Astrological Academy


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ラーシで高揚、ナヴァムシャで減衰
いろいろな人のホロスコープをみていくと、木星なり金星なりの同じ惑星がラーシで高揚(減衰)しナヴァムシャで減衰(高揚)するチャートを時々みることがある。これはどう読んでいくのか戸惑うことがある。

木星高揚
ラーシで木星が高揚

木星減衰
ナヴァムシャで木星が減衰

上図のようにD1で木星が高揚し、D9で木星が減衰するとどういうでかたをするのだろうか。ラーシチャートで木星が高揚していれば保守的伝統重視のタイプで知識欲があり上司運もあり、若い内はともかく中年期以降は道徳的な行動をする。もっとも上図のようにドゥシュタナの8室に木星があると、木星の徳がだいぶ損なわれる。ところがこれでナヴァムシャの木星が減衰していたりすると追い込まれたり岐路に立たされた時に別人か思うような驚くべき行動をする。普段の保守的道徳的行動とはうってかわり、上司教師を無視したり、掟破りの行動、秩序破壊の行動を平然と行う。その結果、自ら運を損なったり信用を無くしたりする。観察しているとこのような傾向がみられる。ラーシチャートは全体を示し。ナヴァムシャは深いレベルの意識や結果を示すものと考えるとこのことは納得がいく。深い潜在意識部分が、追い込まれた時に顕在化するのだろう。

このことは金星、土星、太陽等他の惑星が高揚減衰の両用の出方をしていると、似たような極端な行動になって現れる。
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生来的吉凶と機能的吉凶の判断
インド占星術と西洋占星術のどちらがポピュラーかといえば、西洋占星術である。西洋占星術はマスコミで盛んに取り上げられ、一種のファッションにすらなっている。それに比べるとインド占星術はその存在がやっと知られてきた程度である。それもインド占星術は西洋占星術の亜流位に思っている向きすらある。他ブログ等で西洋占星術の知識をもとしにてインド占星術の批判をしている記事を見かけるが見当違いも甚だしいと思うことがある。例えばインド占星術のホロスコープが時計回りで展開すること知らずに、あそこが違うここが違うと言っている人すらいる。確かに惑星の運行をベースにしてサイン、惑星、ハウスで見る占いという点では共通であり言語も同じ言葉を用いているが、それぞれの意味が微妙に、時にはまったく違う。陰陽五行を基礎とする中国占術流に考えたら、まったく異なる占いと言ってっていいだろう。

そういう意味で、インド占星術を本格的に勉強してみると、その概念の違い、構造の違い、緻密さに接すると驚くようだ。ハウスシステム、惑星の吉凶、分割図、ダシャーシステム、パラーシャラ系以外のインド占星術等々インド占星術には明らかに独自の占星術体系がある。マスターするのにどれくらいかかるのかと聞かれるので、基本的概念を理解するのに3年位、高度のレベルを目指すのであれば一生物と答えている。もしかして死んでジョーティシャの家系に生まれ変わって、幼い時から占星術の勉強に励んでそれでやっと一人前になるのかもしれない。

インド占星術には惑星にすら生来的吉凶と機能的吉凶がある。木星が吉星、土星が凶星というのは生来的吉星、生来的凶星の意味である。インド占星術では生来的吉凶以外に機能的吉星、機能的凶星という概念がある。つまり木星でも機能的凶星になる時があるし土星でも機能的吉星になる時がある。機能的吉凶を決めるのは、惑星の在住ハウス、支配ハウス、強弱、度数の位置、品位等さまざまな要素を考慮して決める。これによって各ダシャー期の運気を左右する。この決め方こそがインド占星術のリーディングのすべてを決めると言っても過言ではないだろう。

インド占星術の入門本には在住ハウスや支配ハウスのことは真っ先に出てくるし、惑星の品位も必ず出てくる。これが基本であることは間違いないが、だからやさしい、だから俺は知っていると思うのは早計である。それは知識として知っているにすぎない。英文法の基本を知っているからと言って英語を話せるようにはならないのと同じである。「知っていることとできる」ことは別である。入門本の知識内容を実際の鑑定に当たって駆使できるようになるには大変な努力を要することなのである。こんな程度は知っていると豪語、批判する人の殆どはこの点ができていない。
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渡辺淳一と減衰の太陽

 作家の渡辺淳一氏が亡くなった。2014年4月30日午後11時42分、自宅で死去した。享年80歳だった。激しい性愛小説を書く作家として知られ人気があった。実際に彼の性生活はどうであったかというとどうであろうか。日経新聞の「私の履歴書」によると、30歳で見合い結婚し札幌医科大病院に勤務するが、35歳で辞職。妻と2人の娘を札幌に置いたまま単身上京して、都内の病院でアルバイトをしながら小説家に転身した。さらに札幌時代の愛人が上京して銀座のクラブに勤めると、すかさず同棲。さらに病院のナースとの浮気がバレ、愛人ホステスは別のマンションに引っ越した。等々の事が書かれているが真偽のほどは分からない

渡辺淳一はもともと札幌医科大学の医師であった。その彼がなぜ作家になったかかねがね疑問に思っていたが、やはり大学の権威に逆らったのが直接のきっかけのようだ。彼は同大学の和田寿郎教授による和田心臓移植事件を題材にした内部暴露小説『小説・心臓移植』(1963年3月)を書いた。(後に『白い宴』と改題している)そして直後大学を去っている。

渡辺じゅんいち.jpg           
渡辺淳一のネイタルチャート(生時は不明)    

渡辺淳一D9
渡辺淳一のナバムシャチャート

こういう権威に逆らう生き方をする人は、他のホロスコープがよい配置であっても、太陽が傷ついている場合がよく見られる。彼のネイタルチャートをみると太陽が「減衰」している。ガージャケサリヨガはできているし、蠍座に水星、火星、金星の3惑星が集中し、如何にも官能小説を書きそうな配置である。ナヴァムシャをみても太陽は火星、土星の2凶星によって傷つけられている。木星、ケートゥのコンジャンクションに凶星のアスペクトはないのでグルチャダラヨガは形成していない。

こうみていくと、渡辺淳一個人が特に性愛を追及した人生を歩んだ形跡は薄い。「性愛作家」として売り出した職業上のイメージ作りかと思われる。

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佐村河内守〜日本のベートーベンから詐欺師へ〜
佐村河内氏は耳の聴力を失った作曲家としてマスコミから注目され、「日本のベートベン」?としてもてはやされた。それが新垣隆氏というゴーストライターならぬゴーストコンポーザーにすべての作品を委嘱していたということを暴露され。すっかり信用を失墜した。彼のことを胡散臭い怪しい人物として見抜いていた人も少なからずいたが、マスコミも大衆も見事に騙されてしまった。7日の報道によれば佐村河内氏は新垣氏の暴露内容が事実ちがうとして訴訟を起こしたようだが、新垣氏に作品を外注していた等ことは認めている。金銭授受の内容や額、話し合いの過程の違いを指摘しているだけのように思われる。

佐村河内守
佐村河内氏のホロスコープ(お昼の12時で設定)

彼が本当に聴覚障害があるかどうかは生時が分かればすぐ判断できるのであるが、生まれた時間は不明である。耳の象意をもつ3室或いは11室が傷つくような配置にすれば、レクティファイは可能である。しかし、生時を無視してみていってもそれらしい特徴は出ている。

彼は基本的によいホロスコープをもっている。一時的にせよこれだけの人気を保ったということは、善悪は別にしてそれなりのチャートの強さがあってもおかしくない。木星と土星は定座、水星はムーラトリコーナ、火星はアスペクトバックしている。金星は減衰だがニーチャバンガであり、ラーフ、ケートゥの位置も悪くない。しかし、この力強い筈の木星、土星、水星がすべて逆行していること、水星がコンバストしている点も問題点がある。

主要惑星がすべて逆行しているとなると、これらのもつ惑星のよい要素は長続きしない。木星が凶星化すると自他の区別がつかない性質を帯びてくる。おそらく彼自身は悪気はなく、他者の作品を平気で自分のものと思い込むずれた感覚をもつようになる。そこに水星のコンバストがあるとなるとその思い込みがさらに強くなる。火星と月のコンジャンクションは目的の為には手段を選ばない強引さを持ち合わせていることになる。
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減衰惑星と反転させる心理的エネルギー
減衰惑星は一般的にいうとその惑星のもつパワーが不足している。従って、減衰惑星の持ち主はその惑星のもつよき象意、功徳がはたらかない。多くの人物を研究、鑑定した経験の限りではこのことは事実と思われる。ところが、この原則が反転しかえってよき働きをする時がある。これもまた少なからぬ人から明らかに観察される。

この理由はなぜなのだろうと考えてみた。占星術的にはニーチャバンガしているからとヴィーパリータを形成するダシャー期だとかいろいろ分析することは可能だ。そこで心理学的に或いは能力開発的に考えてみた。

一口に占星術といってもいろいろな立場がある。私は占星術と心理学を混同する立場に組しない占星術は第一義に「当てる」ものであって、「癒し」や「心理分析」に終始することはしない。しかし、ホロスコープから本人の深層心理部分にあり方に探りを入れたり、行動科学や認知心理学等の現代心理学を応用して(ユングのような古臭い心理学には疑問が残るが)、占星術の示すその人の資質を最大限に引き出すこと(つまりカルマの範囲内でという意味であるが)、それは可能だろう。そういう前提ならば、個別に占星術の心理学的活用、及び心理学理論による占星術の機能の説明はしてもよいと思う。全面的な相互乗り入れには賛成できない。やはり占星術は占星術、心理学は心理学だ。厳然と区別する必要がある。

さて話を減衰惑星の弱さが反転している例に戻そう。それはなぜ起こるのだろう。火星減衰の人を例に取ってみよう。火星減衰の人は一般的に自己主張力は弱く筋力、運動神経もさほどいいとはいえない。しかし一流のアスリートとして成功している人はいるのである。

松井秀樹
プロスポーツ選手として大成功した火星減衰のチャート

この場合もその人がもともと運動神経はそういい方ではなかった。スポーツ選手として成功しても怪我がつきまとったという火星減衰の弱さは残っている。火星減衰の人は自己主張力が弱いのでよき教師、よきコーチに出会うと全面的に服従する。そのコーチが優秀だったりすると
どんなスパルタ訓練にも耐えるのである。そして心理学、精神医学で言うところの過剰学習をする。

過剰学習(かじょうがくしゅう)とは教育学用語で、すでに獲得した知識、技能についてさらに反復・継続して学習し、それを強固なものとすることである。そうすると無駄な考えや雑念を省くことができるようになる。つまり過剰剰学習を行った人は、重要な点だけに集中することができるようになる。そうすると問題解決能力が飛躍的にますのである。これが能力開発には非常に重要で、もともと素質ない人でも過剰学習による訓練を受ければ驚くほどの後天的能力の開発ができる。ここまでは心理学の法則は厳然と生きる。 火星減衰の人はこの過剰学習の訓練を素直に受け入れる資質をもつそれではあなたは成功しますよ言うほどに話は簡単ではない。

問題はこの過剰学習するチャンスが人生にくるかどうかである。運命学的に言うとそういう動機づけを保持させくれるよき教師、よきコーチに出会うチャンスがそれにふさわしい年齢期にくるかである。(30歳を過ぎて訓練機会に恵まれてもスポーツの場合は一流にはなれない。音楽でも同じだろう)これこそ運命の偶然による。上記のホロスコープも太陽からみて3室に凶星の減衰火星があり、月からみて6室に凶星の減衰火星がくる。スパルタ訓練をおとなしくそして歯を食いしばって耐え抜く資質がうかがえる。こういう人は逆に人生のある時期によきスパルタコーチに出会う運命をもつ。まさに深層心理の動きはその人が望む環境条件を招き寄せるのである。

ここら辺の微妙なバランスが火星ばかりでなく減衰惑星の持ち主をなぜか本来苦手とする分野で成功させる一つの手がかりのような気がする。
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火星8室〜機能的凶星の配置〜

8月19日に火星が蟹座にイングレスした。水瓶座、射手座、獅子座ラグナの人は火星はドウゥシュタナの位置になる。ドウシュタナの中では8室が一番凶意が強い。火星が8室にあると基本的によい意味はない。これが蟹座の減衰の位置にあるとなおさら凶意が増すことになる。

火星8H減衰
   火星8Hの配置

もしこれがトランジットチャートでできるなら、暴力的事件の発生突然の死等が起こりやすい。今までの友人が敵にまわったり夫の死を招いたりすることも時には起こる。ネイタルチャートで火星が8室にあるなら寿命に問題がある。マンデーンの場合は、大地震の発生時によく見られる。これらは木星や金星のような吉星がケンドラ、トリコーナ等のよい配置や支配にあっても起こる。但し、その場合凶意はかなり緩和される。これらの古典の記述は私の今までの経験からみても実際に発生している。しかしそれはあくま最悪、極端な場合にすぎない。普通はそこまで極端には現象化しない。

占星術は多様で複眼的見方をして結論づけるものなので、1〜2ケ所にこういうよくない兆候があったからといって決定的な要因と考える必要はない。だからあまり気にするのは却ってよくない。ただ、現実を冷静に見つめて最悪そういう可能性も想定できるなら、それに対する心構えと対策はしておいた方がよい。それこそ「転ばぬ先の杖」となる。

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火星/金星のコンビネーション〜エロスとの関わり〜
火星と金星がコンジャンクトやアスペクト等強い関わりを持つ時、どのようでかたをするものだろう。火星は精神力、勇気、攻撃性、指導力、身体的強さ等々を示し、金星は恋愛、結婚、情事、芸術、よい食べ物等々の象意がある。 そうするとこの2つが結びついた現象が出てくる。それは一口では言い切れず他の星の配置により実に多種多様なでかたをする。たとえば新体操、フィギュアのような「美」を競うスポーツのアスリート達によくこの組み合わせをみる。いずれにしても、何らかの形で「エロス」や「色気」とかかわるでかたをすることが多い。何らかの形というのはそれがストレートに下品な形ででることもあれば、洗練された美しさで出ることもある。個人的には外見的に非常に魅力的な人達である。

火星金星豊田沙希

火星金星豊田D9
ストリップティーザーAさんのホロスコープ  Aさんのナバムシャ

上図は、ストリップティーザーとして活躍中のさる踊り子Aさんのホロスコープである。ストリップティーザーといっても彼女の場合はさほど過激なものではない。一般的に「ダンス」に求められる資質としては、強靭な肉体、運動神経、リズム感、美的センス等と思われる。ダンサーと呼ばれる人は、一般的に強い火星、金星を持っている。しかし、ベリーダンス、レゲエダンス、ストリップショー等、煽情的な要素の強いダンスを専らとする踊り子には、火星、金星の強い絡みがしばしばみられる

Aさんのホロスコープをみると、ラーシで双子座に火星、金星がコンジャンクションしている。ダンスを職業とするにふさわしい素質をもつが、そこに土星がアスペクトすることによってある種の過激な要素が加わる。更にナバムシャでも火星に対して土星がアスペクトし、火星と金星は対向アスペクトしている。そうなると火星の肉体と金星の芸術の象意がよりストレートに出てくるのだろう。同じダンスでもよりエロティックで煽情的ダンスと強い縁をもつことになる。

それと同時に、ラーシで太陽、木星のコンビネーション、ナバムシャで木星の金星に対する片側アスペクト等がるので、その過激性をある程度抑える働きもしている。やはり火星の欲望、集中、肉体金星の情事、セックス、芸術等が結びつくと、現実にこんな出方をすると実感している。
 
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第7室に火星〜クジャドーシャ〜
 前回の松田聖子の記事の時に、第7室に火星があると「クジャドーシャと言って、古典ではこの人の配偶者は短命であると書いたら気にしている人が少なからずいた。占いはそれによって人を傷つけ、自らの屈折した優越感を満足させることが目的ではないので少し説明をしたい。すぐに短絡的にとらえる人がいるので補足説明した方がよいと思う。

私はブログでも書籍でも、「〇室に〇星があるから〇〇である」とか「〇星が××座にあるから△△である」とあまり書かない。なぜなら下手にこういうことを書くとすぐに短絡的に、マニュアル的にとらえる人が多いからだ。今、書店に並んでいる西洋占星術の本は殆どがこの形式だ。こういう書き方は初心者が考え方を整理する上で有効だし、一般論として間違いではない。古典も多くはこういう形式で書かれている。だがこれを盲目的に受け止めると大きな落とし穴に陥る。

これを金科玉条にしてマニュアル的に解釈しても当らない、自らの思考判断をストップして一般化してはならないということだ。占いというのはマニュアル化してみるものだと思い込んでいるとしたら、何年勉強しても見れるようにはならないだろう。それを書物を読むだけで期待するのは見当違いだ。なぜなら鑑定の要諦は自ら思考することが基本だからだ。インド占星術や四柱推命はましてやそうだろう。

実際の所、第7室に火星を持っている人をけっこうな人数みたが、古典で強調するほど配偶者が短命とか離婚する人達が多いということはないなんでもない人達は大勢いる。そもそも第7室に火星を持つ人の確率はどのくらいかというと、12分の1(12ハウス)×9分の1(インド占星術で使用する惑星の数)で1%に満たない。これは他惑星が絡まない方が純粋に法則をとらえやすいという前提である。しかし、一般的な意味における死別生別の夫婦の比率はもっと高い筈で、古典が殊更に強調するほどではない。

インド占星術と近い距離の占いをやる人も時々間違った解釈をしている。たとえば西洋占星術とか紫微斗数とかを専らにやる人は、西洋では或いは紫微ではそんな見方はしないとよく言う。それはそうだろう。西洋とインドでは惑星やハウスの意味は同じではない。似たような意味の場合もあるが、半分くらいは違う意味の象意である。紫微斗数の場合はましてやそうだ。1室=命宮がたまたま似た象意だからと言って、夫妻宮=7室(似たような象意もあるし違う意味もある。使い方や見方はかなり違う)と錯覚してなんやかやとコメントする人がいる。これは大変な思い違いである。異なる占いは異なる約束事をもつシステムなのだから、妙に融合、混交してはならないと私が言う由縁である。

クジャドーシャの持ち主が実際に配偶者が短命であるかどうかは多様な見方をしてのち判断すべきことである。たとえば、

・相手の健康状態、基本的体力、寿命の傾向をまずみる。
・即ち1室の状態、チャート全体の状態、8室やマラカの絡みの状態をみる
・分割図では相手のドレッカナの状態をみる
・自分及び相手の結婚運そのものがいいのかどうかをみる
・この場合、7室だけでなく4室、12室等もみる
・こうした状態に吉星が絡むか凶星が絡むかをみる
・自分のダシャーの変化の時期と相手のダシャーの変化期の一致具合をみる
・それがどういう内容の変化となるかを読む
・これらがナバムシャでも再現しているかどうかを見る

これだけではないが、上記全体の動きを見ていく必要がある。これらがすべて否定的に出ている時、つまり健康、寿命、結婚運、運気の運び等々幾重もの条件が重なった時だけクジャドーシャの法則は現象化するこういう人の中には病弱の人をあえて好きになる人もいる。こういう人を見るとカルマだなと思う。余命半年の花嫁(花婿)と結婚する人などは、推測の域をでないがこうしたホロスコープをもつ可能性が高いだろう。だから、〇室に〇星の人は〇〇と短絡的に解釈してはいけないのである。

古典は尊重しても盲目的になるなとラオ先生がいっているが、それは具体的には上記のような意味だと私は思う。


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ケートゥと直感力
ケートゥは不思議な作用をする惑星(厳密には惑星ではないが)である。その主な象意には、医療従事者、外国人、アウトカースト、数学、言語、禁欲主義、沈黙の業、解脱等々の意味がある。医療従事者と書いたが、ケートゥが10室にある人は医療関係の仕事をしている人が多いし、12室が絡むとと、海外との縁が深かったり、外国人とつきあったり、オカルト、占いを業としたりする人によく見かける。特に12室にケートゥがあると、「現世からの離脱」の象意とオーバラップするせいか、鋭い直感力や霊能力を発揮する人がいる。私はいわゆる「霊能者」と称する人はあまり信用していないのだが、12室にケートゥがある人は、それが本当に霊能であるかどうかは別として、それなりに直感力や霊感が鋭い人であることは確かである。 

藤田小女姫
12室に在住するケートゥ

上図は、霊感があると言われているある知り合いの女占い師である。12室にケートゥがあるばかりでなく、このケートゥに木星、火星、土星、ラーフとアスペクトが集中している。そしてこのケートゥは減衰しているので霊能者にありがちがなアクの強さはない。おまけに地のサインの牡牛座にある。その為に割と現実的で夢みる所も少ない。アセンダントからみて7室に3惑星が集中しているので、対人関係もよく異性からもよくもてる。女霊感占い師としては成功者に属する人である。
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2室金星美人説は本当か?
 「2室に金星があると美人である」という説がある。その根拠は、身体部位からいくと2室は目、鼻、耳等の「顔」に相当する部分であり、金星は言うまでもなく美の女神「ヴィーナス」の象徴である。だから2室に金星があると美人になるのである。このような話を私はカイロン等占い学校の講義で時々息抜きの意味からも話すことがある。占い学校で受講生は当然女性が多い。こういう話をすると殆どの女の受講生は自分のホロスコープに目をやる。学校で講義を始めた頃の私はまだ多分にKYだったので、「2室に金星がないですか。やっぱりあなたは・・・・・」みたいなことを言った覚えがある。でも今は絶対にそうは言わない。「おや、うちゃ子さんは2室に金星がないんですか。それはおかしいな。誕生日がちがうんじゃないの」ってなことを言っている。つまりあなたは美人ですねと言外に匂わすのである。そうするとたいていの女性は嬉しそうな顔(#^.^#)をする。これぞ占星術を活用した本多式口説き方の極意である。(笑い)(-^〇^-)占いはリップサービスではなくてあくまでホロスコープの告げる事実を述べることとは言うものの、いたづらに相手を傷つけることは言うべきではない。やはり多少のセールストークはあったほうがいい。いくら金星が傷つき、7室がめちゃめちゃでも「あなたは結婚できません」とは決して言ってはいけない。「あなたの人生のテーマは恋愛や結婚以外のところにあります」と言うべきである。

ところで本題の2室金星美人説どこまで本当なのだろうか。ラオ説に従うならばレクティファイをかける時外見等主観に左右されるようなことで検証してはいけないという。だがそれはレクティファイの検証条件の場合の話である。美人かそうでないかの外見は主観に左右されるとはいえ、誰が見ても美人は美人、可愛い人は可愛い人だと思う。占星術が科学足りうる最初のプロセスは仮説の構成にある。その仮説の構成の前段は、観察による事物の認識である。同じパターンのホロスコープから得られる共通認識は十分に科学足りうるものである。

オードリーヘップバーン
  2室に金星のあるホロスコープ

上図では金星は逆行しているとはいえ、魚座で高揚している。しかもラグナからみても月からみても2室金星である。このような条件を備えた2室金星の女性は今までの経験上、確かに美人である。(私の主観ではないと思う)しかし単に金星が2室にあるだけでは必ずしも美人とは言えない。普通の容姿の女性は沢山いる。2室金星の人が美人になるには、その他に条件がいる。一般的にいうと蟹座、蠍座、魚座の水のサインか獅子座が2室になると美人だと思う。そもそも美人になるホロスコープはそれ以外にいくつかの見方がある。例えば、シャシャヨガの女性は凄みのある美人と書かれているがそれも確認している。昔、占星術を一緒に勉強している女性でまさにそのタイプの人がいて、私は彼女がなんとなくヤクザの姉さん風なので「鬼龍院花子」と渾名をつけていた。その逆のブ○場合も確認しているのだが、何座に土星やラーフがあるとブ○になるかはあえて書かない。そういう人を傷つけるようなことは書かない。

それからこれは最近になって気づいたことだが、実際の年齢よりも若く見えていつまでもきれいな女性というのはナヴァムシャの金星がいい状態にある人が多いと思う。もちろん私の仮説なので興味のあるかたは検証していただきたい。

吉永小百合D9
吉永小百合のナヴァムシャチャート

これは吉永小百合さんのナヴァムシャチャートである。生まれた時間は不明であるが、アセンダントと月以外は十分に使える。金星は友好星であり水星と星座交換していて木星からのアスペクトを受けている。土星も太陽からみたら8室で定座にくる。一行息災型の長寿と言われている。ここらあたりが彼女がいつまでも若くみえる要因かもしれない。

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