のある時期によきスパルタコーチに出会う運命をもつ。まさに深層心理の動きはその人が望む環境条件を招き寄せるのである。

ここら辺の微妙なバランスが火星ばかりでなく減衰惑星の持ち主をなぜか本来苦手とする分野で成功させる一つの手がかりのような気がする。
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火星8室〜機能的凶星の配置〜

8月19日に火星が蟹座にイングレスした。水瓶座、射手座、獅子座ラグナの人は火星はドウゥシュタナの位置になる。ドウシュタナの中では8室が一番凶意が強い。火星が8室にあると基本的によい意味はない。これが蟹座の減衰の位置にあるとなおさら凶意が増すことになる。

火星8H減衰
   火星8Hの配置

もしこれがトランジットチャートでできるなら、暴力的事件の発生突然の死等が起こりやすい。今までの友人が敵にまわったり夫の死を招いたりすることも時には起こる。ネイタルチャートで火星が8室にあるなら寿命に問題がある。マンデーンの場合は、大地震の発生時によく見られる。これらは木星や金星のような吉星がケンドラ、トリコーナ等のよい配置や支配にあっても起こる。但し、その場合凶意はかなり緩和される。これらの古典の記述は私の今までの経験からみても実際に発生している。しかしそれはあくま最悪、極端な場合にすぎない。普通はそこまで極端には現象化しない。

占星術は多様で複眼的見方をして結論づけるものなので、1〜2ケ所にこういうよくない兆候があったからといって決定的な要因と考える必要はない。だからあまり気にするのは却ってよくない。ただ、現実を冷静に見つめて最悪そういう可能性も想定できるなら、それに対する心構えと対策はしておいた方がよい。それこそ「転ばぬ先の杖」となる。

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火星/金星のコンビネーション〜エロスとの関わり〜
火星と金星がコンジャンクトやアスペクト等強い関わりを持つ時、どのようでかたをするものだろう。火星は精神力、勇気、攻撃性、指導力、身体的強さ等々を示し、金星は恋愛、結婚、情事、芸術、よい食べ物等々の象意がある。 そうするとこの2つが結びついた現象が出てくる。それは一口では言い切れず他の星の配置により実に多種多様なでかたをする。たとえば新体操、フィギュアのような「美」を競うスポーツのアスリート達によくこの組み合わせをみる。いずれにしても、何らかの形で「エロス」や「色気」とかかわるでかたをすることが多い。何らかの形というのはそれがストレートに下品な形ででることもあれば、洗練された美しさで出ることもある。個人的には外見的に非常に魅力的な人達である。

火星金星豊田沙希

火星金星豊田D9
ストリップティーザーAさんのホロスコープ  Aさんのナバムシャ

上図は、ストリップティーザーとして活躍中のさる踊り子Aさんのホロスコープである。ストリップティーザーといっても彼女の場合はさほど過激なものではない。一般的に「ダンス」に求められる資質としては、強靭な肉体、運動神経、リズム感、美的センス等と思われる。ダンサーと呼ばれる人は、一般的に強い火星、金星を持っている。しかし、ベリーダンス、レゲエダンス、ストリップショー等、煽情的な要素の強いダンスを専らとする踊り子には、火星、金星の強い絡みがしばしばみられる

Aさんのホロスコープをみると、ラーシで双子座に火星、金星がコンジャンクションしている。ダンスを職業とするにふさわしい素質をもつが、そこに土星がアスペクトすることによってある種の過激な要素が加わる。更にナバムシャでも火星に対して土星がアスペクトし、火星と金星は対向アスペクトしている。そうなると火星の肉体と金星の芸術の象意がよりストレートに出てくるのだろう。同じダンスでもよりエロティックで煽情的ダンスと強い縁をもつことになる。

それと同時に、ラーシで太陽、木星のコンビネーション、ナバムシャで木星の金星に対する片側アスペクト等がるので、その過激性をある程度抑える働きもしている。やはり火星の欲望、集中、肉体金星の情事、セックス、芸術等が結びつくと、現実にこんな出方をすると実感している。
 
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第7室に火星〜クジャドーシャ〜
 前回の松田聖子の記事の時に、第7室に火星があると「クジャドーシャと言って、古典ではこの人の配偶者は短命であると書いたら気にしている人が少なからずいた。占いはそれによって人を傷つけ、自らの屈折した優越感を満足させることが目的ではないので少し説明をしたい。すぐに短絡的にとらえる人がいるので補足説明した方がよいと思う。

私はブログでも書籍でも、「〇室に〇星があるから〇〇である」とか「〇星が××座にあるから△△である」とあまり書かない。なぜなら下手にこういうことを書くとすぐに短絡的に、マニュアル的にとらえる人が多いからだ。今、書店に並んでいる西洋占星術の本は殆どがこの形式だ。こういう書き方は初心者が考え方を整理する上で有効だし、一般論として間違いではない。古典も多くはこういう形式で書かれている。だがこれを盲目的に受け止めると大きな落とし穴に陥る。

これを金科玉条にしてマニュアル的に解釈しても当らない、自らの思考判断をストップして一般化してはならないということだ。占いというのはマニュアル化してみるものだと思い込んでいるとしたら、何年勉強しても見れるようにはならないだろう。それを書物を読むだけで期待するのは見当違いだ。なぜなら鑑定の要諦は自ら思考することが基本だからだ。インド占星術や四柱推命はましてやそうだろう。

実際の所、第7室に火星を持っている人をけっこうな人数みたが、古典で強調するほど配偶者が短命とか離婚する人達が多いということはないなんでもない人達は大勢いる。そもそも第7室に火星を持つ人の確率はどのくらいかというと、12分の1(12ハウス)×9分の1(インド占星術で使用する惑星の数)で1%に満たない。これは他惑星が絡まない方が純粋に法則をとらえやすいという前提である。しかし、一般的な意味における死別生別の夫婦の比率はもっと高い筈で、古典が殊更に強調するほどではない。

インド占星術と近い距離の占いをやる人も時々間違った解釈をしている。たとえば西洋占星術とか紫微斗数とかを専らにやる人は、西洋では或いは紫微ではそんな見方はしないとよく言う。それはそうだろう。西洋とインドでは惑星やハウスの意味は同じではない。似たような意味の場合もあるが、半分くらいは違う意味の象意である。紫微斗数の場合はましてやそうだ。1室=命宮がたまたま似た象意だからと言って、夫妻宮=7室(似たような象意もあるし違う意味もある。使い方や見方はかなり違う)と錯覚してなんやかやとコメントする人がいる。これは大変な思い違いである。異なる占いは異なる約束事をもつシステムなのだから、妙に融合、混交してはならないと私が言う由縁である。

クジャドーシャの持ち主が実際に配偶者が短命であるかどうかは多様な見方をしてのち判断すべきことである。たとえば、

・相手の健康状態、基本的体力、寿命の傾向をまずみる。
・即ち1室の状態、チャート全体の状態、8室やマラカの絡みの状態をみる
・分割図では相手のドレッカナの状態をみる
・自分及び相手の結婚運そのものがいいのかどうかをみる
・この場合、7室だけでなく4室、12室等もみる
・こうした状態に吉星が絡むか凶星が絡むかをみる
・自分のダシャーの変化の時期と相手のダシャーの変化期の一致具合をみる
・それがどういう内容の変化となるかを読む
・これらがナバムシャでも再現しているかどうかを見る

これだけではないが、上記全体の動きを見ていく必要がある。これらがすべて否定的に出ている時、つまり健康、寿命、結婚運、運気の運び等々幾重もの条件が重なった時だけクジャドーシャの法則は現象化するこういう人の中には病弱の人をあえて好きになる人もいる。こういう人を見るとカルマだなと思う。余命半年の花嫁(花婿)と結婚する人などは、推測の域をでないがこうしたホロスコープをもつ可能性が高いだろう。だから、〇室に〇星の人は〇〇と短絡的に解釈してはいけないのである。

古典は尊重しても盲目的になるなとラオ先生がいっているが、それは具体的には上記のような意味だと私は思う。


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ケートゥと直感力
ケートゥは不思議な作用をする惑星(厳密には惑星ではないが)である。その主な象意には、医療従事者、外国人、アウトカースト、数学、言語、禁欲主義、沈黙の業、解脱等々の意味がある。医療従事者と書いたが、ケートゥが10室にある人は医療関係の仕事をしている人が多いし、12室が絡むとと、海外との縁が深かったり、外国人とつきあったり、オカルト、占いを業としたりする人によく見かける。特に12室にケートゥがあると、「現世からの離脱」の象意とオーバラップするせいか、鋭い直感力や霊能力を発揮する人がいる。私はいわゆる「霊能者」と称する人はあまり信用していないのだが、12室にケートゥがある人は、それが本当に霊能であるかどうかは別として、それなりに直感力や霊感が鋭い人であることは確かである。 

藤田小女姫
12室に在住するケートゥ

上図は、霊感があると言われているある知り合いの女占い師である。12室にケートゥがあるばかりでなく、このケートゥに木星、火星、土星、ラーフとアスペクトが集中している。そしてこのケートゥは減衰しているので霊能者にありがちがなアクの強さはない。おまけに地のサインの牡牛座にある。その為に割と現実的で夢みる所も少ない。アセンダントからみて7室に3惑星が集中しているので、対人関係もよく異性からもよくもてる。女霊感占い師としては成功者に属する人である。
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2室金星美人説は本当か?
 「2室に金星があると美人である」という説がある。その根拠は、身体部位からいくと2室は目、鼻、耳等の「顔」に相当する部分であり、金星は言うまでもなく美の女神「ヴィーナス」の象徴である。だから2室に金星があると美人になるのである。このような話を私はカイロン等占い学校の講義で時々息抜きの意味からも話すことがある。占い学校で受講生は当然女性が多い。こういう話をすると殆どの女の受講生は自分のホロスコープに目をやる。学校で講義を始めた頃の私はまだ多分にKYだったので、「2室に金星がないですか。やっぱりあなたは・・・・・」みたいなことを言った覚えがある。でも今は絶対にそうは言わない。「おや、うちゃ子さんは2室に金星がないんですか。それはおかしいな。誕生日がちがうんじゃないの」ってなことを言っている。つまりあなたは美人ですねと言外に匂わすのである。そうするとたいていの女性は嬉しそうな顔(#^.^#)をする。これぞ占星術を活用した本多式口説き方の極意である。(笑い)(-^〇^-)占いはリップサービスではなくてあくまでホロスコープの告げる事実を述べることとは言うものの、いたづらに相手を傷つけることは言うべきではない。やはり多少のセールストークはあったほうがいい。いくら金星が傷つき、7室がめちゃめちゃでも「あなたは結婚できません」とは決して言ってはいけない。「あなたの人生のテーマは恋愛や結婚以外のところにあります」と言うべきである。

ところで本題の2室金星美人説どこまで本当なのだろうか。ラオ説に従うならばレクティファイをかける時外見等主観に左右されるようなことで検証してはいけないという。だがそれはレクティファイの検証条件の場合の話である。美人かそうでないかの外見は主観に左右されるとはいえ、誰が見ても美人は美人、可愛い人は可愛い人だと思う。占星術が科学足りうる最初のプロセスは仮説の構成にある。その仮説の構成の前段は、観察による事物の認識である。同じパターンのホロスコープから得られる共通認識は十分に科学足りうるものである。

オードリーヘップバーン
  2室に金星のあるホロスコープ

上図では金星は逆行しているとはいえ、魚座で高揚している。しかもラグナからみても月からみても2室金星である。このような条件を備えた2室金星の女性は今までの経験上、確かに美人である。(私の主観ではないと思う)しかし単に金星が2室にあるだけでは必ずしも美人とは言えない。普通の容姿の女性は沢山いる。2室金星の人が美人になるには、その他に条件がいる。一般的にいうと蟹座、蠍座、魚座の水のサインか獅子座が2室になると美人だと思う。そもそも美人になるホロスコープはそれ以外にいくつかの見方がある。例えば、シャシャヨガの女性は凄みのある美人と書かれているがそれも確認している。昔、占星術を一緒に勉強している女性でまさにそのタイプの人がいて、私は彼女がなんとなくヤクザの姉さん風なので「鬼龍院花子」と渾名をつけていた。その逆のブ○場合も確認しているのだが、何座に土星やラーフがあるとブ○になるかはあえて書かない。そういう人を傷つけるようなことは書かない。

それからこれは最近になって気づいたことだが、実際の年齢よりも若く見えていつまでもきれいな女性というのはナヴァムシャの金星がいい状態にある人が多いと思う。もちろん私の仮説なので興味のあるかたは検証していただきたい。

吉永小百合D9
吉永小百合のナヴァムシャチャート

これは吉永小百合さんのナヴァムシャチャートである。生まれた時間は不明であるが、アセンダントと月以外は十分に使える。金星は友好星であり水星と星座交換していて木星からのアスペクトを受けている。土星も太陽からみたら8室で定座にくる。一行息災型の長寿と言われている。ここらあたりが彼女がいつまでも若くみえる要因かもしれない。

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「10室の土星が貧困を表す」という俗説
 2室の木星は家庭生活に恵まれるとか、4室の月は母親と仲がよくない言う風に×星が△室に入ると云々いう話はよくされる。現に「うちゃのブログ」でも盛んに行われている。これは一般的には事実であり決して間違っていない。占星術を学んで1~2年の内はこうやって象意を覚えていく方が効率的かもしれない。「うちゃのブログ」ではその条件に当てはまる個人の経験談が情報量豊かに書きこまれていて、読んでいてなるほどと実感できる。うちゃさんはそれなリの意図があってこうしたテーマを取り上げているのだろうと思う。「うちゃのブログ」のよい点は占星術を身近なものに感じさせ学習意欲が増すことにある。だから人気ブログになるのだろう。難しいことをやさしく表現する。これは誰にでもできることではない。モティベーションの維持は学習者にとってとても大切なことだ。やたら難しいことばかり言うだけが能ではない。それで人のやる気を削いでは意味がない。

問題なのはそこに安直に乗っかってタダ乗りをするとどうなるかということにある。個人の体験談を直ちに普遍化しマニュアルとして使用することはできない。リーディング能力アップの一つの参考或いは手段にすぎない。私のブログでもたいした書き込みではないのだが、ここに書いた結論を単純かつ安直にマニュアル化し、自らの思考を停止する人がよくいる。そして商売人はすぐにこれをもとに薄いマニュアル本を書いたりする。これは星術の堕落につながる。そういうことが嫌なので私はこうした話題をあまり書かない。

10室は仕事、天職、使命、社会的立場や地位を表す。土星には召使、寿命、忍耐、苦悩、貧困、改革、安定、労働等々の象意がある。10室に土星が入るとこれらの象意の組み合わせのどれかが出る。どれかが出るのであって、土星だから「貧困」という象意だけがでて来るわけではない。しかもそれがある場合は吉意として、ある場合は凶意として出る。仕事で高い評価を受け名誉を受けるかも知れないし、専門職として高い評価を受けるかもしれない。或いはきつい労働に従事することになるかもしれないし、仕事の成果が周囲から認められない形で出てくるかもしれない。いろいろなケースがある。単純に「×星が×室にあると云々」と決めつける事は出来ない。

koizumijun.jpg少なくともそれがよく出るか悪く出るかの判断は出来なくてはいけない。だが、実はこの判断が入門から初級レベルに進む段階で一番難しい所なのだ。惑星の吉凶判断は生来的吉凶とともに機能的吉凶の判断が重要となる。そうすると機能的吉凶の見方がある位俺は知っていると必ず言う。ケンドラとドゥシュタナの違い位知っている言う。ならばどうしてそれを吉凶判断に応用しないのか、或いは応用できないのか、そこが肝要なところなのである。

物事の進歩は知識の習得だけにあるわけではない。一般的に、仕事に必要な能力は3つに分類される。TS(テクニカルスキル)、HS(ヒューマンスキル:対人関係能力)、CS(コンセプチュアルスキル:判断力)がそれである。占い愛好者はどういうものかTS重視(知識偏向)であり、HS能力は低く(人間関係が苦手)、CS(問題解決能力)の大切さに気がつかない人が多い。

でも、俗にいうリーディング能力とは実は「判断力」のことである。山のような知識でも霊感でも山勘でもない。その判断力はいくら高級な占術書や秘伝書の類を読んでも決して身につくようにはならない。このタイプの人は占術の知識がいくら豊富になっても実際に見れるようにはならない。要するに「頭でっかちな人」である。或いは、ブログにやたら顔を突っ込んで方法論をタダでパクった気になっても絶対にできるようにはならない。体系的な学習をしない限り駄目である。断片的な知識では応用がきかず、途中で我流に陥り進歩がとまる。芸術やスポーツの訓練と同様、よきコーチについて繰り返し繰り返し臨床経験をつみ、豊富な実践訓練をするしかない。要するにしっかりした理論と師の指導のもとでのリーディング訓練あるのみである。この原則は易学や四柱推命を学ぶ時も同じである。というか、ありとあらゆる実務のとって大切な能力となる。

上図のホロスコープを見れば分かる通り、10室に土星がありしかも減衰している。だが、私はこの人が貧乏したなどという話はついぞ聞かない。宗教的で志が高い人である。気まぐれなところもあるが、某有名企業で管理職としてリーダーシップを発揮している。仕事の処理はしっかりしている。安直な定説やマニュアル化が如何に間違った判断をもたらすかのよき実例である。実際と合わない占術の知識などガラクタの知識にすぎない。
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水星、木星そしてケートゥ〜占星術を教えた経験から〜
占星術の古典が水星と木星に占星術という象意を与えていることはとても重要だ。水星のもつ論理性や分析力という能力は占星術のホロスコープを作成分析し思考するプロセスの上で欠かせない。一方、他人の個人的秘密を保持し、他者を少しでもよい方向に導こうとすれば木星の人徳は欠かせない。あと私の教授経験から考えると、ケートゥも占星術学習の上で大事なのではないかと思う。インド占星術はカルマを説き、その人のカルマに同調する形で個人のよりよい生き方を考えるものである。だから「人生とは何か」「徳とは何か」「人生や社会の裏に隠された本質は何か」というような深い内面的思考力は欠かせない。これは明らかにケートゥの示す能力である。あと魚座も重要だ。

水星と木星が占星術と関わるのは事実と思うが、これらの惑星が傷ついている人が占星術を習いに来ることだってあるわけだから、そう一概に不向きと言ってはいけない。水星が傷ついているといっても減衰しているのなら問題はない。ただ鑑定や質問の時何を言っているのか分からない人が時々いるのでこちらからフォローしてあげる必要がある。インド占星術が難解と言ってもおのずから学習のポイントはある。その第一関門は惑星の「在住」と「支配」の違いの理解だ。ところがこれが理解できない人がその昔水星支配の悪い人の中にいて、彼女は2年間占星術を勉強したのだが、とうとう在住と支配の違いが分からなかった。さすがに私も2年たってもそのことを理解していないことを知った時はいささか愕然とした。もっともそういう人は後にも先にも彼女一人である。それは本人の学習能力の問題だからまだよい。こういう人ならばいくらでも粘り強く辛抱強く教えることができる。

水星の傷ついている人はその能力に問題があるが、木星が傷ついていたり、凶星からのアスペクトを受けていたり、ひどい機能的凶星としてはたらいている人の場合は、占星術に向かう姿勢をまず説明するべきである。なぜなら木星の傷ついている人は「悪からの誘惑に弱い」からである。私が日頃からブログに書いているように、私はあやしげな占いは嫌いである。反オカルト、反商業主義が私の基本スタンスだ。ところがインド占星術が少し普及しかかってくると、半年位勉強してマスターして、宝石やパワーストーン絡みで一儲けを企む連中が必ずやってくる。それがあからさまに分かる人には宝石だのムフルタだのという御利益に走りやすいものは一切教えない。もっともそういう人は私からすぐに立ち去っていく。それでけっこうだ。

私はかつてそれで懲りたことがある。半年位教えて乞われるままに宝石の見方を教えたら即座にやめて、一緒に勉強していた仲間を誘って、さっそく宝石販売を始めた人がいた。聞く所によると「インド占星術など簡単だ」とうそぶいて、すぐにセミナーや有料鑑定を始めたらしい。しかし、インド占星術が簡単なのは、PACDARESシステムで惑星のポシションを数字で表記し表に記入するところまでである。問題なのはその先で、それを基にしてよい確度の高いリーディングを行えるようになるのは一生かかる仕事だ。PACRARESや相性レベルのナクシャトラで終るなら簡単に決まっている。インド占星術をそんなレベルでとらえられるのはそもそも迷惑である。

職業選択の自由があるから私は何も言わなかったが、実に不快だった。もちろん一切助けることも協力もしなかった。なるほどその人のホロスコープをみたら木星が3、6支配で8室在住でありそこに火星からの8番目のアスペクトもあった。木星としては最悪のパターンである。噂によれば、鑑定客にあやしげなものを売りつけようとしたことでクレームが入り占い師そのものをやめざるをえなかったようだ。木星期は調子に乗ってもそれで通るが、彼女が土星期に入ってから途端に起こした事件だった。

インド占星術はよくしたもので、こうした木星の徳のない人は占星術を続けていくことができなくなるものである。そもそも金儲けがしたければ占い師という職業につくこと自体をやめた方がいい。占い師の単価はかつての私の前職の(今でも完全にやめたわけではない)経営コンサルタントという仕事と比べたら、その十分の一にすぎない。占星術をやると言う事は、まさにケートゥ的生き方を覚悟することに他ならない。下手に金儲けをしようとすると詐欺師の汚名を免れない。そういう意味で、私の反オカルト、反商業主義のスタンスは今後も変わることはない。
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インド占星術における外惑星の使用(2)〜飯島愛〜
インド占星術では外惑星は使用しない。外惑星(トランスサタニアン)を使用するインド占星術家もいるが、あくまで在住惑星としてあってこれを支配星として使用する人はさすがにいない。私も原則、外惑星は使用しない。そもそもインド占星術と西洋占星術とは別の占術である。これを併用する形で比較するのはいいのだが、妙に融合させて使用するのは私の主義ではない。でもインド占星術ソフトでも外惑星を表示できるしくみになっているものもあるので、好奇心から時々表示させてみる事がある。そうすると、不思議とその惑星表示が当てはまるような人物・事象に出会うことがある。時にはその位、柔軟な心をもってインド占星術を見直してみるのもいいと思う。でもまだインド占星術をまだ勉強中と思う人にはあまり勧められない。

海王星
外惑星を使用したホロスコープ

これは2年前に死亡した、元AV女優でタレントだった飯島愛のホロスコープである。詳しいチャート解説はここでは省略するが、職業を表す太陽が減衰し結婚、セックスを表す金星が失うハウスである12室で減衰している。彼女がAV女優であったが、風俗嬢、売春婦と同様セックスを売り物にするという点で、女性としての尊厳や社会性を失う職業に従事した生涯であった。個人的には可哀想な人生だったなとは思うけれど、やはりホロスコープは冷徹にその歩むべき生涯を示すものなのである。

飯島愛でいまもって謎とされているのが彼女の死因である。死体解剖の後で直接の死因は肺炎とされたが、なぜ肺炎に至ったのかは謎のままである。ところで彼女のホロスコープをみると蠍座に海王星がある。ASからみて2室のマラカに海王星がある。寿命のハウスの8室からからみると、12番目にあたるマラカの7室に海王星がある。同時に寿命の8室にもアスペクトしている。

彼女の死因については大量の薬物服用の疑いが濃厚とされているが、謎のままである。海王星には「見えない」「曖昧さ」「薬物」という象意があり、それが死を表すマラカの2室、7室と絡んでいるところが何とも言えず微妙である。12室には天王星と冥王星がある。AV女優から一躍人気タレントへ、そして突然の引退と謎の死。彼女のあまりに極端な人生を暗示しているように思える。

このように、インド占星術においても外惑星を適宜使用していくと面白い見方ができるように思うのだが、いかがなものだろうか。
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