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周易の占筮法(1)
一口に 周易の占筮法と言っても、流派によっていろいろある。卦辞を重視する立場、爻辞を重視する立場、漢字の字義を重視する立場等々ある。或いは本来の真勢流のように本筮法を用いる立場、略筮法で十分とする立場、変爻を用いず得卦した易卦のみを用いる方法もある。占筮に当たって筮竹を用いず、コインやサイコロを使用する人もいる。更に、周易だけで不十分で断易も使用するべしという人もいるし、周易はプロセスは得意だが結論得るのは苦手で、吉凶そのものは断易でみるべしと主張する人もいる。又、梅花心易という方法もある。或いは占いというより易経を人生訓として利用する立場もある。

いずれの考え方も話を聞けばそれぞれに一理ありと思うが、あれもありますよ、これもありますよでは実際の占断などできなくなる。易に関して言うとこれだけが正しいという立場方法など存在しない。しょせん立場の違う占い師が「群盲、象を撫でている」に過ぎない。そういう異なった立場考え方はあるとしても、自分の易はこの流儀でいく方がよい。それが多少偏っていようと不足している部分があろうと(私は自分が易の名人などとこれっぽちも思っていない。いろいろ先人がいることくらい承知している)、自分の易は今現在こうなんだとスタンスをはっきり決めることからスタートすべきだろう。占星術とはちがって占卜系の占いはそれでいいと思う。

私が理解している占筮のスタイル以下のようなものである。

まず、筮前の審事を行い占事の内容を把握する。いきなり占筮はしない。
それに基づき何を占いたいのか、占的をはっきりさせる。
それから占筮に入るが、私は通常は略筮法を用いている。
筮竹を用いて、2度の操作で内卦、外卦を出し本卦をきめる。
更に爻を求めて、之卦を出す。
本卦と之卦を基礎にして、卦辞、爻辞を解釈していく。
簡単にやりたければ、本卦の卦辞と辞義の解釈だけでも構わない。
内卦、互卦位はみていくが、易経丸暗記の解釈や複雑な生卦法等
は初心者には必要ない。

たとえば、

地雷復          地沢臨   
地雷復(2爻変とする) →   地沢臨

の形であったとしよう。「復」は繰り返すの意である。「臨」はこれまでの状況が続かないの意である。従って、今の悪い状況が更に続くか?と問うた時は、しばらくは現状の悪い状態が続くが、やがて状況は変わり良くなると解釈する。いつ頃よくなるかは、変爻について事前に約束事を決めておいて決定する。吉凶と簡単なプロセスを知りたければこれで十分である。そこに神業的な予言を求めようとするから、かえって話が込み入り当たらなくなるのである。易卦が今一つ曖昧な時だけ、断易を補助的に用いれば、まず適切に判断できる。

こういうやり方の方が、下手にホラリー、プラシュナ、タロット、、周易断易の併用等をするより、シンプルで効率的で適切な判断が得られる。複雑な方が知的に価値があるとは思わない。こう書くと又いろいろな批判が殺到しそうだが、私は今後とも周易断易の勉強はしていくつもりだが、当面はこのスタイルでいく。ごくごく標準的なスタイルの筈である。

これは特定の誰彼を指しているのではなく、中国系の占い師はこういう書き込みするとかならずチャチを入れたくなるらしい。そういうことで一言言いたいのなら私と対面の上で(希望ならいつでも会いますよ)、ゆっくりと平和裏に説明してもらえればよい。その理由とその根拠となる参考図書を明らかにしてくれればなおよい。私も疑問点を質問して返すだろうが、いたづらに自説に固執する気はない。「易学」と言って学問と称する以上、そこで愚にもつかない論争をする気はない。該当する図書にあたり自分なりに検証した上で結論を出し再度の議論を繰り返せばよいことである。それが学問研究の態度だと思う。

2chあたりに無記名で(特定少数であるのでそれが誰かはおおよそ見当はつくが)、こそこそと偏った意見を書き込まれるの一番不愉快である。
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北方領土問題はどうなる?
久しぶりで周易を試みた。インド占星術師がなんで易をやるのかと思うかもしれない。もちろんこの両者は直接的には何の関係もない。実は私が最初に手掛けた占いは「手相」であり、その次は「周易」だった。故讃井天祥先生から薫陶を受けたことをなつかしく思い出す。その後、占星術の方に軸足を移したが、周易は今でも好きな占いの一つである。インド占星術と周易にはある種の共通点がある。それはただの占いではないことだ。インド占星術はカルマを浄化する生き方をすることが最終的には幸せの道だ説く。周易も易経の文言をじっくり味わうと深い人生観がある。インドと中国とは対照的な文化を持つ国であるが、それぞ国の精神文化を代表する占いが、インド占星術であり周易である。あえて占いというなら品格のある占術である。

日本の外交は2010年になってからまことにお粗末の一語に尽きる。前門の虎アメリカとは普天間移設問題でぎくしゃくするし、後門の狼中国とは尖閣列島をめぐり未だ正常な外交関係に戻っていない。せめてロシアとでもうまくいけば、日本の外交は随分安定したものになるのだが、これまた今年になって厳しい状況になってきた。メドベージェフ大統領の国後、択捉の訪問である。北方領土問題は、日露外交推進の上での喉に刺さった棘である。これを解決して平和条約を結ばぬ限り経済関係の真の発展はない。この問題はこのまま解決しないのかな、とふと思ったので周易で占筮してみた。

得卦は水山蹇の二爻だった。占的は「北方領土問題は、日本の満足いく形で解決するか?」である。1956年12月12日の日ソ共同宣言では平和条約締結後、歯舞、色丹の2島を返還するという約束であった。それで日本が手を打つなら解決する道はおおいにあった。しかし、日本は4島一括返還にこだわり続けたが、その実現はきわめて難しい。今度はロシア側の世論が納得しないだろう。そこでその中間いく立場で、つまり大岡越前守の裁きではないが、「三法一両損」的なかたちで決着がつけられるかどうかが鍵になる。そういうよい知恵が出せるかどうかだろう。

占的:北方領土問題は日本の満足いく形で解決するか?
過去
設問:ロシアに歯舞、色丹+αで解決する意思はあるか既済
既済
未済
裏卦:未済

得卦 蹇二爻
設問:
日本に歯舞、色丹+αで妥協する用意はあるか
けん
蹇二爻
けい
裏卦:睽

之卦:それがどのように展開するか
ぜい


ぜいこう
裏卦;噬嗑

水火既済の卦でみると、ロシアには歯舞色丹の二島返還で手を打つ腹はないと読める。つまり現状の固定である。未済の内容であっても、つまり外交的に未解決の問題をかかえたとしても歩み寄る気持はまったくない。

日本側は水山蹇二爻の卦を得て非常に厳しい。四大難卦の一つがでてきて、まったく身動きがとれない、にっちもさっちもいかない状況に困惑すると読める。二島返還すら望めない現状に、無益に抗議し続けるか屈辱の妥協を強いられるかの苦渋の選択を迫られる。

その結果、一時的関係改善はあるものの、根本的な解決はまず期待できないと読める。「噬嗑」では到底日本としては妥協できない。唯一の解決策は、国内世論を押さえても日本が思い切った提案ができるかどうかにかかってくるだろう。まことに厳しい占断である。
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易断シリーズ(2)〜GMのこれからを占う〜
ここの所GMの動向について、新聞雑誌等が頻繁に取り上げている。どういうことになるのかなと思って、なにげなく占筮を立ててみた。なるほど素直に卦を読むと、実に今の状況を表している。易は正直なものだ。占星術家の立場としては、GMの設立者、GMの設立日、ガイトナー前CEOやヘンダーソン現CEOの誕生日等がつかめれば、本当は占星術でみていきたかった。もし分かればまことに興味深い。だが残念ながら、現段階では正確な誕生日が分からない。ホーラリーで見ていく手もあるが、同じ当て物なら易の方が奥深く面白いと思うので、第2専攻の「周易」で見てみた。

易の事を英語で「Classic of Changes」(変化の学問)と言う。易は一定傾向の変化がいつ頃、どのような形で、どの程度の度合いで起こるのかを見ることは得意である。しかし、易経は極めて抽象的に書かれていて、出た卦に具体的な解釈を与えることは不得手である。そこでそれを補うべく「審前の神事」が重要になる。占の対象の知識経験が豊かであればそれだけ詳しく見ていけるし、知らないことや未経験のことであれば具体的な判断は不可能である。そこが易の限界である。易といえども他の占術と同様決して万能ではない。易経の文言だけをいくらいじくりまわして解釈しようとしても無理がある。

だからと言って、断易家の言うように、周易で予測が不可能などと言うことはそれこそ断じてない。ちゃんと方法がある。それではどうすればよいか。読む対象範囲や深さの水準を自分の現状認識能力の範囲内に納めておくことである。「身の丈経営」ではなく「身の丈易断」を心がけることだ。その点にさえ留意すれば、占筮者の知識経験の度合いに応じてそれなりの結論は出せる。だから、古典の中に書かれているような名人芸的なリーディングを狙うべきではない。まずは事の吉凶や可否とそれに対する対策(方向性の明示のレベル)を抑えることだ。それだけでも一生かかっての勉強になる。又、射覆(せきふ)という当て物ゲーム等もする必要はない。占筮法も梅花心易で十分に当たる。

まずGMの5月29日現在の状況について情報をまとめてみる。占筮をする前に、こうした情報を得る行為が大切なのである。本当はGMをめぐるアメリカ政府や投資家の本音情報や裏情報が聞ければ一番いい。だが、関係者でもない限りそんなことは不可能だ。ここら辺が易による解釈の限界である。だがその範囲内のことなら確実にわかる。

情報:
1 GMは債務削減計画について、社債等無担保債権を有する個人
  投資家の賛意を取りつけることができなかった。
2 アメリカ政府は、GMを連邦破産法11条に基づき会社更生法の
  手続きにかける意思がある
3 これを避ける為にGMは6月1までに再建計画を再提出する必要
  があるが、破綻回避の打開策を打ち出せる可能性は極めて低い
4 予想される新再建計画は、破産法申請後に、裁判所による
  管理を早期に脱する為の条件を整えられるかにかかっている。
5 アメリカ政府はたとえ破産法を適用した後に、GM再建計画を
  早めたり、他社からの買収、政府の金融支援、不良債権処理
  等に乗り出す意思がある。
6 GMの破綻処理は長期間かつ困難なものになる可能性がある。

これらの情報にもとづいて、得卦について占的、設問を作成していけばよい。得卦(本卦)を得る方法は基本的に略筮法、或いは種々ある「梅花心易」の方法でも、得られる結果は同じである。私の周易の先生であった故讃井天祥先生はよく時計を使って占筮していた。私もしばしばこの方法を用いる。あとは字義に基づき素直に解釈していけばよい。判断に迷ったら、その時は易経を参考にするとよい。 私の経験では、彖伝より象伝の方が解釈上参考になることが多い。これらの文言は単なる人生訓ではない。ちゃんと物事の動向を暗示する。

占的:GMは今後、どの動きをするか?

説問1:GMは6月1日までに、破綻回避の再建計画を提出できるか?

得卦 山雷頤ニ爻 (裏卦  沢風大過)
            (互卦 坤為地)
山雷い

得卦「頤」は、この場合、「噛み砕くことが出来ない」と解釈する。従って、中身の空虚な案しか提案できず個人投資家を納得させることはできないだろう。裏卦の「大過」は相互の隔たりがあまりに大きく、結局潰される羽目になることを表す。互卦の「坤」は再建着手のタイミングが遅く機を逃したことを示している。故にGMは経営破綻を回避できない。これを避けるには、個人投資家のGM株式配分を大幅に増やす等、利益をより大きく保証すれば債権者は賛成するだろう。

説問2:その結果、GMはどのように処理されるか?
之卦 山沢損  (裏卦 沢山咸)

山沢損

「損」は得卦の示す動きを損なうことを意味する。裏卦の「咸」は一時的な動きを示す。従って、一旦は経営破綻するもののこの動きは短期間の内に違う結果となる。すなわち 、アメリカ政府はGM再建に向けて追加融資等の全面支援をするだろう。そのことによってGMの再建は実現する。アメリカ政府は、裁判所による管理期間を60〜90日と予定しているが、これはもっと短い期間ですむだろう。期間的には50〜80日位で再建期間はすむ。

こう書くと極めて常識的な解釈になっている。しかし、易の結論は常に常識的である。奇を衒ったフリーメイソン的な陰謀説など出てくる余地はない。
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易断シリーズ(1)〜2009年5月の民主党代表選を占う〜
16日午後投票で夜には結果の決まる民主党の代表選を占ってみたい。まず周易で立筮してみた。占的を具体的に絞り込む為に、岡田、鳩山の両名に分けて占筮を行った。岡田克也については風天小蓄5爻、之卦は山天大蓄を得た。鳩山由紀夫については天風{女|后}(こう)5爻、之卦で火風鼎を得た。

私の占筮法は、よくある得卦に該当する易経の文言を捜し出して解釈する、いわゆる「御神占易」のようなやり方はしない。易経は飽くまで卦の解釈の参考にするだけである。それでは偶然が作用するだけで、同じ卦が出たらすべて吉、或いは凶と機械的に判断する矛盾に陥る。乾為天上爻の卦がでたら、「亢竜悔いあり」なので、すべての事象に「やり過ぎだから凶」などという判断はしない。易で大切なのは、占をする以前の問題にある。占をする対象に対する知識・情報、慎重な筮前の審事、適切な占的、設問の立て方こそが重要なのである。それによって解釈は如何ようにでも変化する。

占的:岡田克也は代表選で勝利するか?
風天小畜
岡田克也 得卦:風天小畜5爻 (裏卦:雷地予)
     之卦:山天大畜

岡田克也氏については、現在置かれている状況は「小畜」であり十分な準備が整っていない状態である。裏卦の「予」からは万事行動を起こすには気が熟しておらず、現時点で攻勢にでてもうまくいかない。之卦の「大畜」は、得卦の判断では、政策、資金、組織等々の備えが不十分な段階とでている。それから見ると、結果は大いに畜えるということなのでそれなりの追い込みがはかけるが、力及ばず崩れると読み取れる。つまり岡田陣営は準備不足で敗れる。

占的:鳩山由紀夫は代表選で勝利するか?
天風こう
鳩山由紀夫 得卦:天風{女|后}(こう)5爻(裏卦:地雷復)
                     (互卦:乾為天)
      之卦:火風鼎(内容:水雷屯)

一方、鳩山由紀夫氏の方は、得卦は天風{女|后}(こう)で、小沢一郎の突然の辞任に伴い、自らではなく受け継ぐ形立候補している。彼の支持基盤をそのまま受け継げる形になっている。本卦(得卦)は当選の条件を満たしている。この卦であれば、鳩山氏は小沢氏の政策は引き継いでも政治手法についてはオープンでないとはっきり批判しているように、段々に鳩山色を強めていく動きとなる。裏卦では「復」、即ち内容的には従来の政策を継承しつつも、進め方は違うやり方を取ろうとしていることを表している。互卦では乾為天であり、彼にとってはタイムリーな後継者選出の時となっている。その結果はどうなるかと見ると、之卦が「鼎」であり内容が「屯」なので意外と伸び悩むことになる。内部の結束を固める方向にいくかバラバラになるかのどちらかと判断する必要がある。得卦では吉と出ているので、この場合はなんとか持ちこたえるとみてよいだろう。この形であればなんとか鳩山氏が勝利すると判断できる。

西洋占星術でみても、岡田氏は木星t、海王星tが、月nとオポジションを形成している。太陽pも木星とス太陽n、月nスクエアで決してよい状態にはない。しかし、鳩山氏の方は冥王星tが太陽n、月n、MCとトラインであり、太陽pもMC,月とセクスタイルとなっている。どちらで見ても現状では、鳩山氏が有利な状況にある。

追記:投票結果は、鳩山氏が124票、岡田氏が95票で、29票の差だった。選出後の記者会見で、鳩山氏は、岡田氏と小沢氏を重要ポストに起用し、挙党態勢を確立したいとの考えを表明した。ということで占筮結果はほぼ当たっている。今後の日本の政局はどうなるだろうか。
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周易と讃井天祥先生の思い出
私が運命学に始めて親しんだのは、日本易道学校に通うようになってからである。日本易道学校は、日本で一番古い「占い学校」である。今でも続いているようだが、他に占い学校があちこちにできたので、なぜかその存在が霞んでしまった。残念なことである。しかし、ここが日本の運命学、とりわけ易学研究の草分けであることは確かだ。ここで易を学んで、斯界の権威になった人は何人もいる。

その当時は、讃井天祥先生と言う方が副校長で周易、人相、姓名学を得意としていた。先生の易の腕は見事なもので、夏合宿の天気予報など半年以上前から正確に予測しはずしたことがなかった。私はその讃井先生から幸運にも大変可愛がられ、正規の教室では教えてくれないいわゆる「秘伝」なるものをいろいろ教えてくれた。今にして思うと、大変に感謝している次第である。

讃井先生の易は独特のもので、得卦と変爻によって該当する「易経」の文言を解釈するやり方,いわゆる爻辞の解釈による判断を重視しなかった。易のもつ漢字の字義の解釈を「康煕字典」にまで遡って教えていただき、それに基づいて易卦の解釈をした。白川静先生、藤堂明保先生等の漢学者の著作も読めと言われ拾い読みしたことをなつかしく思い出す。先生の姓名学も画数や音韻によるより、そうした漢字の字義解釈が中心であった。ついでながら人相学の腕も確かで、死相の出ている生徒に忠告して旅行を思いとどまらせた所、その人が乗る予定だった飛行機が墜落した例など枚挙に暇がない。「いい腕をしていた先生だったな」と今でもなつかしく思い返す。

易卦
地天泰の卦 ※易者の看板によく用いられている

先生の周易の手法は根本的な卦の意味の解釈を中心として、あとは「筮前の審事」を重視した。周易は人生訓が中心ではなはだ曖昧だという意見もあるけれど、占的、設問を事前にしっかり決めておけば明快な結論を得ることができる。それと得卦をいろいろ変化させる之卦、裏卦、包卦、互卦の変化等を重視した。そして解釈の最後の段階になってから得卦の易経の文言を参考に考えていく占法だった。後に何冊かの易書を読んでみて、それが真勢中州の考え方、やり方に比較的近いことを知った。もちろん中州そのものの流儀ではない。筮法も本筮法は一応は勉強したが、殆どが略筮法中心だった。いろいろ占っているうちに、易を構成するそれぞれの卦辞、彖、象、爻辞 等、自然に覚えることができるからということで、無理な暗記などしなくとも良いと言われた。それで易経の講義そのものは受けたことは受けたが、一通りやっただけだった。まあ、これから易経は暇な折をみて少し突っ込んで読んでみるつもりだ。

今日では、易経の中の文言の解釈など書籍でもウェブサイトからでも必要とあればその都度辞書を引くようにその都度意味を確認していけば事がすむ。易経の文言など無理に暗記しなくてもいい時代になっている。辞書を丸暗記するが如く易経を諳んじることが易道に通じる道などと堅苦しく考える必要はない。これについてはいろいろ批判もあるかもしれないが、先生の生前の腕前を考えると、私はそれでいいと思っている。もちろんこれだけが正しいなどと傲慢なことを言う気はない。いろいろな易があっていいと思う。それと同時に、この占筮法が間違っているとも思わない。

今私の手元に具体的な占例のつまったそのころの学習ノートがある。これを非公開のままにしているのはもったいないなあと思う反面、亡くなった先生との信義に基づき公開していいものかどうか迷っている。

讃井天祥先生はこういう素晴らしい先生であったが、易者に共通する欠点を一つだけもっていた。つまり、他の占い師をみな偽物と決めつける悪い癖である。しかし、姓名判断の熊崎健翁先生と「易入門」を書いた黄小娥さんのことだけは悪く言わなかった。黄小娥とは「 月の中に棲む伝説の小さな女性」という意味だそうである。

易入門
黄小娥さんの易入門

近年再販された「易入門」と題する本のことを、簡潔だが基本を踏まえた良い本だとしきりに褒めていたことを思い出す。雑誌等から知る話では、彼女はさる易学研究の一員で、そこで学んだ易の内容の一部を本の形で公開した為に、研究仲間の逆鱗に触れたらしい。その為かあらぬか彼女は、出版直後に占い師を引退するという羽目に陥った。ということはこの本はいわゆる「秘伝」なるもの一部を公開したものなのであろう。真実に触れた本は、簡潔だが本質をつき分かりやすいということであろうか。
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